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THE BLACK MAGES III LIVE“Darkness and Starlight”ライブリポート【動画追加】

2008/8/10

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●伝説のライブ再び! 2000人のファンが横浜BLITZに集結!!
 

 2008年8月9日、神奈川県の横浜BLITZにて、『ファイナルファンタジー』(以下、『FF』)の楽曲をロックにアレンジし、演奏するバンド、“THE BLACK MAGES(ザ ブラック メイジズ)”(以下、TBM)のライブが開かれ、全国各地から集まったファン2000人を大いに沸かせた。
 

▲開場をいまかいまかと待ちわびる長蛇の列。このライブのために海外から来たファンも多数。


 TBMは2003年に結成されたツインギター&ツインキーボードの6人編成のバンドで、『FF』ファンを唸らせる楽曲のチョイスと演奏パフォーマンスで世界的に熱い注目を集めている。リーダーは植松伸夫氏。『FF』音楽の作曲家であり、TBMのプロデューサーであり、ライブの製作総指揮を務める重鎮だ。植松氏のTBMでのニックネームは“ノビヨ”。ノビヨはみずからステージに立ち、オルガンを奏でているのだ。続いてTBMメンバーを紹介しよう。
 

 まず、ギターを担当するのは関戸剛氏と岡宮道生氏。ニックネームは“PTA”と“ミッチー”だ。PTAはふだんスクウェア・エニックスにて作・編曲家として活動し、ミッチーはAQインタラクティブで執行役員を務めている。キーボード担当は福井健一郎氏。氏は2009年4月から開校するHAL東京で講師を務めることになったため、今回のライブからニックネームを“フクイしぇんしぇい(先生)”と改めた(正確にはノビヨに改名されたらしい)。ベース担当は河盛慶次氏。スクウェア・エニックスのシンセサイザーオペレーターで、ニックネームは“ニコラス”。そして、ドラム担当は羽入田新氏。ニックネームは“ハニー”。ふだんは『FFXI』のグローバルプロモーションプロデューサーを務めているのだ。
 

 TBMはこれまで3枚のアルバムをリリースし、数々のライブに出演してきたが、単独ライブを開くのはじつに3年半ぶり。今年3月にリリースされた3rdアルバム、『THE BLACK MAGES III Darkness and Starlight』の楽曲がメインとなる今回は、チケットも完全にソールドアウト。ファンがライブを渇望する気持ちと、メンバーのライブに掛ける意気込みがぶつかりあった、内容の濃いライブとなった。
 

▲いわゆる前説を担当したのは、植松氏のライブやコンサートでおなじみ、スクウェア・エニックスの片山理恵子氏。盛り上げかた講座では、「TBMは平均年齢が高いので、すぐ疲れちゃうんです。だから、1曲1曲の皆さまの声援が大きな励みになりますので……」などと、観客の笑いを誘い、会場を暖めていた。


●チェロ四重奏に酔いしれる
 

 事前に告知されていたように、ライブにはTBMのほかに豪華ゲストが登場し、それぞれに趣向を凝らした内容で観客を魅了した。
 

 1番手に登場したのは、女性3名、男性1名で構成されたチェロ四重奏、“CELLYTHM”(チェリズム)”。ファンに人気の高い『ビッグブリッヂの死闘』など3曲を、原曲とはひと味もふた味も違う音色でしっとりと、かつ、力強く演奏した。植松氏いわく、「チェロっていう楽器を女の人に弾かせて、さらに、あえて音をマーシャルのアンプに通して歪めることで、“正統派の楽器にロックをさせる”ことに挑戦をしてみた」とのこと。観客は、楽曲が変わるたびに歓声をあげ、この突然の余興にじっくりと聞き入っていた。
 

▲チェロの四重奏という非常に珍しい演奏形式。このような演奏があることはもちろん、どんな楽曲が飛び出すかも事前に知らされていなかったのだ。


演奏曲

Battle Theme (『FFVI』)

Those Who Fights Further (『FFVII』)

Clash on the Big Bridge (『FFV』)


●イギリス人&イタリア人のDJが登場


 2番手は、Ian Hartley氏とmattb氏によるユニット、“ante(アンテ)”。選りすぐりの『FF』楽曲をリミキシングし、ステージ中央のDJブースから強烈なフラッシュとともに大音量で放出させたのだ。さきほどまでとまったく異なる雰囲気に、会場はいきなりクラブ状態。観客は、ピコピコしたファミコンの音や、ラテン語のコーラス、チョコボの曲などに体を揺らしてかなり盛り上がっていた。
 

▲華麗なテクニックで会場を煽りまくったante。演奏曲は2008年8月6日に発売されたばかりの彼らのアルバム、『FINAL FANTASY REMIX』(植松氏監修)に収録。

 

演奏曲

Prelude (『FFII』)

Liberi Fatali (『FFVII』)

Ronfaure (『FFXI』)

Blue Fields (『FFVIII』)

Mambo de CHOCOBO (『FFV』)

Maybe I'm a Lion (『THE BLACK MAGES II The Skis Above』)

 
●ついに我らがTBM登場! 怒涛の1時間半!

 

 15分の休憩が終わり、ついに真打ち登場! 暗転したステージからは『オープニング〜爆破ミッション』のイントロが流れ、大型のスクリーンにはTBMのメンバーの姿がひとりずつ映し出された。そして、ライトがステージを照らすと、そこには三角帽子に黒いマント姿、そう、文字どおり黒魔道士のいでたちをしたTBMメンバーが! 
 

