これから求められるゲームクリエーターの資質とは? 岩谷徹氏に聞いた
●「若い人はゲーム以外のフィルードにもどんどん顔を突っ込んでください」
去る2007年10月4日に開催されたトークイベント劇的3時間SHOWで”ゲームはなぜおもしろいのか?”という普遍的なテーマで講演を行った岩谷徹氏。今回、同氏と直接お話できる機会が得られた。講演の中で伝えきれなかったことや、今後ゲームはどのような方向を目指すべきかなどを聞いた。
|
|
|
▲劇的3時間SHOWを始めとするコ・フェスタという取り組みへの感想。そして、ゲームクリエーターが目指す方向などを聞いた。 |
こちらの記事で述べているとおり岩谷氏は現在、現在東京工芸大学のゲームコースで教授を務めており講義などに関してはかなりの場数を踏んでいるが、3時間にわたるものは劇的3時間SHOWが初めてだったとのこと。そういった点も踏まえて「ゲームというのは言葉にしにくい世界なので、どうしても感覚的な話になってしまう。ゲームはまだ”ゲーム学”としてモデル化、体系化されていない」と語り、講演当日はゲームを学問として成立させるうえでの課題を痛感したという。劇的3時間ショウを始め、コ・フェスタ全体で取り組んでいる”日本産コンテンツの海外発信”という試みについては「すごく価値があること」と高く評価しており、「この流れで優秀なゲームを評価する国際的な賞、映画で言うアカデミー賞のようなものが作られたらいいですね」とコメント。コ・フェスタがゲームを始めとするコンテンツ産業の国際発展に拍車をかけるキッカケになればと、2007年度以降の展開にも期待を寄せた。
劇的3時間SHOWの後半部分で行なわれたバンダイナムコゲームスの高橋慶太氏との対談についても岩谷氏はこう語る。「老若の噛み合わなさっていうのはどの世界でもあるんですよね。我々はそこで”若いがゆえにズバズバと意見する”、”年寄りがゆえに膠着した考えかたをする”という違いに気づくことができる。それに加えて、あの日はクリエーターのキャラクターの違いというのもありましたからね。自分的には凄く勉強になりました。ただ、観ている人はどう思ったんでしょうね(笑)」(岩谷)。以前からバンダイナムコゲームスの社内で何度か立ち話をしていたが、劇的3時間SHOWで改めて高橋氏の魅力と才能を発見したという岩谷氏。一方で、高橋氏のような鋭い感性でゲームを作るクリエーターが増えることは歓迎すべきことだが、偏りすぎるのはよくないとも説く。「これはゲームジャンルのバランスについても言えることです。チャレンジ精神のある新規タイトルも重要ですが、それと同じくらい続編物も必要だと思います。映画にしてもテレビにしてもさまざまなジャンル、テーマが用意されてますよね。ゲームも同じです。豊富なタイプの作品を編成して提供することが、ゲーム業界のこれからに必要なことだと思います」(岩谷)。
|
|
|
▲ゲームとはあまり関係のないフィールドワークで得た知識がのちに生きてくると語る岩谷氏。 |
岩谷氏によれば”バランス”のほかにも、ゲーム業界のこれからに大切なものがあるという。それは社会への貢献だ。現在岩谷氏はバンダイナムコゲームスと協力して、医療施設に対してゲーム機を使ったリハビリ用ソフトなどの実験・研究を計画しており、そこから得られたデータの学会発表なども積極的に行なおうとしている。なぜゲームと医療なのか? という問いかけに対して岩谷氏はゲームが持つ”おもしろさの継続性”がリハビリ運動を補助するのに最適だと語った。「リハビリ運動というのはどうしても単調な運動になりがちな面があります。そこでゲーム要素を取り入れ、短い期間で達成できるゲーム的な目標を設ける。ゲームは「あー、おもしろいなぁ」という感覚が継続する性質があるので、楽しいんでいるうちにリハビリが終わっていたなんてことも可能だと思うんです」(岩谷)。
最後に岩谷氏はつぎのようなコメントで、これからゲーム業界およびゲームクリエーターを目指す若者を激励した。
「若い人はゲーム以外のフィールドにどんどん顔を突っ込んで、いろんなジャンルの素材をとにかく蓄積してください。それらは必ずあとで生きてきます。ゲームだけで育って会社に入ってもゲームの発想しか出てきません。材料を自分の足で行動し、集めてください。決して、インターネットで調べて知ったつもりにならないでくださいね(笑)」(岩谷)
※東京工芸大学、ゲームコースの詳細はこちら
※関連記事はこちら
特別企画・連載
カードを集めて、オンラインバトルに勝利せよ!『ガンダムクロニクルバトライン』!
