【E for All Expo】KONAMI ライアン・ペイトン氏『メタルギア ソリッド 4』は映像や音にこだわり抜いた“本物の3Dアクション”
●欧米版と日本版とでは難易度に調整を入れる予定
アメリカ・ロサンゼルスで開催された一般ユーザー向けのイベントE
for All Expoに参加していたKONAMIのクリエーター陣に単独インタビューを実施。動画映像を交えつつ、その模様をお届けする。今回登場するのはライアン・ペイトン氏。プレイステーション3のキラータイトルとして期待される『メタルギア
ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』のアシスタント・プロデューサーを務める氏に、欧米版の特徴などを聞いた。
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▲『メタルギア ソリッド 4』のアシスタント・プロデューサーであるライアン・ペイトン氏。 |
――それにしても、E
for All Expoの会場では、『メタルギア ソリッド 4』がとんでもない人気ですね。
ライアン イベント開始早々から人が並び始め、100人くらいになってしまってうれしかったです。北米ユーザーがソフトの発売まえにゲームを体験できる“最初で最後の機会”ということで、注目度は高かったみたいですね。
――出展された体験版は東京ゲームショウ2007バージョンなのですか?
ライアン 東京ゲームショウ2007バージョンをベースとしつつも、少し難易度を上げてあります。それは、アメリカ人が3Dアクションに慣れているという部分が大きいです。『メタルギア
ソリッド 4』はカメラが360度回転して自由に移動できる本当の “3Dアクション”なのですが、そのジャンルにおいて、日米では明らかにプレイヤースキルの違いがあります。日本人には慣れていない操作でも、欧米では簡単ということがあったりするんですね。
――つまり、欧米のゲームユーザーは慣れているから難易度を高くしたほうがいいというわけですね。
ライアン そのとおりです。射撃の方法もオートモードと□ボタンを押すことで自由に動かせる2種類があるのです。欧米人は自由に動かせるほうを選ぶでしょうが、日本人はオートモードを好むと思います。うちの日本人のスタッフも、オートモードのほうが好きみたいです。
――なるほど。日本人と欧米人のどちらにも対応するモードを搭載して、自分に合うほうをプレイしてくださいって感じなんですね。
ライアン 世界市場を前提にしたゲームを作ると、それぞれの国によって期待しているものも違うし、プレイの仕方も異なります。その分、北米版や欧州版には調整が必要になりますね。いままでの『メタルギア
ソリッド』シリーズは日本人向けの操作がたくさん取り入れてられていたので、『4』では、欧米のゲームファンが慣れ親しんでいる要素をたくさんとり入れようと思いました。
――E
for All Expoの会場では、ゲームプレイ後にアンケートをとっていましたが、そこでの反響は?
ライアン とても好評です。これから日本に戻ってユーザーからの意見を反映することになると思いますが、ゲームバランスは調整して、難易度はもう少し高くなるかもしれない。欧米人は敵の賢さ(AI)を上げることをより期待しているみたいです。「できるだけ賢くしてほしい」という意見が多かったです。あとは、照準のスピードに関しても、日本人が期待するものとアメリカ人が期待するものとは違うから、それも調整しようと話し合っているところです。
――文化が違うかから難易度調整は繊細な問題ですね。
ライアン 『メタルギア
ソリッド 3 スネークイーター』では、欧州版だけ超高難易度の“ヨーロピアンエクストリーム”というモードがありました。完璧なプレイで遊ぶヘビーユーザーのためのモードとして、かなり人気が出たんだけど、『4』でもそういった高難易度のモードを入れようかどうしようか、といま話しているところなんです。
――難易度のほかにはどのようなことを?
ライアン あと、気を配ったのは言葉です。今回は完璧な英語を心がけました。欧米のゲームファンは、小島監督が考えたキャラクターだとか、ギャグがすごい好きなんです。だからこそ、ヘンな英語が出てきたら興醒めになってしまうし、展開をスムーズにもっていくためにいろいろと編集しています。一方で、“小島監督テイスト”を守るために意識的に残している表現もあります。たとえば、“ビッグママ”。英語だとあまり“ビッグママ”という表現はしないんだけど、それはそれで“らしい”ので、そのままの表現で残しています。完璧な英語になっているはず。意識的に残すものと変えたほうがいい表現と、そのへんの線引きはけっこうたいへんですね。とはいえ『4』は、いままでのシリーズよりも完璧な英語になっているはずです!
――欧米のゲームファンは『メタルギア
ソリッド 4』のどんな点に期待していますか?
ライアン もちろんゲーム性もありますが、やっぱりグラフィックにはかなり期待しているみたいです。欧米ではモデリングやテクスチャーを完璧にしないとけっこう文句がでますから(笑)。そういった意味では『4』はとても好評ですね。トレイラーもデモシーンも賞賛されているし、それだけファンの期待値が高まっている。プレイステーション3を買ったユーザーは、友だちに綺麗な映像を見せたいんですよね。『4』を買ったら、多くのユーザーが友だちに見せびらかすんじゃないかな(笑)。
――プレイステーション3の映像美を遺憾なく発揮するソフトがやっと出るということですね。
ライアン そう。ただ、僕は個人的にはサウンドのほうにも注目してほしいんです。5.1chサラウンドに対応したサウンドは本当にすごい迫力ですよ。E
for All Expoの会場では、ちゃんと5.1chに対応したヘッドホンをつけてプレイしてもらったのですが、「これはすごい!」という反応が多かったです。音に関しては、僕も含めたサウンドチームのメンバーが取材で中東に行って、そこでいろいろな音を録ったんです。まさに、本物の戦場の迫力をサウンドでも再現できていて、実際のところ怖いくらい。サウンドもぜひ聴いてほしいです。グラフィック、サウンドともこだわりぬいた本物の3Dアクションを、ぜひ堪能してください。
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▲会場で長い行列を作った『メタルギア ソリッド 4』。北米ユーザーがプレイする最初で最後の機会となった。 |
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▲オールド・スネークの活躍を描く本作。戦争をテーマにした重厚な物語が展開される。 |
※『メタルギア
ソリッド 4』の公式サイトはこちら
※E for All Expo KONAMI
クリエーターインタビュー第1回IGA氏はこちら
※E
for All Expo KONAMI クリエーターインタビュー第2回向峠慎吾氏はこちら
※E
for All Expo KONAMI クリエーターインタビュー第3回山岡晃氏はこちら
※E
for All Expo KONAMI クリエーターインタビュー第4回U1-ASAMi氏はこちら
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