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中国最大のゲームイベント”チャイナジョイ”をリポート
CHINA JOYリポート

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●中国産MMORPGとカジュアルゲームの飛躍が目立つ出展内容に

 

 2008年7月17日(現地時間)、中国、上海でチャイナジョイ(The 6th China Digital Entertaiment Expo & Conference)が開幕した。2008年7日19日までの3日間開催される。
 

▲会場は例年どおり上海新国際博覧中心。上海の近年開発が進められてきた浦東地区の広大な敷地に建っている。チャイナジョイ開催中も会場の一部では別の博覧会が行われていたのには驚いた。

 

 チャイナジョイは今回で第6回目を迎える中国最大のゲームイベント。毎年拡大を続ける中国ゲーム市場を背景としたビッグイベントとして開催されている。米国のゲーム見本市E3のように新たな発表が次々と行われるということはなく、来場者をいかに楽しませるかに主眼が置かれている。ゲームの試遊に止まらず、各ブースではショーやイベントが立て続けに行われ、大音響のサウンドと露出度の高いコンパニオンが来場者の神経を刺激する。
 

▲午前9時の開場直後は来場者もまばら。比較的楽に取材が進められたのだが、正午近くになると多数の来場者がどっと押し寄せて、開場はどこも大混雑。折からの暑さに来場者の熱気が加わって、蒸し風呂状態に。

 

  前日のカンファレンスでは、中国政府関係者(新聞出版総署副署長、鴉書林氏)により、中国では現在、2億3400万人のインターネットユーザーが存在し、そのうち1億8000万人はブロードバンドユーザーであることが明らかにされた。莫大なPC向けオンラインゲームの潜在的な市場が存在することになるが、鵜氏によると、実際、オンラインゲームユーザーはここ数年、600万人から800万人のペースで増加しているという。そうした状況を反映して、会場ではPC向けオンラインゲームの出展が目立った。

 

 中国最大のゲームパブリッシャー、盛大は会場入口近くの広大なスペースにブースを構え、テクモの開発によるPC向けオンライン対戦格闘『生死格斗 ONLINE(DOA ONLINE)』を出展。昨年同様、ビーチに似せたコーナーをブースに作り、コンパニオンを配置し、同タイトルをプッシュしていた。すでに昨年のチャイナジョイにも出展され、今夏に正式サービス予定。北京オリンピックまえに正式サービスがスタートすることがアナウンスされていたが、試遊台の状況から見る限り、完成が近いことがうかがえた。
 

▲猛暑の会場のなかでここだけが涼しげな雰囲気。長〜い足がそそられますが、去年より露出度が低いのが残念です。なお、コンパニオンは別記事でまとめて掲載する予定。乞う、ご期待!

 

 そのほか、盛大ブースでは『SKYFANTAZY LAZESKA』というタイトルを大きく出展。現在開発中のPC向けMMO(多人数参加型)RPGで、陸上のほか、空中や海の中が舞台となるのが特徴。
 

 

▲PC向けオンライン卓球『超級兵兵』のコーナーには、ゲームの練習モードを模した実際の卓球台が。現物を置いて楽しませようとするところは、イベント性を重視したチャイナジョイらしい。

 

▲PC向けカラオケソフトの『巨星』。オンラインでほかの都市のユーザーといっしょにカラオケが楽しめる。自分で歌を作成することも可能で、公式のカラオケ大会も予定。2008年10月に正式サービス予定。ステージでコンパニオンが歌っていたが、とても上手でびっくり。


 完美時空 Perfect Worldは、中国のメーカーしては珍しく、自社タイトルを日本に進出させている企業。タイトルはPC用MMORPG『パーフェクトワールド-完美世界-』(日本での運営はシーアンドシーメディア)だが、その最新アップデート『完美世界3 仙境奇縁』が出展された。


