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エレクトロニック・アーツの完全新作『Mirror`s Edge』と『Dead Space』を覚えておいて!

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●今年のエレクトロニック・アーツはひと味違う

 

 エレクトロニック・アーツアジアが2008年3月7日に、拠点を置くシンガポールでメディアカンファレンスを開催。日本を含むアジア諸国(韓国、インド、シンガポール、台湾、タイ、香港、オーストラリア、ニュージーランド)向けの来期のラインアップを披露する催しで、プロデューサーやマーケティング担当者が各作品の説明を行った。

 

 プレゼンが行われたのは以下の12タイトル(『Face Breaker』はリリースでのみの発表、『BoomBlox』は体験台設置のみ)。ちなみにエレクトロニック・アーツがアジア単独の発表会を行うのは初めてのこと。今回は日本発売が濃厚な家庭用ゲーム機用ソフトを中心に紹介する。
 

タイトル

ハード

Warhammer Online

PC

UEFA EURO 2008

PS3、Xbox 360、PSP、PC

Command and Conquer 3

PC

Dead Space

PS3、Xbox 360

SimCity Societies

PC

MySims

Wii、DS

Mass Effect

PC

Mirror`s Edge

PS3、Xbox 360、PC

BA Street Online

PC

FIFA Online 2

PC

Face Breaker

PS3、Xbox 360、Wii

Boom Blox

Wii



 今回、メディアの熱い視線が注がれたのは、『Mirror`s Edge(ミラーズ・エッジ)』と『Dead Space(デッド・スペース)』。両タイトルともまだあまり聞きなれないかもしれないが、昨年から海外で徐々に公開されてきた作品。日本を含めてアジア投入が正式発表となった。
 

▲『Mirror`s Edge』はファーストパーソンながらアクション性を追求した新機軸の作品。


▲プロデューサーのトム・ファラー氏。

 『Mirror`s Edge』は街中などを道具を使わずに縦横無尽に走り抜ける”フリーランニング”を題材にしたファーストパーソンシューティング。対応ハードは、プレイステーション3とXbox 360、PC。発売時期は未定。

 

 武器を多用する従来のFPSとは違い、プレイヤーの基本操作は”走る”、”ジャンプ”、”スライド”の3つ。残虐性もなくアクション性に焦点を当てた、従来とは一線を画す意欲作になっている。開発は『バトルフィールド』シリーズなどを輩出しているスウェーデンを拠点に置くDICEで、同社のトム・ファラープロデューサーがXbox 360版のデモプレイを披露した。

 

 ゲームの舞台は独裁的な国家に電話、PCなど情報流通が禁止されたとある都市。情報交換をする方法として白羽の矢が立てられたのは、国家(スワット)の監視を潜り抜けながら、機密書類を持ってビルからビルへと走り抜けるランナーたちだ。主人公はフェイスという女性。彼女の目的は、スワットなどの追っ手からとにかく逃げ、機密書類をつぎの手に届けること。そのためには、換気口に潜り込み、階段を飛び降り、パイプを綱渡りし、フェンスをよじ登り、スワットたちの銃弾を潜り抜けながら高層ビル街を飛び渡る。武器となるのは、驚異的な肉体であって、ほとんど素手でゲームは進行する。


▲舞台は高層ビル群の中。屋内に入る場面もあるが、アクロバティックなアクションは続行。通気口を伝って移動したりする。グラフィックはアンリアルエンジン3を使って描かれる。


▲スワットと戦うシーンも。だが、パンチ、蹴りなどのアクションがメイン。銃も使えるが、極力無駄な戦いを避けたい。


 これらアクロバティックなアクションはほとんどLBボタン、左トリガーで簡単にくり出すことができる(武器を使う場合はRBボタン、右トリガー)。あとはプレイヤーのスピードによって、たとえばフェンスを”ジャンプで飛び越える”、もしくは”よじ登る”などの変化が起こる仕掛けになっている。「傷害物にひっかかるイライラをどうにかしたかった」とはファラー氏。


