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【追加情報】You Tubeも超えたXbox 360、マイクロソフトの副社長が基調講演で今後の展望を語る
GDC 2008

2008/2/21

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●ほかのどのハードよりもXbox 360用ソフトのほうがクオリティーが高い

 GDC 2008も開催3日目を迎え、セッションもいよいよ折り返し。2008年2月20日(現地時間)には、会期中でもひときわ注目を集めるキーノートスピーチ(基調講演)が行われた。登壇したのはマイクロソフト コーポレーションのエンターテイメント&デバイス部門 インタラクティブ エンターテイメント ビジネス LIVE、ソフトウェア、サービス担当 コーポレート バイスプレジデントのジョン・シャパート氏で、“未来は広く開かれる:クリエイティブコミュニティーを解き放て”とのタイトルにて、Xbox 360の現状と今後の展望などを明らかにした。

 基調講演の後半では、「2008年末までに1000本以上のXbox 360タイトルをリリースする予定です(Xbox LIVE アーケードなどを含めた数字)」と豊富なタイトルラインアップをアピールしつつ、Xbox 360のオリジナルタイトルとして『NINJA GAIDEN 2(ニンジャガイデン2)』(北米での発売元はマイクロソフト)『Fable 2(フェイブル2)』『ギアーズ オブ ウォー 2』(日本での発売は未定)などをプレゼンテーションしたのは既報のとおりだが、前半では、より開発者向けのテーマとして、XNA Game Studioやアンリアルエンジンの新しい展開などを紹介した。ここでは、基調講演の前半の模様を中心に紹介しよう。

▲Xbox LIVE アーケードタイトルを含め2008年までにトータルで1000タイトルをリリースすると発言したジョン・シャパート氏。


▲’91年にエレクトロニック・アーツにプログラマーとして入社したシャパート氏。

 2007年の北米のゲーム市場は180億ドル(約1兆9792億5480万円)を超え、音楽業界を上回ったことを報告。その好調な業績を後押ししているのはXbox 360であり、2007年の北米市場のホリデーシーズンで販売本数が100万本を突破したXbox 360タイトルが、『Halo 3(ヘイロー 3)』や『BIOSHOCK(バイオショック)』など6タイトルあることをアピールした。エレクトロニック・アーツのミリオンセラーの常連タイトル『マッデンNFL07』は、過去10年で今年初めて、プレイステーションハードを抜いてXbox 360版がもっとも売れたプラットフォームになったとのことで、「このようにソフトの収益がほかのプラットフォームより多いのは、実際にプレイしてみるとXbox 360のほうがクオリティーが高いからです」とシャパート氏は胸を張った。

 ゲームを評価する際にひとつの指標となる“メタクリニック(総合評価)”では、評価が80以上だったゲームはXbox 360が86タイトルなのに比べ、プレイステーション3が43タイトル、Wiiは14タイトル、評価が90以上のゲームでも、Xbox 360が11タイトルに対してプレイステーション3が3タイトルでWiiが4タイトルとXbox 360のほうが遥かに上回っているという数字を紹介。「マルチプラットフォームの場合、ほとんどのゲームでXbox 360版のほうが評価が高くなっています」(シャパート)との結果を紹介した。

 ついでシャパート氏は、Xbox 360からの新しいサービスである“実績”が、10億(!)にも及び、Xbox LIVE マーケートプレースでの収益は、ダウンロードコンテンツの購入だけで2億5000万ドル(約270億3900万円)以上にものぼることを明らかにした。さらに、『Halo 3(ヘイロー3)』でゲーム映像を自由にアップロードできる“フィルム機能”では、毎日You Tubeを30パーセントも上回るコンテンツがアップロードされているというのだ。「Xbox 360がゲームの楽しみかたの幅を広げたのです」とシャパート氏は言う。

▲シャパート氏は、総合評価ではXbox 360タイトルが群を抜いて多いと主張。



●“Xbox LIVE コミュニティ ゲーム”でユーザーどうしがXbox 360タイトルを評価

▲XNA関連で新たな発表を行ったクリス・サッチェル氏。

 そんなXbox 360が、今後さらに注力していくのは開発者への利便性の提供。つまり、次世代の開発環境と言われるXNA Game Studioだ。ジョン・シャパート氏からプレゼン役をバトンタッチされた、マイクロソフト コーポレーションXNA グループ担当 ゼネラルマネージャ 兼チーフ XNA アーキテクトのクリス・サッチェル氏は、2006年12月に「ゲームの開発を民主化する」として無料で配布したXNA Game Studioは、80万ダウンロードを記録し、全世界で400を超える大学が教材として採用されているという。「いままでの20〜30倍の人数がゲーム開発に関わるようになりました」(サッチェル)。

 XNAの新たな展開として、XNA Game Studio 2.0を使って作成されたXbox 360のゲームは、すべてXbox LIVEへの配信用に投稿ができるようになると明言。“Xbox LIVE コミュニティ ゲーム”と名付けられた、個人ユーザーが作成したこれらのゲームは、XNAの会員から構成されるXNA クリエイターズ クラブのメンバーどうしによる評価などが行われ、近い将来Xbox LIVE ユーザーでも遊べるようになるという。

 

 「ユーザーコミュニティによって作成されたゲームが Xbox LIVE 上で公開される可能性を示す」として、サッチェル氏はXNA Game Studio 2.0 によって開発された7 本のゲームを Xbox LIVE マーケットプレース経由で Xbox 360 のユーザーに提供すると発表した。こちらは、北米では2月24日深夜0時〜3月9日 深夜0時までの期間限定配信になる予定だ。「ゲームの開発を民主化するのみならず、ゲームのディストリビューション(販売)を民主化する試みなのです」(サッチェル)だという。合わせて、XNA Game Studioのもうひとつの展開として、XNA Game Studioで作ったゲームがZUNEにダウンロード可能になる機能なども発表された。


