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神戸の歴史ある専門学校が、学生たちのゲーム作品発表会”Digital Works 2007-2008”を開催

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●生徒たちの日々の成果をプロの目が鋭く分析

 

 兵庫県の神戸市に校舎をかまえ、グラフィック、音楽、ゲームなど幅広い分野での指導を行っている教育機関”神戸電子専門学校”。2008年2月23日、同校のゲームソフト分野に所属する学生たちの作品を発表、表彰する催し”Digital Works 2007-2008”が兵庫県民小劇場で開催された。
 

▲会場となった兵庫県民小劇場はご覧のとおり満員。在校生のほかOBも足を運び、後輩たちの成果を確認した。


 神戸電子専門学校は創立50周年を迎える、歴史と実績を兼ね備えた専門学校。ゲーム分野のカリキュラムはプログラミング技術の指導に一本化されていて、学生たちは短期間のうちに深い知識と技能を習得することができるシステムになっている。毎年数多くの卒業生をゲーム業界へ輩出しており、就職先には大手メーカーやデベロッパーも名を連ねている。
 

 そのような実績を持つ同校だけに、今回の発表会にもゲームズアリーナ、ゲームリパブリック、サイバーコネクトツー、プラチナゲームズなど名のとおった企業が来賓として出席。将来のゲーム業界を担う才能を見つけ出そうと作品ひとつひとつに目を光らせた。

 

▲来賓はひとつひとつの作品について講評を行った。作品発表後にマイクを持って直接アドバイスを贈る場面も。


 発表会は最初に1〜3学年ごとの優秀作品が紹介され、その後来賓の投票を経て最優秀作品を決定すると流れで行われた。ゲーム制作の経験が浅い1年生の作品は、やはり2、3年生の作品と比べるとグラフィックおよび動作の面で見劣りしたが、アクションゲームと料理のレシピ集を融合させた『ジョニー・ザ・キッチン』など、技術的な不足をアイデアで補おうとする作品が多く見られた。来賓も講評の中で「独創性の高い作品が多い」とコメント。今後の伸びに期待を寄せた。一方、2、3年生の発表では3D表現を使用した本格的な作りの作品が相次いで登場。なかには若干のアレンジを加えれば十分製品として通用しそうな完成度の高い作品も見られた。

▲敵を倒すと出現する食材を、レシピどおりに集めながら進むアクションゲーム『ジョニー・ザ・キッチン』。


▲比較的シンプルな作りが目立った1年生の作品だが、チーム”虹元スクロール厨”制作の3Dシューティングゲーム『蒼い彗星〜Blue Comet〜』は、演出面などで技術力の高さが光っていた。


▲2、3年生の作品になると、表現も3Dとなりグラフィックもかなり見栄えするものに。


 個人的に興味深かったのは、3年生の”ヤーウェイ!”というチームが制作した『ガチ×ガキ』。小学生時代の制作者たち自身が主人公という設定のミニゲーム集で、ボイスも各キャラクターのモデルとなった人みずからが担当している。先生に見つからずに早弁する早さを競う、など遊び心に満ちたゲーム内容からは、楽しみながらゲーム開発を行っている現場の様子が見て取れる。講評でも遊び心の部分を評価する声が聞かれた。加えてそのような姿勢でゲーム作りに取り組む学生を育成した、神戸電子専門学校のカリキュラムを賞賛する意見も。
 

▲各キャラクターのモーションも作りこまれており、随所に遊び制作者たちの遊び心が見られる作品『ガチ×ガキ』。


▲エキビジョンとして発表された作品『「立膝おふじの花札教室」こいこい』。制作したのは、なんと70歳(!)の高橋武文さん。ゲーム分野の2年生として在学中の正真正銘の学生だ。「ゲームは遊ぶより作るほうが楽しい。プログラムは私のようなオジンでも行うができるんですね。これからさきも楽しみながらゲームを作っていこうと思います」とコメントした。


 そして、すべての作品が出揃ったところでいよいよ最優秀賞作品が発表に。プロの目が選んだ今年度のナンバーワン作品は2年生のチーム”キツネヘビ”が制作した『BARBER × SHEEP』。この作品は羊毛刈りを題材にした3D視点のシューティングゲーム。毛の色ごとに羊の動きが異なるというプログラム技術の高さや、快適なレスポンスなど、他の作品とは一線を画す完成度の高さを誇っていた。トロフィーを受け取った”キツネヘビ”代表の前田俊輔さんは、「1年生のとき発表会へ参加できなかった悔しさをバネにここまでやってきました。この結果はそのときの経験があったからこそだと思っています」と、壇上で受賞の喜びを語った。


▲最優秀賞に輝いたチーム”キツネヘビ”には表彰状と記念のトロフィーが授与された。


▲こちらが最優秀作品の『BARBER × SHEEP』。グラフィック、システム、操作性すべての面が高いレベルに達している作品だ。


 発表会終了後には、来賓として訪れた企業の人と学生が直接コミュニケーションを取る場も用意された。作品をプロの目で直接批評してもらえる機会とあって、各自持参したPCでプレゼントを行い、積極的に意見交換を行っていた。
 

▲神戸電子専門学校ではこのような機会を定期的に設けているとのこと。改まった雰囲気はまったくなく、フランクな感じでコミュニケーションを取っている姿が印象的だった。


▲こちらは、神戸電子専門学校、ゲームソフト分野のリーダーを務める白石久雄氏。プログラミングに特化したカリキュラムを組む理由について、「メーカーなどへ就職した際活きてくるのは、なんでもかんでもよりもひとつのことに集中した知識、技術だと思います。そのうえで我々はプログラミングに特化した育成方針を取っています」と説明した。


※神戸電子専門学校の公式サイトはこちら 

 

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