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【コミコンリポートその10】『1』との連繋も!? パネルディスカッションで『ギアーズ オブ ウォー 2』の新情報が続々判明
Comic-Con International 2008

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●『1』のデータを『2』に引き継いでの“リンクド・アチーブメント”の存在などが明らかに
 

▲意外なことに、コミコンにくるのはこれが初めてというクリフ・ブレジンスキー氏。

 コミコンでもっとも盛り上がると言われている開催3日目(土曜日)の2008年7月26日に、Xbox 360用ソフト『ギアーズ オブ ウォー 2』のパネルディスカッションが実施。ゲームデザインを担当するエピックゲームスのクリフ・ブレジンスキー氏らをゲストに招き、『ギアーズ オブ ウォー 2』に関する最新情報が明らかにされた。立錐の余地もないほどの熱気のなかで行われたパネルディスカッションでは、まずはクリフが『ギアーズ オブ ウォー 2』のデモプレイを披露。“シンクホール”というマップを舞台に、マーカスとドムが協力しながら突き進む……という展開のデモプレイは、じつはE3のマイクロソフトの発表会“Xbox 360 E3 2008 Media Briefing”で披露されたものとまったく同じ内容。まったく違ったのは、むしろ会場の熱気。たとえば、クリフがミートシールドを決めれば大歓声が湧き上がり、火炎放射器を発射すればこれまた大歓声が湧き上がりと、『ギアーズ オブ ウォー 2』の新要素がお披露目されるたびに来場者は熱狂。いかにも『ギアーズ オブ ウォー 2』を心待ちにしているという様子がうかがえたのだ。さぞやクリフも気持ちよくプレイできたことだろうと思われるが、そのせいもあってかパネルディスカションでのコメントは滑らか。『ギアーズ オブ ウォー 2』の音楽には、映画『トランスフォーマー』や『テキサス・チェーンソービギニング』などでおなじみのスティーブ・ジャブロンスキー氏を起用しており、音楽の収録は終えているが、きわめて質の高い音楽を作ってくれ、その成果はすばらしいものであったこと、『ギアーズ オブ ウォー 2』にはカーマインの兄弟としてアンソニーが登場すること、『ギアーズ オブ ウォー2』の製品版には、ランサーが同梱されたバージョンを130ドル程度(約14000円)で販売することを検討中であることなどが明らかにされた。ことに興味深かったのが、『1』と『2』とのデータの引き継ぎ、“リンクド・アチーブメント”について。どうやら『1』でクリアーした条件はそのまま『2』にも引き継がれるようで、たとえば、『1』の“ACT1”をクリアーすると、『2』ではカーマインがプレイ可能になり、『1』でラーム将軍を倒すと『2』でラーム将軍がプレイ可能になるとのことだ。

▲『1』と『2』が“リンクド・アチーブメント”で連携。『1』をしっかりと遊んだ人に対するご褒美かも。


 パネルディスカッションには、『ギアーズ オブ ウォー 2』のメインライターを担当するジョシュ・オルテガ氏も出演。オルテガ氏は『スパイダーマン』や『バットマン』などのコミックブックのストーリー作家で、クリフと1年まえにシアトルで出会って意気投合し、いろいろと話をするうちにいっしょに仕事をすることになったという。「最初の週にジョシュから400通ほどのメールが来て、いろいろと詳しく聞かれた。彼は本当に下調べの仕事を丁寧にする人」とクリフからの信頼も厚いオルテガ氏だが、「いままで小説やコミックの原作は書いてきたが、ゲームを最初から最後まで書くのは初めて。クリフが最初に注意してくれたのは、ゲームのテクノロジーに慣れないとダメだということ。まさにそのとおりで、ゲームは変化が激しいのである程度の知識が必要になる。自分も第1稿を13回も書き直したくらいなんだ。さすがにいまは慣れてきて、アイデアのやりとりも容易になったけどね」と、ゲームのシナリオには相当苦労したようだ。ちなみに、10月に発売予定の『ギアーズ オブ ウォー』のコミックは、『1』と『2』のあいだのストーリーで、ゲームに出てこなかった、統一連合政府(COG)の若い兵士(ジェイ・ストラトン)が出演する予定で、彼は『2』のキャンペーンモードにゲスト出演するという。ちなみに、『ギアーズ オブ ウォー 2』は、「マーカスのストーリーでもあり、同じくらいドムのストーリーでもある」(クリフ)という。ドムはストーリーの中で、妻であるマリアの写真を持ち歩きながら、周囲の人に見たことがないか聞いて回るのだという。そして、『ギアーズ オブ ウォー 2』のコレクターズエディションには、ドムとマリアの写真が同梱される予定とのことだ。

