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記者が注目するのはこの作品(その2)――『プリンス・オブ・ペルシャ』と『Shaun White Snowboarding: Road Trip』
【E3 MEDIA&BUSINESS SUMMIT】

2008/7/19

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●『大神』、『ICO』など日本文化が注入されたアクション大作

 

 プレイデモを見た限りでは、ユービーアイソフトが贈るアクション『プリンス・オブ・ペルシャ』は日本人好みの作品になりそうだ。

 アートスタイルは、トゥーンシェイドで描かれたキャラクターと3Dグラフィックをうまく融合させ、キャラクターもいかにも洋ゲーというイメージはなく、日本人でも素直に”かっこいい”と受け入れられるタッチ。ステージは石作りの宮殿なようなところで、しっとりとした質感は『アサシン・クリード』と同じような印象を受けるが、こちらのほうがより幻想的。昼間のシーンでは、心地よいそよ風を感じそうなやさしいグラフィックが印象的だ。

 ゲームは、プレイヤーとサポートキャラのエリカの一体感が魅力のアクションに。ふたりは絡みあうようにジャンプし、道なき道をお互いをケアーしながら柱をよじ登ったり、壁を駆け抜ける。「最初はエリカがキャラクターにくっついていくというところから始まって、アニメで表現を肉付けしていったんだ。一体感を出すために相当苦労したよ」とはリードデザイナーのマイケル・マッキンタイアー氏。どんなときもふたりの距離は近く、数分のデモプレイを見ただけでも”エリカが愛おしい”、そんな感情が自然に沸き起こった。

 そんなほほえましいふたりの関係とは裏腹に、バトルは壮絶を極める。デュアルシステムと呼ばれる1対1の戦闘システムが採用されており、使い古された言葉だがまさに映画のようなカメラワークが魅力。カメラがズームイン、ズームアウトするたびに、流れるようなソードアクションが連続する。ここでもエリカは重要要素。近くに呼び寄せると、エリカを起点としたふたりのド派手なコンボが生まれ、バトルを一層盛り上げる。

 バトル終了後、エリカが光につつまれ浄化(?)するようなシーンがあるのだが、一瞬にして荒廃していた土地に緑が宿り、何かが開放される。このグラフィックも必見で、『大神(OKAMI)』のいちシーンのような印象。実際、マイケル氏は「『大神(OKAMI)』や『ICO』に強いインスピレーションを受けたんだ」と語っており、日本発の文化が随所に注入されているようだ。

 あとはストーリーがどんなドラマを生み出すかが気になるが、シューター全盛のいま、さまざまな意味で目立つ作品になりそうだ。

プリンス・オブ・ペルシャ
ジャンル:アクション
ハード:プレイステーション3、Xbox 360
発売:ユービーアイソフト
開発:ユービーアイモントリオールスタジオ
発売時:2008年ホリデーシーズン(国内での発売は未定)

▲ゲームのデモプレイを披露してくれたリードデザイナーのマイケル・マッキンタイア氏。『プリンス・オブ・ペルシャ』のデモルームはつねに人でいっぱいで、注目度の高さを物語った。

 

▲エリカといっしょにゲームを進める『プリンス・オブ・ペルシャ』。カメラワークが秀逸。



●気分はプロスノーボーダー! 『Shaun White Snowboarding: Road Trip』ですいすい〜

 何となく興味を惹かれてプレイしたのが、ユービーアイソフトのスノーボードゲーム『Shaun White Snowboarding: Road Trip』。任天堂のブリーフィングで登場したプロスノーボーダー、ショーン・ホワイトがあまりに楽しそうにプレイをするので、つい遊んでみたくなったというのが正直なところだ。もちろん、わが生涯でスノーボードの経験は一度もなく、ショーン・ホワイトのことも任天堂のブリーフィングで見るまでは、2006年のトリノオリンピックで金メダルをとった超人気スノーボーダーであるという知識もまるでなかった。

 それが、ユービーアイソフトのスタッフによる簡単な説明を受けてバランスWiiボードの上に乗った途端、気分はすっかりスノーボーダー(!)となって、斜面を滑降していたのでありました。「本物のスノーボードを楽しんでいるような感覚にしてほしい」というのが、ゲームを開発するにあたってのショーン・ホワイトのリクエストだったらしいのだが、そんな彼の要望にしっかりと応えた操作感覚はお見事。体の重心移動が重要なのは言うまでもないが、バランスWiiボードなら簡単にできるので、月並みな表現だけどまさにスノーボードに乗っているような感覚に。「スノーボードって、こんなに気持ちがいいものなんだ」と感じさせるものだった。

 

 ひざを伸ばしてジャンプをするときに、WiiリモコンのAボタンをタイミングよく押すとトリックを決めてくれるなど、操作方法はいたって簡単。フリーライディングとハーフパイプによる15分あまりのプレイを堪能したあとは、運動不足の記者はひざががくがくと震えてしまって……けっこう運動になります。

 ちなみに、ショーン・ホワイトを起用したスノーボードゲームとして、ユービーアイソフトはプレイステーション3とXbox 360向けに『Shaun White Snowboarding』の発売を予定しているが、こちらも、ユービーアイソフトのモントリオールスタジオの別のチームが手掛けたもの。こちらの作品はいい意味でゲーム的で、滑走する爽快感はピカイチ。ステージとなるのは16キロ四方の山々で、その高低差は新世代機ならではの表現力。どう考えても尋常じゃないコースを滑り降りていくのだ。マルチプレイ(16人対戦)も考えられているとかで、ワクワクしませんか?

 

 ちなみに、お互い切磋琢磨させるために、Wii版とプレイステーション3/Xbox 360版は別々のスタッフで開発しているのだとか。『トム・クランシー』シリーズや『アサシン クリード』など(そして『プリンス・オブ・ペルシャ』も)、その開発力には定評のあるモントリオールスタジオだが、スノーボードゲームの開発ぶりもかなりのもので、なかなか懐の深い開発スタジオのようだ。

▲ハープパイプは体をのけぞらせたり前かがみになったりと、けっこう体力を使いました。それにしても気持ちよかったなあ〜。

 

▲スノーボーダー気分を満喫できる『Shaun White Snowboarding: Road Trip』。Wiiの魅力を体現したソフトのひとつと言えるだろう。


▲こちらはXbox 360版の『Shaun White Snowboarding』。ちょっと引き目のアングルからもゲームを遊べる。さらには、スノーボードを降りてフィールドを探索できるなど、興味深い要素がいっぱい。


Shaun White Snowboarding: Road Trip
ジャンル:スポーツ
ハード:Wii
発売:ユービーアイソフト
開発:ユービーアイモントリオールスタジオ
発売時:2008年ホリデーシーズン(国内での発売は未定) 
 

 ※【動画追加】エリカ様が躍動! ユービーアイソフト プレスカンファレンスで『プリンス・オブ・ペルシャ』のプレイデモが初お披露目

 

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