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【情報追加】世界最大のeスポーツイベント”World Cyber Games 2007”グランドファイナル開催!

2007/10/7

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●決戦の地、シアトル"Qwest Field"に世界74ヵ国から700名以上のゲームプレイヤーが集結!
 
 まずはWorld Cyber Gamesについて触れておこう。これは`98年からスタートし、開催8回目を迎える世界最大のゲーム競技イベントのこと。"Beyond the Games(ゲームを越えて)"というスローガンのもと、言語や文化、人種の壁を越えて行われる世界最大のeスポーツ(エレクトロニック・スポーツの略。ゲームをスポーツとして捉え、競技性が高く、かつルールが公平なゲームを使ったエンターテインメント)イベントとなっている。今年は世界74ヵ国150万人のプレイヤーが参加し、各国の予選大会を勝ち上がった700人以上の代表選手たちが、決戦の地アメリカシアトルのQwest Fieldに集結した。

 

 Qwest Fieldは、アメりカンフットボールのチーム"シアトル・シーホークス "のホームスタジアムで、会場となったのは同スタジアムに隣接するQwest Field Event Centerという施設。会場の広さは、たとえるなら幕張メッセのホール1箱分くらいの大きさで、その中にメインステージやサブステージ、予選ステージなどが設置されていた。

 

 今年のWorld Cyber Gamesの採用タイトルはFPS(一人称視点のシューティングゲーム)やリアルタイムストラテジー、スポーツゲームやレースゲーム、対戦格闘ゲームなどを合わせた計12種目。開催期間となる10月4日〜8日までの5日間、熾烈を極める戦いがくり広げられた。
 

■World Cyber Games 2007 採用タイトル

PCタイトル

・Counter Strike
・WorCraft?
・StarCraft:Blood War
・FIFA 07
・Need For Speed
・Command & Conquer 3
・Age of Empires ?
・Carom3D

Xbox 360タイトル

・ギアーズ・オブ・ウォー
・デッド オア アライブ 4
・PGR3-プロジェクト ゴッサム レーシング3-
・トニー・ホーク プロジェクト8


▲会場となったQwest Field Event Center。シアトル・シーホークスの本拠地の真横にあるこの施設のそばには、あのイチローが所属するマリナーズのホームスタジアムもある。


▲初日にはオープニングセレモニーが催された。世界74ヵ国のチームリーダーがそれぞれの国の国旗を持って、メインステージに集結。その姿はスポーツ競技の祭典であるオリンピックを彷彿とさせる。まさに圧巻のひと言だった。


▲オープニングセレモニーとクロージングセレモニーでは、ゲームで使われているBGMなどに合わせ、ダンサーたちが派手なパフォーマンスを披露するショーも行われたぞ。


 ほかにも会場にはWorld Cyber Gamesを主催するサムスンやXbox 360、PCタイトルを開発するVALVEやPC向けのゲーミングデバイスを販売するLaZERなど、さまざまな企業がブースを出展していた。また、イベントの開催を記念したシャツや帽子、ピンバッジなどの販売も行われており、ゲーム競技イベントを重視した、小規模の東京ゲームショウといった感じになっていた。そのため選手や関係者だけでなく、一般の人たちもチケットを購入すれば入場が可能。開催国であるアメリカで人気の高いPCタイトル『Counter Strike』などのプレイをひと目見たい人や、出展ブースに設置された最新ゲームをプレイしたいという人たちが日を追うごとに増していき、賑わいを見せていたのだ。

▲Xbox 360ブースでは海外でしか発売されていない『Guiter Helo 3』や、シリーズ最新作となる『PGR4-プロジェクト ゴッサム レーシング4-』、PC版の『Gears of War』などが体験できた。またギター、ドラム、ベース、ボーカルのパートを4人で担当し、演奏するリズムアクション『ROCKBAND』の特設コーナーもあった。