▲10月にはコミックの発売も決定。ぜひとも翻訳してほしいところではあるが……。

 

▲熱心なファンを前に熱く語るクリフ・ブレジンスキー氏(左)とメインライターのジョシュ・オルテガ氏(右)。


 さらに、パネルディスカッションには、『ギアーズ オブ ウォー』のノベルズを担当するカレン・トラヴィス氏や(ノベルズは北米では2008年10月28日発売)、マーカスの声を担当するジョン・ディマジオ氏が飛び入り参加。ディマジオ氏は、ゲームでおなじみのセリフを何度も披露して、ファンにとってはたまらないパネルディスカッションとなった。「ゲーム、コミックブッグ、ノベルズ、そして映画と、僕たちは本当に人生を最高に楽しんでいる」とクリフも感慨深げだった。

▲右がマーカスのボイスを担当したジョン・ディマジオ氏。イベントでは渋い声を披露。



 最後に行われたQ&Aは、ファンが素直に自分の疑問をぶつけるだけに、話題は四方八方に飛びつつも非常に興味深いものに。そのおもなやりとりを以下に紹介しよう。

――映画はどうなっている?
クリフ
 監督はレン・ワイズマン(『アンダーワールド』や『ダイ・ハード4.0』を監督)、シナリオはクリス・モーガンが担当、レジェンダリー・ピクチャーズの配給が決定している。ゲームの映画によいものはないと言われているけれど、アメコミなどの映画は素晴らしいものが出ているので、どうせならゲームが原作の最初のすごい映画にしたいと思っている。とにかく、2時間見ていても飽きないことが大事。

――エピックゲームスは映画にどれくらい関わっている?
クリフ
 自分は制作責任者なので、電話を受けることが多いよ。ハリウッドのプロデューサーや責任者はいま30代半ばの人が多いので、ゲームにも親しんでおり、仕事がやりやすいね。

――どうしたら、ゲーム業界に入れる?
クリフ
 努力、継続、才能の3つだね。エピックゲームスはつねに人材を求めているよ。必要なスキルを学んで辛抱強く全力を尽くせば、必ず仕事は見つかるハズ。

――『ギアーズ オブ ウォー』の世界はどうやってできた?
クリフ
 長年『アンリアルトーナメント』を開発してきて、違うものを検討していたんだ。映画の『プライベート・ライアン』や『バンド・オブ・ブラザーズ』、『エイリアン』などを見て、もっとシリアスで、もっとダークな内容で、SFでモンスターが出てくるものを……と考えてデモを作ってマイクロソフトに見せたところ、「こういうゲームが欲しかった」と言われたんだ。

――マーカス・フェニックスはどうやって作りだした?
クリフ
 この戦争を戦いたくない人物、クラシック・アンチヒーローとして。ふつう考えるより年上にして、30歳半ばの設定にしている。人は年齢ではなくて、これまで歩いてきた道のりで決まる。マーカスは確実に長い道のりを歩いてきた人物で、こうしてできた設定にライティングチームが命を吹き込んだんだ。

ディマジオ マーカスは本当に影を背負った人物だ。声で彼を生き生きと表現するために役に立てるのはうれしい。ゲームのアート・ディレクションがすばらしいので、マーカスが生きている。アニメのアプローチも同じだけど、『ギアーズ オブ ウォー』はいろいろな要素が組み合わさってうまく動いていると思う。

――アンリアルエンジンでの開発でもっとも苦労した点は?
クリフ
 どこまでクールなものを追加していくか、それともどこで止めるかで悩んだ。スポーツ選手の外科手術のようなもので、まずは怪我の手術をしてから、選手が自分でリハビリをしてスポーツができるようになるようなもの(笑)。エンジンを改善したいというのは、いろいろな形でいつも考えているよ。

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