SCEの講演で日本国内向け”Home”の実機デモがプレイが初お披露目
OGC 2008
●サードパーティーの受け入れ体制はすでに万全
ブロードバンドネットワークの普及およびWii、プレイステーション3、Xbox
360といった新世代機、高機能携帯電話の登場により急速な広がりを見せつつあるオンラインゲーム。その市場は現在1000億円を超えるとも言われている。
2008年3月14日に都内にあるベルサール神田で開催されたブロードバンド推進協会主催の”OGC
2008(オンラインゲーム&コミュニティーサービスカンファレンス2008)”は、オンラインゲームおよびコミュニティーサービス、そしてそこから派生するさまざまなオンラインコンテンツの展望を探るセッション。2005年〜2007年までは”アジア
オンラインゲーム カンファレンス(AOGC)”と題してアジア地域を対象としたオンラインゲーム関連の講演などを行ってきたが、さきに述べたようなオンラインゲームの急速な広がりに対応すべく、今年度から”アジア”という枠を撤廃。世界を視野に入れ、幅広い観点からの講演およびディスカッションを行う形となった。
ゲームメーカーからはソニー・コンピュータエンターテインメント(SCE)、マイクロソフト、コーエーが講演を実施。なかでも、SCEの講演”「PLAYSTATION Home」のご紹介”では、2007年のGDC 2007で初公開された、2008年内サービス開始予定のプレイステーション3用3D仮想空間サービス”PLAYSTATION Home”(以下、Home)の実機映像が公開されるなど、一般のゲームファンも興味を惹かれるであろう内容となっていた。まずは、その講演の模様からお届けしよう。
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▲プレイステーション3上に描かれる3D仮想空間”Home”の紹介を行ったSCEの講演。一般来場者はもちろん、プレス関係者の数も多かった。 |
登壇したのはSCEのHome(Japan)Project推進室シニアプロデューサーの赤川良二氏。同氏は過去にプレイステーション用ソフト『アークザラッド』などをプロデュースしたほか、”PlayStationBB”および”PlayStation.com”といったネットワークビジネスの運営にも関わってきた人物。現場でのゲーム制作に加え、ネットワーク系サービスのキャリアも豊富ということで、今回Homeの日本国内向け運営の責任者に抜擢された。
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▲「Homeがまったく新しい概念を持った仮想空間サービスであることがわかると思います」と語った赤川氏。 |
赤川氏はまず最初に、既存の仮想空間サービスとHomeの大きく異なる点は”ゲームソフトとの連動”であると説明。すでに各種メディアなどで報道されているのでご存じの方も多いかもしれないが、Homeでは同サービスを起動した状態から、プレイステーション3のメニュー画面”クロスメディアバー(XMB)”を通さずに、各種ゲームタイトルのプレイ画面へダイレクトに移行することが可能となっている。これにより、Home内で友人とお気に入りのゲームについて会話をしながら、そのまま途切れることなく通信プレイなどを楽しむことができるようになるのだ(もちろんゲームソフトは必要)。「Homeは定住型ではなくゲームにつなげるゲートウェイのようなもの」(赤川)。
その世界の中ですべてが完結する既存の仮想空間サービスを”点”とするならば、さまざまなゲームソフトをつなげるHomeは”線”になるというわけだ。
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▲Homeにはホームスクエアを中心に5つにエリアが存在する。また、サードパーティーが希望すれば独自にラウンジを立ててユーザーを誘導することも可能。なお、サーバーは日本、北米、欧州など地域ごとにわかれており、各地域によってHome内の世界感も異なる。 |
この日は、公の場では恐らく初の日本国内向けHomeのデモ映像および実機プレイが公開された。デモプレイではHomeの中心、つまりロビーにあたる”ホームスクエア”と、それに付随するエリア”シアター”、”ゲームスペース”、”マイホームスペース”の様子を紹介。エリアに関してはこのほかに”イベントエリア”、”ショッピングエリア(仮称)”も用意されているが今回のデモでは確認することができなかった。
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▲こちらがホームスクエア。キャラクターの左側にあるポスターや、画面右奥にある巨大モニターではゲームのプロモーション画像および映像などを見ることができる。 |
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▲奥に見える茶色の建物がマイホームスペース。プレイヤーの拠点となる場所だ。 |
▲日本向けHomeの世界は東京のミッドタウンエリアをイメージして作られている。 |
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▲ゲームスペースではボーリング、ビリヤードといったもののほかに、ゲームセンターを思わせる場所でアーケードゲームもプレイ可能。 |
実機プレイでは、マイホームスペースで赤川氏ソックリのアバターを作成する模様をお披露目。最初に出てきたのは赤川氏とは似ても似つかない褐色の肌をした男性キャラクターだったが、顔の形から始まり肌の色、体型、髪型などを調整すると、5分ほどで画面には赤川氏の分身が。体型などの調整は左右のアナログスティックをグリグリと動かすだけの直感的な操作。加えて、デフォルトでさまざまなパターンのアバターが用意されているので、自分が作りたい顔に近いものを選んで、あとは微調整するだけといった作成方法も可能となっている。
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▲赤川氏とはまったくタイプが異なる、このファンキーなキャラクターが……。 |
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▲じょじょに日本人らしい顔つきとなり、ボンヤリとだがご本人の面影が出てきた。 |
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▲ほんの5分で、あの褐色の男性が日本人らしい顔つきのキャラクターに。あとは体型を微調整して完成だ。 |
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▲最後はホームスクエアの広場にいた仲間たちとダンスを楽しんでいた。 |
最後に赤川氏はHome内で、サードパーティーができることとして”イベントの開催”、”ミニゲーム・アーケードゲームの設置”、”アイテムの販売・配布”、”広告ボードの設置”、”コンテンツ毎のラウンジ製作”の5つを明示。「オンラインゲームでビジネスをしようと思っている人たちに対して、ようやく具体的なことが話せる状況になりつつあります」(赤川)と語り、各メーカーの参入を呼びかけると同時に、開発が順調に進んでいることをアピールした。
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▲質疑応答では「ユーザー自身がアイテムなどを作れるのか?」、「Homeで作ったアバターをプレイステーション3のゲームに登場させることはできるか?」などの鋭い質問が飛び出した。赤川氏はそれらの質問に対し「そういった要望が上がることは想定しております」と、どちらとも取れる回答で、全否定することはなかった。今後の展開に期待したい。また、2008年春を目処に一般のユーザーが触れる機会を作りたいという気になる言葉も残した。 |
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