本作は、プレイ料金無料のオンラインカードゲーム。ガンダムやザクなどの“メカニクス”に、アムロやシャアなどの“パイロット”、戦略にひと味加える“カスタム”の3種類のカードを組み合わせて戦う。そんな本作が、大規模なアップデートとキャンペーンにより、大幅にリニューアル。新規プレイヤーもグッと一気に遊びやすくなった、新生バトラインをご紹介しよう。
オレがストリートのオキテを教えてやるぜ!「50 Cent ブラッド・オン・ザ・サンド」!
実在するアメリカの超人気ラッパー“50 Cent”が、灼熱の地でギャングを相手に大暴れ!そんな前代未聞の設定のハチャメチャなシューティングがいよいよ登場するぞ。いくら強面のギャングスタ・アーティストとはいえ、本物のギャングを相手に生きて帰れるのか?そんな心配はご無用。ストリートで学んだケンカ術とガンさばきで、真にタフな男はどちらなのかを思い知らせてやるのだ!
1980年代の夏休みがPSPで蘇る!「ぼくのなつやすみ4」!
夏休みを自由気ままに過ごせる人気アドベンチャーゲーム『ぼくのなつやすみ』。その人気シリーズ最新作が、PSPで登場するぞ。本作の舞台は、照りつける太陽と澄んだ海の広がる、1985年ごろの瀬戸内海。登場する5つの島と3つの海で、新たな夏休みが描かれるのだ。もちろん、新しい遊びが多数加わって夏休みにできることが大増量。そんなボリュームたっぷりの本作の魅力に迫る!!
いま、Xbox 360に魅力的なキャラが集う!「We Support Xbox 360!」第2回更新!
2009年6月2日〜4日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大規模のゲームイベントE3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)。E3の前日には“Xbox 360 E309 Media Briefing”が開催され、数々の新情報が明らかにされた。ここでは、E3でお披露目されたXbox 360向けの新タイトルを紹介していこう。
見た目とは裏腹な骨太ダンジョンRPG!「剣と魔法と学園モノ。2」!
かわいらしいキャラクターたちが、学園を舞台にさまざまなクエストをこなしながら交友を深めていく『剣と魔法と学園モノ。2』。本作のキモは、迷宮探索。つぎつぎと襲い来るモンスターを打ち倒し、迷宮に張り巡らされたワナの数々を潜り抜け、クエストをクリアーしよう。今回は、そんな本作の魅力をお届けしていく。
本格交渉アドベンチャーノベルの魅力に迫る!『銃声とダイヤモンド』!
『弟切草』や『かまいたちの夜』などの開発を手掛けた麻野一哉氏が本作の演出を監修。氏が描く、大人の世界に注目せよ!
この記事の個別URL
ソーシャルブックマーク
TVゲームニュース
- 更新日時:2009/05/07 11:48
シリーズ完結作『流行り神3』の発売が決定
日本一ソフトウェアは、『流行り神』シリーズの最新作、PSP用ソフト『流行り神3 警視庁怪異事件ファイル』を2009年8月6日に発売すると発表した。価格は5229円[税込]。
- 更新日時:2009/05/07 11:47
ミストウォーカーの新作発表までカウントダウン? 坂口氏の気になる発言
ミストウォーカーの公式ホームページ内で、坂口氏の次回作に関するキーワードを知ることができる。「順調に新作を開発中」とのことで、どのような作品が誕生するのか!?
- 更新日時:2009/05/07 00:44
狩猟音楽祭で泣いた夜
2009年5月6日、『モンスターハンター』シリーズの5周年を記念したイベント、“モンスターハンター5周年記念オーケストラコンサート 狩猟音楽祭”が開催された。
- 更新日時:2009/05/06 20:40
ブログ【原田まりる@戯言げーむせれくちょん】更新
- 更新日時:2009/05/06 14:44
5月6日はトロのお誕生日! 10周年を記念してサプライズゲストも登場
- 更新日時:2009/05/05 03:00
さあ、世界大会へ!“ポケモンワールドチャンピオンシップス日本代表決定大会 Finalステージ 日本代表決定戦”が開催
- 更新日時:2009/05/03 19:50
アニメとは異なるストーリーが展開、『鉄のラインバレル』がPSPでゲーム化
- 更新日時:2009/05/03 13:00
ブログ【原田まりる@戯言げーむせれくちょん】更新