 その後、カウントとともに怒涛の演奏がスタート! ふた組のアーティストたちの演奏で、すでにかなりの熱気に包まれていた会場のエネルギーは、一気に沸点に到達したのだ。


 楽曲の合間では、「前回のワンマン(ライブ)から3年……。3歳年もとりました」というノビヨのMCに爆笑したり、“108のネタを持つ男”、PTAによる小話を堪能したりと、激しいロックサウンドの中にも笑いありで、非常にTBMらしいライブが展開されていった。
 

 そして、ライブの目玉とも言える『オペラ〜マリアとドラクゥ』の演奏がスタート。この楽曲は過去に『FF』コンサートにてオーケストラで演奏されたことでも有名だが、今回は編成やアレンジをまったく変え、“ロックとオペラの融合”をテーマに掲げていた。


 第1部の幕が開けるとともに、ステージ上手(客席から見て右側)にはマリア役の太田悦世氏、ドラクゥ役の渡邉澄晃氏、ラルス役の小田川哲也氏の3人のヴォーカリストが登場。下手(同、左側)には、ナレーションを担当する郡正夫氏、コーラスの清田愛未氏が登場した。この時点でこれから何かたいへん大掛かりなことが起きると予想されたが、それを上回る大仕掛けが待っていたのだ。


 それは、オペラを演じる劇団R:MIXの総勢16人もの役者の“乱入”だった。TBMが生で演奏する『オペラ〜マリアとドラクゥ』は、そのメロディーや歌詞に合わせ、殺陣がくり広げられたり、主役3人による決闘シーンが演じられたりと、見た目も耳にも豪華な演目となった。

 TBMのメンバーがすべての楽曲を演奏し終わったとき、会場から割れんばかりの大声援が飛び、鳴り止まない拍手に包まれた。

演奏曲

Opening-Bombing Mission
 (「オープニング〜爆破ミッション」 『FFVIII』)

Premonition (「Premonition」 『FFVIII』)

Grand Cross (「最後の闘い」 『FFIX』)

The Extreme (「The Extreme」 『FFVIII』)

Force Your Way (「Force Your Way」 『FFVIII』)

KURAYAMINOKUMO (「最後の死闘」 『FFVIII』)

Assult of the Silver Dragons (「銀竜戦」 『FFIX』)

Clash on the Big Bridge
 (「ビッグブリッヂの死闘」 『FFV』)

Distant Worlds (「Distant Worlds」 『FFXI』)

Darkness and Starlight
 (「オペラ〜マリアとドラクゥ」 『FFVI』)

アンコール

Neo EXDEATH  (「最後の闘い」 『FFV』)

Maybe I'm a Lion (「Maybe I'm a Lion」 『FFVIII』)

 

▲黒魔道士の衣装は、今回オペラに参加した劇団R:MIXの衣装担当者が手掛けた完全オリジナル。

 

▲今回のライブはオールスタンディング形式。写真を見ればわかるように、会場は超満員のファンでギッシリ埋め尽くされた。


▲ミッチーは、ガットギターや、ジェフ・ベックも使っていた“トーキングモジュレーター”を使ったギターテクニックを披露。

▲PTAの小話は、連日深夜にまで及ぶバンドの練習時に起きた怖い話。練習時間が遅いのは、メンバーそれぞれが通常業務を終えたあとで集まるからなのだそうですが……。


▲ステージのバックにはTBMのメンバー、両脇にはヴォーカリスト、そしてステージ狭しと駆け回る劇団R:MIXの役者の方々。


▲ライブ限定のグッズは、Tシャツ、パスケース、手ぬぐいの3種。1番人気の手ぬぐいはあっという間に完売。ちなみに、グッズ売り場では、ノビヨの姪子さんが売り子をしていたんだとか。


●ライブを終えて……TBMメンバーを楽屋で直撃!
 

 

ライブ終了直後に突撃インタビュー


ストリーミング再生
   [ 514Kbps / wmv形式 ]

再生には、Windows Media Playerが必要です。

 


羽入田新(ハニー)

河盛慶次(ニコラス)

今回バスドラムをツインペダルにしてみたんですが、音のバリエーションが広がってグルーヴ感が高まってよかったです。回を重ねるごとにお客さんの反応がよくなってきていて、今回の反応はかなりよかったです。最後ホロリと……(笑)。

久しぶりのライブでしたし、お客さんも熱かったですし、すごく楽しくて最高でした! いつもライブは2daysやるんですが、今回は1日限りだったのでちょっと物足りない気もしています。またすぐにでもやりたい気分です。

 

福井健一郎(フクイしぇんしぇい)

関戸剛(PTA)

もう2曲目でお客さんがかなり熱くて、いつも以上にテンションが上がりましたよ。これまでにTBMはオーケストラとコラボしましたが、オペラや劇団ともコラボできたので、また幅が広がったと思います。つぎのライブを楽しみにしててください!

もう、すばらしいファンの方に巡り合えてたいへん幸せです。皆さんの笑顔がすごくよかったです。……20列目くらいまでの距離は見えるんですよ(笑)。個人的には、『Distant Worlds』を間違いなく弾けたので、自分に100点を上げたいです。


岡宮道生(ミッチー)

植松伸夫(ノビヨ)

家でホコリをかぶっていたトーキングモジュレーターを出してきてやってみましたが、いかがでしたか? TBMのメンバーって、みんなふだん忙しくしていて、なかなか集まれないんですよ。でも、必ずつぎもやりますから、ぜひナマの音を聴きにきてくださいね。

いまは“やり遂げた”って感じですね。まあ、6人それぞれ課題は残ってると思いますけど……。なんかあっという間に終わっちゃった感じがしませんか? それから、来られなかったお客さんにも今日のライブを観てほしいので、もしかしたらDVDを出すかもしれません。お楽しみに!


※『THE BLACK MAGES III Darkness and Starlight』の公式サイトはこちら
※ドッグ イヤー・レコーズの公式サイトはこちら

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