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稲船敬二氏が語った、ゲームと社会活動の可能性

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●稲船氏らしい鋭い指摘をする場面も

 

 2008年6月19日、千代田区役所区民ホールにて“第2回 秋葉原環境会議”が開催された。『ロックマン』や『鬼武者』シリーズなどのクリエイターとしても知られ、現在はPC向け3D仮想空間”ダレットワールド”を運営するダレット代表取締役社長でもある稲船敬二氏が出席。


 
  “秋葉原環境会議”は“うち水っ娘大集合!”や“Myメイドバッグプロジェクト”などのユニークなエコ活動を秋葉原を中心に展開してきたNPO法人リコリタが主催する、環境問題を考えるイベント。なぜ、稲船氏が出席したかというと、第2部のシンポジウムの議題が“ゲームでできるエコアクションを考える”だったためで、同氏は、ゲームと現実の社会活動との可能性について自らの考えを語った。
 

 出席者から、より現実世界での社会活動に繋がるゲームを模索すべきとの意見が出たが、これに対して稲船氏はまず「企業の持つ営利目的の本質と合わない」と鋭く指摘した上で、ゲームは基本的に“破壊”することで売れる傾向があり、アイテム課金などによる利益を社会活動に寄付するなどの間接的な支援は可能なものの、ゲームとプレイヤーのエコ活動を直接結びつけるのは簡単ではないと展開。
 


 一方でゲームと現実の連動の可能性について、仮想世界の街をモデルにして説明した。たとえば街のなかに建築中の部分を残しておいて完成までの作業をプレイヤーに“手伝わせる”と、最初の動機が作業により付与されるポイントであっても、自分の行動によって街ができていく達成感が連帯感となり、コミュニティーが発生する。

 

 だが、ここで“街に樹を植えよう”といった新たな動機を単純に与えても、それは現実世界との行動とは結びつきにくい。実際の植林活動と連動させることによってはじめてゲームと現実が両者が結びついて理解され、仮想世界のコミュニティーが現実の活動へ繋がっていく可能性が生まれるのでは、と述べていた。

▲稲船氏はオンラインコミュニティとしての『ダレットワールド』は“破壊”ではなく仲間や友だちを“創る”空間として考えているとのこと。

▲シンポジウムではケイブが運営中のオンラインRPG『真・女神転生 IMAGINE』で現在展開されている社会貢献プロジェクト“ゲーマーズ・ハート”や、コナミの『FOOD FORCE』、ニフティの『リズムフォレスト』といった古今の取り組みも紹介されていた。


※『ダレットワールド』の公式サイトはこちら

 

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