▲フェイスの立場に立った視覚の演出は必見。力強くもあり、繊細だ。

 

 逃げている間、つぎに移動できるポイントは赤く光り(複数)、打開策が自然と見える仕組みになっている。スワットに追い詰められるシーンもあるが、ギリギリまで目標(赤い)ポイントが見えないようなスリルある仕掛けも。”赤く光る”ことで自由度を下げると懸念する人もいるかもしれないが、敢えて逃亡過程をしぼることで、すべての行動がシームレスで、使い古された言葉だが、つねに映画のクライマックスシーンを彷彿とさせる迫力を引き出せる。

 

 ファーストパーソンながら、自分の姿が見られるのも特徴的。下ボタンを押せば足元も見ることができる。ビルとビルとを結ぶパイプを渡るときなどは集中しているがゆえに、パイプだけはっきりと見え、下の景色はほとんどぼけているようなこだわりの演出も。主人公の荒い息遣いや、Xボタンでのスローモーションアクションも、プレイヤーの焦燥感をかきたてる。

 

 サードパーソンのような感覚でプレイでき、”フリーランニング”というジャンルは世界中のゲームファンの目にも新鮮に写るはず。高低差のある高層ビルを疾走する姿は、新生代機ならではの表現能力だし、何よりも、簡単にくり出せるアクションの数々は自分が”ゲームの達人”になったような感覚を覚え、ゲーム本来の爽快感を感じられる。「アクションだけでなくパズル要素も融合させたような内容。きちんと考えないと目的地に到達できませんよ」(フェラー氏)。このパズル性も作品に厚みを持たせることは間違いなく楽しみ。日本ではファーストパーソンという厳しいジャンルではあるが、話題になる可能性は非常に高そうだ。


▲とにかくホラーを追求した『Dead Space』。エンジニアなので掘削機などが武器になる。舞台となる宇宙船内は死体だらけ。クリーチャーたちは通気口があるところならばどこでも現れる。


 『Mirror`s Edge』を”明”と表現するならば、『Dead Space』(ハードはプレイステーション3、Xbox 360、PC。国内発売時期は未定)は”暗”を地で行く内容に。サバイバルホラーを題材としたサードパーソンシューティングだが、かなり残虐なシーンの連続だ。部位の欠損は当たりまえ、いちど倒れたクリーチャーの頭を再度踏み潰すというような、思わず目を覆いたくなるようなシーンが幾度となく訪れる。


▲舞台は故障した宇宙船の中。生存者はいるのか? 物語にも注目したい。


▲プロデューサーのリッチ・ブリッジ氏。

 ゲームの舞台は通信が途絶し、故障した宇宙船の中。Isimuraという企業から救難信号を受けて救援に向かったひとりのエンジニアが、宇宙船を修理しながら、繁殖したクリーチャーたちに立ち向かう内容。

 

 主人公はエンジニアゆえに武器となるのは掘削機など宇宙船内にあるものだけ。お決まりのように暗闇の中からつぎつぎとクリーチャーが現れるが、このゲームは”究極のホラー”を目指した作品になっている。粘着質のあるおどろおどろしいグラフィックだけでなく、ホラー映画のように突如と画面いっぱいに現れるクリーチャー、必要最低限の情報しか表示しないゲーム画面、体力回復している時点でも襲われる恐怖感、たまに視界に入る巨大な影など……身も凍る演出やゲーム性で、とにかくプレイヤーを恐怖に陥れることに重点が置かれている。

 

 「部位欠損などの残虐シーンもホラーを引き立たせるために重要な要素です」(リッチ・ブリッジ プロデューサー)

 

 冒頭でも触れたようにこのゲームの残虐さは相当なもの。たが、ただ単に残虐というわけでなくすべてには理由がある。手足を奪っても執拗に追いかけているクリーチャーを倒すには頭部をもつぶす必要があり、無重力状態ではクリーチャーの手足を最初に切って歩けなくさせる、というような攻略性も持っている。生き残るために武器を節約する必要があるが、”ためらい”は死に直結するのだ。
 

