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クレイトスのハゲマッチョ親父ぶりはPSPでも健在、 『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』先行体験リポート

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●美麗なグラフィック、骨太アクション、ギリシャ神話、そしてハゲマッチョ親父

 

 カプコンから本日(2008年7月10日)発売された、PSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』。国内外で高い評価を得ている骨太アクションゲームのシリーズ最新作ということで、すでにソフトを購入し、ハゲマッチョ親父”クレイトス”の残虐ファイト(褒めてます)を堪能している熱心なアクションゲームファンも多いことだろう。そのような方たちに向かっていまさら本作の魅力を説明する必要もないと思うので、ソフト所有者はどうぞブラウザーの閉じるボタンを押して、神々との戦いを続けていただきたい。

 

 この記事では、先日カプコンで開催されたメディア先行体験会に参加した記者が、『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズに触ったことがない、遊んだことはあるけどPSP版はちょっと……といった方々に向けて本作の魅力を暑苦しく伝えたいと思う。


▲正義のヒーロー、というイメージとはかけ離れたアクの強い主人公クレイトスがPSPに進出。ちなみに左側がクレイトスです。


 具体的なゲーム内容へ入るまえに、『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズの概要について紹介しよう。本シリーズはギリシャ神話を題材にした北米発のアクションゲーム。過去にプレイステーション2で『ゴッド・オブ・ウォー』、『ゴッド・オブ・ウォーII 終焉への序曲』の2作品が発売されており、本作はシリーズ第3作目にして初の携帯ゲーム機専用タイトルとなる。プレイステーション2版の過去2作の開発はいずれもソニー・コンピュータエンタテインメント アメリカ(SCEA)、本作の開発はReady At Dawn Studiosだが、北米ではソフトの販売もこれまで同様にSCEAが担当。日本国内ではカプコンが全シリーズを通じてローカライズおよび販売を行っている。

 

▲こちらは『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』のイメージアート。ウットリするほど猛々しい。

 北米では主人公のクレイトスが、任天堂のマリオ、マイクロソフトのマスターチーフといった錚々たるメンバーと並んで、SCEの顔として活躍するほどの絶大な人気を誇る本シリーズ。日本でも、第1作目発売時から一部のアクションゲームファンが隠れた名作としてその魅力を口コミで広げて、多くのファンを獲得。2007年10月に第2作目が発売されると、人気はさらに拡大。さまざまなゲームメディアで大きく取り上げられるほどのビッグタイトルとなった。

 

 そんな状況のなか発売された、本作『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』。対応ハードがプレイステーション2からPSPへ移行したということで、失礼ながら記者はプレイするまで「マシンパワーの面でスケールダウンは否めないかな」と邪推していたのが、実際プレイしてみてその考えが誤りであったことを痛感。携帯ゲーム機になっても『ゴッド・オブ・ウォー』はしっかりと『ゴッド・オブ・ウォー』していたのです。

 まず、『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズを語るうえで外せないのが、ハードの限界に迫る美麗なグラフィック。本作でもその魅力は健在で、ゲーム開始直後に挿入されるムービーシーンのクオリティーは据え置き機と比べても遜色ない出来。音声もフルボイスとなっており、加えて本体言語設定の変更により日本語と英語の切り替えが可能という充実ぶりだ。ゲームプレイの部分に関しても同様で、いちばん最初のステージ”アッティカの都市”では海から侵攻してくるペルシャ軍の船、それと交戦する兵士たちなど、遠くの景色までシッカリと描き込まれており臨場感を高めてくれる。ちなみに、こういった背景部分で何かしらたいへんなことが起きているという状況はただの演出にとどまらず、ゲームの進行にも直接関係してくることも。たとえば、さきに紹介したペルシャ軍の船は、とある豪快な手段で破壊することが可能。その結果新たな進行経路が提示され、先に進むことができるようになるというわけだ。


▲ステージ1より。背景にいる”バジリクス”を投石機ほどもある巨大なボウガンで狙うクレイトス。このように、背景で起きているできごとも直接ゲームの進行に大きく影響してくる。


 シンプルな操作で、ド迫力のバトルが楽しめる点も本作がアクションゲームファンから支持を得ている大きな理由のひとつ。なかでも、敵に一定量のダメージを与えたときに発生する”CSアタック”は最大の見どころと言ってもいいだろう。リズムゲームのように指定されたボタンを押していくだけですさまじい攻撃を敵に浴びせることができ、その内容はサイクロプスの目玉をゴニョゴニョ……、首をゴニョゴニョ……と、残虐ファイトのオンパレード。見た目にも楽しい(?)このCSアタックは、成功させることでキャラクター育成に必要なレッドオーブなどが、通常より多くもらえるといった利点もある。またボス戦ではCSアタックを成功させなければ勝利できないので、ふだんから積極的に狙って練習しておきたいところ。

 PSP版ではアナログパッドの入力に最初は若干戸惑うかもしれないが、記者は2時間ほどの体験プレイですぐに馴染むことができた。どうしても心配という人は、操作性を向上させる専用カバーなどをアナログパッドに装着しておけば、かなり改善されると思われる。


▲指示されるボタンはほぼランダム。CSアタック中は一瞬も気を抜くことができない。また、イベントシーンの途中にCSアタックが発生することもある。


 『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズは壮大なスケールで展開するストーリーにも定評がある。1作目はクレイトスの親分に当たる戦神アレスへの復讐劇が、2作目では神々の長であるゼウスとの壮絶な戦いが描かれてきた。『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』はシリーズ最古の物語となっており、なぜクレイトスが神に対して怒り、抗うことになったのかという謎の一端が明かされるのだという。いま”怒り”と述べたが、このシリーズでは主人公のクレイトスがとにかく怒っている。その怒りっぷりたるや、ふつうの喋り声が怒鳴り声なんじゃないかと思えるほど。PSPのクレイトスもしっかりと(?)怒っており、加えて今回は日本語吹き替えと、オリジナルの英語版音声、両方が収録されているので日米での怒りかたの違いを堪能することが可能だ。


▲いつも何かに怒っているクレイトス。その裏には悲しすぎる過去があったりもするのです……。


 以上が、約2時間『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』をプレイしてのリポートとなるのだが、我ながらシリーズの内容をなぞっただけの感もある。確かに今回プレイした範囲では、PSP版ならではの要素というのは正直見当たらなかったのだが、これは裏を返せば、据え置き機のクオリティーがそのままPSPでも楽しめるということの表れであると言えるのではないだろうか。「PSPでどこまでできるの?」と思っているシリーズ経験者の皆様、記者の感想では、いままでのシリーズ作品でできたことはほぼクリアーしていると思われます。そして、シリーズ未経験者の人は『ゴッド・オブ・ウォー』というアクションゲームの最高峰と、PSPというハードのポテンシャルの高さを知るチャンスです。

 美麗なグラフィック、歯応えのあるアクション、ギリシャ神話、ハゲマッチョ親父……いずれかのキーワードがひとつでもフックすれば、『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』は”買い”であると胸を張って言える作品だ。


▲個人的に『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズの大ファンである記者。今回の体験プレイではステージ2の途中で時間切れとなってしまったので、続きが気になって仕事が手につきません!

 

※『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』の公式サイトはこちら

 

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