キーパーソンが語る! いま北米でもっともクールなゲーム『ROCK BAND』の魅力
●音楽をよりリアルに楽しめる、『ROCK
BAND』は究極の音楽ゲーム
ゲームで実際にロックバンドが組める! そんな大胆なコンセプトが話題を呼び、昨年末にプレイステーション3とプレイステーション2、Xbox
360で発売されるや、3機種合計で150万本を超える販売本数を記録したエレクトロニック・アーツの『ROCK
BAND』。その開発を担当したHarmonixのCEO、アレックス・リゴプロス氏にインタビューを行った。『ROCK
BAND』で音楽ゲームに新風を吹き込んだアレックス・リゴプロス氏は、じつは『ギターヒーロー』(発売元:アクティビジョン)の産みの親でもあり、いま北米でもっとも注目されるクリエーターのひとり。現時点では、日本での発売予定がない『ROCK
BAND』だが、日本市場にも大いに興味があるという。アレックス・リゴプロス氏の『ROCK
BAND』にかける思いを聞いてほしい。(※週刊ファミ通3月28日号の記事をもとに再構成)
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Harmonix Co-Founder and CEO Alex Rigopulos(アレックス・リゴプロス)氏。Harmonixの創業者にして最高責任者。『ギターヒーロー』の開発を手がけ、同作を北米屈指の人気ブランドに育て上げる(※)。2007年、音楽ゲームの新しいブランドを確立すべく、エレクトロニック・アーツとコラボレーションして『ROCK BAND』をリリースする。日本通にして大の音楽好き。※『ギターヒーロー』シリーズの開発では『1』と『2』を担当。 |
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▲昨年10月にロサンゼルスで行われたゲームイベント、E for Allからのヒトコマ。ボーカル、ギター、ベース、ドラムと4つのパートでセッションできる『ROCK BAND』はアメリカ人にとっては最高のパーティーゲームなのかも。 |
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■マルチプレイでみんなが楽しめることを重視している |
――北米では『ROCK
BAND』がとても好調なようですね。
アレックス Yes。お陰さまで売れ行きがとても良好で、周辺機器の生産が追いつかず、なかなか需要についていけないというのが現状なんだ。もともと僕らは音楽が大好きで、音楽の持つ楽しさを気軽にゲームで伝えられないか、ということで作ったのが『ギターヒーロー』シリーズなんだけど、そのコンセプトをさらに新しい方向へ持っていったのが『ROCK
BAND』。マルチプレイを重視して、ギターとベースがあって、そのうえにボーカルとドラムが加わわることで、グループ(ロックバンド)としての演奏を可能にしているんだ。バンドを組むことで、よりリアルに音楽を感じてもらいたいという思いもある。そんな点がゲームファンにはもちろん、新しいユーザーにも評価されたんじゃないかな。
――なるほど。音楽ファンの心に響いたということですね。
アレックス そうだね。それは狙っていた部分でもある。さらに『ROCK
BAND』では、オンライン要素をとても重視しているんだ。プレイヤーはアバターとして自分の分身を作成できる。よりゲームの世界に入り込めるように、自分の作ったアバターをPCの専用サイトにアップして、そこで撮った写真を実際にTシャツやフィギュアといったグッズにする試みも行っている。もちろんユーザーどうしの交流もできて、そこで気が合ったらオンラインでセッションを組む、といったことも可能になっているんだ。
――まさに、現実にバンド活動をしているみたいですね(笑)。
アレックス そうなんだ。バンドのメンバーに成り切って、グループで音を作り上げていくというのは、いままでにはなかった、とてもエキサイティングな体験だよ。『ROCK
BAND』は、“究極の音楽ゲーム”をイメージしていたんだけど、できる限りそれに近いものを作り上げられたと思っているよ。
――実際に『ROCK
BAND』を遊んでいるユーザーからの反響を教えてください?
アレックス 好意的なものばかりだよ! 北米ではちょっとした現象になっているくらい。パーティーで楽しむ人もいれば、オンラインでセッションを組む人もいる。さらには、週末ごとにコンテストやパフォーマンスを行うバーがいくつもあるんだよ。そして、いちばん驚いたのは、『ROCK
BAND』のユーザー層の幅広さだね。最初にこのゲームを作ったときは、15歳〜35歳くらいまでの男性をメインターゲットにしていたんだけど、いざ発売してみるといままでゲームに触ったことがない人がかなりいた。家族で遊んでいるというケースも多くて、お母さんが子どもと遊んだり、おじいちゃんが孫と遊んだりといった話を聞くと、僕も暖かい気分にさせられるよ(笑)。
――どうやら『ROCK
BAND』は、新しいユーザー層をゲームに引き込んでいるようですね。
アレックス 海外でも日本でも、ニンテンドーDSやWiが新しいゲームユーザーを獲得していると思うけど、それに負けないくらい『ギターヒーロー』や『ROCK
BAND』は貢献していると思う。音楽業界でもゲームという分野に注目が集まっていて、どんどん新しい流れが出てくるんじゃないかな。
■いままでの“洋ゲー”とは違うスタンスで、日本市場へは本気で取り組む |
――話を聞いていると、やはり日本への展開が気になります。
アレックス いまのところ具体的には話せないけど、日本はとても重要な市場なので、ぜひとも『ROCK
BAND』を出したいと思っている。とはいえ、ハンパな気持ちで取り組むつもりもない。海外のゲームメーカーが日本で展開するとなったら、最小限の言葉だけをローカライズして発売すればそれで終わりという会社が多いかもしれないけれど、それで失敗した例もたくさん見てきている。率直に言って、それは日本のユーザーのテイストや、楽しんでもらうために何が必要かを見つける努力が不足しているんだと思う。僕はもっと徹底した形でローカライズすべきだと考えているんだ。
――具体的にはどのような形で?
アレックス あたりまえの話だけど、『ROCK
BAND』は“音楽”を感じてもらうゲーム。もちろん、日本にも洋楽ファンはたくさんいるだろうけれど、より音楽の魅力を感じてもらえるのはなじみの深い楽曲だよね。だから、日本で展開するにあたっては、邦楽をきちんとした形で入れたいと思っている。そのへんはいま調整中なんだ。
――それは楽しみですね。ちなみに『ROCK
BAND』に収録したい日本のアーティストなんていますか?
アレックス 僕は日本のアーティストが大好きなんだ! だから、たくさんいるんだけど、強いて挙げれば、サザンオールスターズやB’Z、東京事変とかかな。念のために言っておくけど、これはあくまで僕の個人的な意見だからね(笑)。
――いずれにせよ、今回話を聞いて、日本での展開を確信しました(笑)。
アレックス 個人的には日本のことはとても好きなので、大事に展開したい。いままでの“洋ゲー”とは根本的に違う作品になるよ。そしてそれは、海外ゲームと日本市場の垣根を取っ払うものになるんじゃないかな。『ROCK
BAND』は大切に育てていきたいと思っているので、今後の展開を楽しみにしていてね!
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▲自身はドラマーだというアレックス。日本音楽に対する造詣も深く、どのような形で『ROCK BAND』を展開してくれるか、いまから楽しみ。 |
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▲『ROCK BAND』に収録されているのは58曲で、毎週新曲がダウンロードコンテンツとして提供されている。Xbox 360版では全ユーザーの3分の2がオンラインに接続しているとか。ストーリーモードも充実しており、お金を稼いで一流のミュージシャンを目指すといった内容になっている。 |
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