▲気持ち悪いという言葉だけでは表現できないクリーチャー。まずは触覚など重要ポイントを切断するのが有効か。腹を切り裂くと中から無数の小型のクリーチャーが現れることもある。

 

▲宇宙空間では無重力なので、行動に失敗すると宇宙の果てまで飛ばされてしまうスリルも。無音であることも恐怖に拍車をかける。


 日本で発売が決定した場合、ある程度表現が制限されそうだが、ジャパニーズホラーにも影響を受けたというブリッジ氏が作り出す”恐怖”には心そそられる魅力があった。サバイバルにもこだわっているので、マルチプレイは実装しないという。
 

Boom Blox

▲スピルバーグ監督が手がけるパズルゲーム。ブロックを壊していく簡単なゲーム性だが、だるま落としのような爽快感と、ジェンカのようなスリルを感じられる作品。


MySims(邦題:ぼくとシムのまち)

▲すでに日本ではWiiで発売中。シムという街で、住人たちとのコミュニケーションを楽しむシミュレーション。すでに出荷本数50万本を達成しているという。会場では続編を開発中であることが明らかに。

 

Warhammer Online

▲EA ミシックが開発中のPC向けファンタジーMMO(多人数参加型)RPG。同名のボードゲームが題材。頑固なドワーフ、高貴なエルフ、エンパイア軍の忠誠心あふれるヒューマン、獰猛なグリーンスキン、堕落のダークエルフ、ケイオスを崇拝する略奪軍のヒューマンという6つの軍のうちどれかひとつに属して、壮大なRvR(realm vs realm国対国)を楽しめる。「いま考えられるMMORPGの要素はすべて盛り込んだ」とジェフ・ヒックマンプロデューサーは自信を見せる。加えて15個の革新的な要素があるとのことだが、今回そのうち4つが明らかに。ひとつは場所を変えるごとにクエストが発生し、マルチプレイがしやすい環境であるパブリッククエストの実装。ふたつめはプレイヤーのすべての行動が分厚い辞書のようなものにメモされる”スクラックブック”の実装。3つ目は、プレイヤーの戦況によって拠点となる街が進化し、建物が増えたり、新たなクエストを受けられるようになること。4つ目は数千VS数千がぶつかり合うハルマゲドンのような終わりのない対戦を体感できること。

 

FIFA ONLINE 2

▲韓国ですでに成功を収めているオンラインサッカーゲーム。対戦だけでなく選手育成要素もあり、アイテム課金のように選手スキルやフォーメーションを購入するシステムも。これをきっかけにエレクトロニック・アーツはオンライン分野に力を入れていきそうだが。

 

Mass Effect

▲昨年Xbox 360版がリリースされ、PC版が発売される。PC版ではグラフィックの品質を上げ、同行する3プレイヤーに指示を出すことが可能になるという。

 

 今回のプレスカンファレスで感じたのは、”挑戦”という言葉。エレクトロニック・アーツは世界に誇る有名なシリーズ作品をいくつも擁しておきながら、ファーストパーソンで、サバイバルホラーで、カジュアルゲームで、すべての分野でオリジナル作品を手がけ、作品性においてもイノベーションを起こそうとする姿勢が見て取れる。カンファレンスで発表された作品以外にも、本当にバンド演奏が楽しめる『ROCK BAND』や、ゲームの神様、ウィル・ライト氏が手がける宇宙の摂理をテーマにした『Spore』の日本発売も可能性を残している。今年のエレクトロニック・アーツはひと味違う。まずは、とにかく『Mirror`s Edge』と『Dead Space』は覚えておいて!

※エレクトロニック・アーツのサイトはこちら

※『Dead Space』のサイトはこちら
※『Boom Blox』のサイトはこちら
※『Warhammer Online』のサイトはこちら

※『Mass Effect』のサイトはこちら

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