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SCEとNPO法人が、『LocoRoco』を使って掛け算・割り算を学ぶ特別授業”ゲームで算数を学ぼう”を実施

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●論理的な思考力を『LocoRoco』で鍛える

 

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)から発売中のPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『LocoRoco』を題材にした教材を使って、算数の授業を行うという試み”ゲームで算数を学ぼう”が、2008年3月10日に千葉県の旭市にある富浦小学校で行われた。これはNPO法人の”企業教育研究会”とSCEが連携して行っている取り組みで、過去には中学生を対象に、『サルゲッチュ』シリーズに登場するピポサルを題材にした教材で”関数”の活用方法を教えるという特別授業も行っている。

 

 今回の特別授業に参加にしたのは小学6年生。『LocoRoco』を題材にした教材で教える内容は分数の掛け算と割り算。同学年を対象とした授業にしてはあまりにも簡単すぎる感もあるが、この特別授業の狙いは答えを出すことよりも、”計算式を論理的に理解する”点に重きが置かれている。たとえば”3÷2/3”といった具合に分数が混ざった割り算がある場合、学校の授業では割る側の数値の分母と分子を逆さまにして掛け算をする、という計算方法は教えるが、なぜ逆さまにするのか? というところまでは言及しないことが多い。その”なぜ逆さまにするのか?”を楽しく、わかりやすく伝え、子供たちの考える力を鍛えようというわけだ。


▲教材はスクリーンに映し出され、生徒たちはそれを見ながら割り算、掛け算を視覚的に学ぶという形式で授業は進行。講師は千葉大学の学生たちが務めた。


 まず最初に”ロコロコ”1匹は大きさに限らず、基準の数”1”であることが説明され、その後”3×7”など整数どうしの計算から始まり、最終的に分数どうしの計算問題を解くという流れで行われた。使用された教材は企業教育研究会が独自に作成したFlashゲーム。位置づけはあくまで教材なので、ゲームとして遊ぶというよりも動きのある参考書といった内容だが、『LocoRoco』のテーマ曲が途中で流れたり、オリジナルのストーリが組み込まれていたりと、作品が持つポップな世界観はしっかりと継承されていた。加えて、授業は企業教育研究会の活動に協力している千葉大学の学生たちによる寸劇を交えながら進行。『LocoRoco』の登場キャラクターになりきって、出題やヒント出しを行った。


▲ゲームと同じく、敵は”モジャ”とその親玉の”オジャ”。もちろん、お助けキャラの”ムイムイ”も登場する。


▲千葉大学の学生が扮する”オジャ”。なぜかアントニオ猪木風の喋りで、生徒たちは大ウケ。

 

▲まずは整数の計算から。答えを出すことよりも、なぜその答えが導き出されたのかを”ロコロコ”たちを使って視覚的に説明する。


▲教材はFlashゲームというデジタルなものだが、解答用紙は手書き。デジタル一辺倒にならず、アナログな部分も残しているあたりが学校の授業らしい。


▲分数どうしの掛け算は、なぜ割るほうの分母と分子をを逆さまにするのか……恥ずかしながら、記者はその理由を今日初めて理解しました。


▲最後はちゃんと理解できているかを確認するため、数人の生徒が前に出て図を使いながら解答。結果は全員正解。今回の授業で理論的な思考が身についた?


 授業終了後、生徒たちから提出された感想は「ストーリーがあったので退屈しなかった」、「ゲームのキャラクターを使って勉強するのがおもしろい」など好意的な言葉がほとんど。今回の特別授業実施を主導した企業教育研究会の藤川大祐理事長は、この反応に「ふつうの授業では教えにくい部分だったが、ゲーム自体の魅力もあってうまく伝えることができたと思います」と笑顔でコメント。続けて、「小中一貫で『LocoRoco』を使った算数、数学の授業ができればおもしろいと思いますね。今日の授業をスタートラインと考えれば、我々の夢はもっと大きいところにありますよ」と、壮大な計画も語った。


▲藤川氏は今後も継続的に今回のような授業を行いたいと力強く語った。ちなみに今回使用された教材は「授業を作るために制作したもの」(藤川)ということで、商品化などは現時点で考えていないとのこと。


※企業教育研究会の公式サイトはこちら

※『LocoRoco』の公式サイトはこちら
 

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