▲ゲームとは直接関係ないが、缶入り飲料を途中まで飲んで、斜めに立てるというゲームが行われていた。


 オンラインゲームの分野では、中国のメーカーの台頭が著しく、中国オンラインゲーム市場の黎明期に市場を席巻していた韓国産のゲームは、近年影を潜めている。在中韓国大使館の発表によると、一時期80パーセントを超えていた中国における韓国産オンラインゲームのシェアは、2008年11月の段階で10パーセントにまで落ち込んだ。会場にもその様子は現れていて、韓国産ゲームの出展は少なく、中国産オンラインゲームに勢いを感じた。今後、『パーフェクトワールド-完美世界-』の後を追って、日本に進出するオンラインゲームが出てくる可能性はあるだろう。

 

 こうしたPC向けMMORPGともに会場で目立っていたのが、PC向けのカジュアルゲーム。先ほど中国ではオンラインゲームユーザーが毎年、600万人から800万人のペースで増えていることに触れたが、爆発的に拡大しているゲームユーザーの多くはカジュアルゲームに流れているようだ。そのカジュアルゲームの雄が、昨年の倍のスペースのブースを構えた勝迅。勝迅はQQという中国最大のPC向けメッセンジャーサービスを運営している企業で、QQは中国の会社員などの間で広く使われており、仕事の合間にQQに付随したカジュアルゲームを遊ぶというスタイルが増えている。勝迅のブースにはシューティングやレース、リズムアクションなど、多彩なジャンルのカジュアルゲームが出展された。
 

▲カジュアルゲームとはいえ、かなり手の込んだタイトルが多いことがわかる。3Dで作られているゲームも多く、それなりの制作期間がかけられていることがうかがえる。日本のカジュアルゲームとは、ややその概念が異なるようだ。

 

  家庭用ゲームの出展はほとんど見られなかったが、その中で唯一、気を吐いたのがソニー・コンピュータエンタテインメント。全体的に派手なチャイナジョイでは異色の黒をベースにしたシックな雰囲気のブースにプレイステーション3用ソフトの体験スペースを設置した。出展されたタイトルは、『LittleBigPlanet』、『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』、『グランツーリスモ 5 プロローグ』、『ソウルキャリバーIV』、『刺客信条(アサシン クリード)』、『MotorStorm Pacific Rift』、『HAZE』、『バーンアウト パラダイス』。オンライン配信専用タイトルの『エレファンク』、『無限回廊』、『PixelJunkEden(ピクセルジャンク エデン)』。すべてプレイアブル(体験できる状態)で出展された。このうちで『LittleBigPlanet』と 『ソウルキャリバーIV』、『MotorStorm Pacific Rift』は日本でもいまだ発売されておらず、ソニー・コンピュータエンタテインメントが中国市場を重視していることがうかがえる。
 

▲『LittleBigPlanet』は、コンパニオンの誘導によりゲームを進めるスタイルで出展。同タイトルは横スクロールのアクションゲームで、プレイヤーが直感的な操作でステージを作れるのがポイント。体験プレイではステージの作成はできなかったが、ふたりのプレイヤーによるアクション部分が体験できた。協力プレイの相手は日本語が通じない方であったが、言葉は交わさずとも何となく意志の疎通ができる内容。これなら世界中のプレイヤーといっしょに遊んでも何とかなりそうだ。

 

 そのほか、日本でおなじみのメーカーではエレクトロニック・アーツとUBIソフトがブースを構えた。エレクトロニック・アーツはPC用MMORPG『WARHAMMER ONLINE』を、UBIソフトはプレイステーション3版『刺客信条(アサシン クリード)』を出展した。
 

▲期待のPC向けMMORPG『WARHAMMER ONLINE』は、中国では2008年10月にサービス開始予定。

 

▲こちらはケイブのブース。今回は『真・女神転生IMAGINE』などの中国での運営企業を募るための出展で、現段階で『真・女神転生IMGINE』の中国での運営予定はないとのこと。

 

 チャイナジョイは2008年7月19日まで開催している。明日以降も追加情報を掲載するのでお楽しみに。


 

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