追加情報

XNA Game Studio 2.0で開発されたタイトルが日本でも配信されることが明らかになった。配信されているタイトルは7 タイトルで、Xbox LIVE からのダウンロード方法、ダウンロード期間は以下のとおり。
 

【 ダウンロード期間/プレイ期間 】
配信期間: 2008年2月21日〜2月24日午後5時まで予定
プレイ可能期間:2008年2月21日〜 3 月 10 日午前4時まで予定
 

【 ダウンロード方法 】

1. [マーケットプレース]タブを開く

2. [ゲームストア] → [すべて:ゲーム] → [XNA Creators Club] を選択

3. [XNA Creators Club Game Launcher]をダウンロード

4. ダウンロード完了後 [ゲーム] タブを開く

5. [ゲームライブラリ] → [マイゲーム] を選択

6. スティック右に数回動かし [XNA Creators Club] を選択

7. Y ボタンを押しダウンロード可能ゲームを表示させ、好きなゲームをダウンロード

※すでにXNA Creators Club Game Launcher をダウンロード済みの方は1 〜 3の手順は必要ありません。

※なお「Xbox 360 ブログ」では、コミュニティーゲームを実際にプレイするまでの過程を動画で紹介中(→こちら)。

【 配信タイトル 】
JellyCar
Little Gamers
The Dishwasher: Dead Samurai
TriLinea
RocketBall
ProximityHD
Culture



 

▲ユーザーのゲームをユーザーが評価する“Xbox LIVE コミュニティ ゲーム”。(1)ゲームを作る (2)提出する (3)仲間によるレビュー (4)プレイするといったプロセスを辿るという。
 

▲Xbox LIVEユーザー1000万人がプレイできるようにしたいという“Xbox LIVE コミュニティ ゲーム”。今後どのような可能性が?
 

▲ZUNEでは『ZAURI』というシューティングをデモプレイ。ホイール操作だけで自機の移動や攻撃などを行っていた。


 その後再び壇上に立ったジョン・シャパート氏は、「Xbox 360が進化をしていくにはパートナーが必要であり、ミドルウェアがさまざまな障害を取り除いてくれます」と前置きののち、次世代アンリアルエンジンの存在をアナウンス。ご存じのとおりアンリアルエンジンとは『ギアーズ オブ ウォー』や『BIOSHOCK(バイオショック)』など、名だたる名作に採用されているエピックゲームスが開発したミドルウェアで、その圧倒的なグラフィック能力などで知られている。今回発表された次世代アンリアルエンジンは、Xbox 360の開発に最適化したもので、さまざまな新機能が加えられるという。会場では、エピックゲームスのCEOであるティム・スイニー氏が登壇し、次世代アンリアルエンジンの概要が紹介された。
 

▲基調講演では、次世代アンリアルエンジンの新機能を、『ギアーズ オブ ウォー』のソースを使ってデモンストレーション。こちらはたくさんの群集を出現できる“ハイ・デンシティ・クラウズ”。

▲“ダイナミック・フルイド・サーフェシズ”では、アクションによって引き起こされる水の動きやその音などが進化する。
 

▲“ソフト・ボディ・フィジックス”では、肉の塊や水を含んだ物体など、やわらかい表現力がさらにリアルになる。そのほか、ライティングやより映画的に見せるカメラアングルなど、次世代アンリアルエンジンにはさまざまな新機能が。


 すぐれたタイトルやサービスの提供により、世界的にはユーザーからの評価も高いXbox 360。さらには、XNA Game Studioや次世代アンリアルエンジンなど、クリエーターへの配慮も忘れてはいない。エレクトロニック・アーツのプログラマーとしてゲーム業界のキャリアをスタートさせたジョン・シェパート氏は、初期のエレクトロニック・アーツのキャッチコピーとしてあった“We See Farther(先見性)”を引き合いに出しつつ、「私たち(マイクロソフト)は先を見据えていきます。そして、あなたたちが未来である」と居合わせた開発者にエールを送って講演を締めくくった。

Xbox LIVE マーケットプレースで期間限定配信されるXNA Game Studio 2.0で開発されたソフト

JellyCar

▲アメリカのWalaber社の開発によるソフト。ぐにゃぐにゃの自動車がぐにゃぐにゃの世界を走り回って出口を目指す。

Little Gamers

▲ウェブコミックをモチーフにしたアクション。ベルギーの24歳になるクリエーター、ロイック・ダンサール氏が作成したとのこと。

The Dishwasher: Dead Samurai

▲アメリカ在住のジェームズ・シルヴァ氏開発による、スピード感溢れるアクション。独特なグラフィックスが特徴。

TriLinea

▲ブラジルのエディソン・S・プラタ ジュニア氏、レナート・ペリザーリ・ダ・シルヴァ氏、ダヴィ・ダ・シルヴァ・プラタ 氏の3名が開発。対戦型の盤上パズルゲームだ。

RocketBall

▲ドッジボール感覚のアクション。アメリカのタイラー・ワンラス氏、パトリック・ムルティ氏、トッド・バロンズ 氏が制作。マルチプレイが楽しめる。

ProximityHD

▲アメリカのブライアン・ケーブル氏が手掛けたカジュアルゲーム。フィールドの支配権を巡り、戦略性が問われる内容になっている。

Culture

▲ゲーム開発企業のHidden Path Entertainment社が作成。ステージである星を、花々で綺麗に覆うゲーム。

 

※“Xbox 360 コミュニティ ゲーム”のリリースはこちら

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