 日本からは、『デッド オア アライブ 4』部門のみ代表選手を送り込む形に。去る2007年8月26日にエンターブレイン本社のイベントスペース”WinPa”で開催された予選を勝ち上がり、日本代表である活忍犬選手(メイン使用キャラクター:ザック)が参加した。『デッド オア アライブ 4』本戦には18ヵ国23選手が参加。4つのブロック(1ブロック5〜6人)に分かれてリーグ戦を行い、勝ち数の上位2名が決勝トーナメントへ進出できるというルールになっている。予選会場で2試合、サブステージで2試合、メインステージで1試合の計5試合を戦うというもので、優勝候補である活忍犬選手はDブロックに入る。だがこのブロックには、ほかのゲーム競技イベントでプロゲームプレイヤーとして活躍するblack_mamba選手(アメリカ/メイン使用キャラクター:エレナ)、Offbeat_Ninja選手(カナダ/メイン使用キャラクター:アイン)の2名も入っており、まさに死のブロックの様相を呈していた。

 

 そんなプレッシャーの中、活忍犬選手は1試合目のDraiden選手(イタリア/メイン使用キャラクター:ハヤブサ)と対戦し、3-0のストレートで勝利。この試合ではサブキャラクターのエリオットを使用していたが、幸先のよいスタートを切った。そして2試合目のGamefreakF選手(スイス/メイン使用キャラクター:あやね)との試合からザックを選択。さきに2本先取されるも、残る3本を取り返して2勝0敗とした。


▲GamefreakF選手との試合は3-2の辛勝だった。なお、World Cyber Gamesでは選手の不正などがないよう、必ず審判がついて試合を行う。スポーツマンシップにそむくような行為をすると、サッカーのように警告としてカードが出されるルールになっている。


▲2005年にシンガポールで行われたWorld Cyber Games 2005グランドファイナルで金メダルを獲得した活忍犬選手。優勝候補のひとりとして注目されているだけに場外にはギャラリーが多数押し寄せ、一挙手一動足を真剣な表情で見ている。


 しかし3試合目、サブ会場となるサイバースペースで行われたblack_mamba選手との試合を、2-3で落とす。ザックとエレナは、ザックを使う活忍犬選手にとってキャラクター相性の悪い組み合わせ。試合まえから「この試合を踏み越えていかないとダメ」と自分に言い聞かせていたが、逆境を跳ね除けられず痛い1敗を喫してしまった。続く4試合目の相手はwugga選手(ニュージーランド/メイン使用キャラクター:ティナ)。さきほどの敗戦の影響か2本先取されリードを許してしまうが、逆転勝利を収めることができた。

 

 この時点で、全勝しているのはカナダのOffbeat_Ninja選手ひとり。活忍犬選手は、3勝1敗のblack_mamba選手と同率2位で、もしblack_mamba選手がつぎの対戦相手に敗れても、最後の相手となるOffbeat_Ninja選手に勝利しなければ決勝トーナメントへ進出できない。また、活忍犬選手とblack_mamba選手のふたりが勝利した場合はOffbeat_Ninja選手を交えた三つ巴戦となるため、絶対負けられない状況となってしまったのだ。

 

▲black_mamba選手との1戦。キャラクター相性やプロゲームプレイヤーというハンデを乗り越えることができず。あとの試合に響く痛い1敗を喫してしまった。

 

 そして運命の最終戦。World Cyber Games 2005『デッド オア アライブ 2 アルティメット』の金メダリストである活忍犬選手と、アメリカのプロリーグに所属するプレイヤーであるOffbeat_Ninja選手との試合は、注目度の高さからメインステージで行われた。

 

 活忍犬選手とOffbeat_Ninja選手のプレイスタイルはどちらも相手の技に反応し、出かたに合わせて戦う対応型プレイヤー。堅実なプレイスタイルゆえ、相手のミスなど少ないチャンスをモノにしたほうが勝利する、シビアな戦いとなった。

 

 ランダムで選ばれたジャングルステージでの対戦は、お互いほとんどミスのない好勝負となる。まず1セット目は活忍犬選手が相手のガードの裏を突いた怒涛の攻撃で先取。だが、2セット目、3セット目は投げ技やホールドなどのミスを正確に突いてきたOffbeat_Ninja選手に連続先取され、あとがなくなってしまう。そして4セット目は序盤からお互いの攻撃がだんだんと噛み合いだす。そして、両者の体力ゲージがわずかとなったとき、ほぼ同時に上段パンチからのコンビネーションをくり出す。カウンター狙いとなった一撃は、奇しくもOffbeat_Ninja選手のパンチがヒットしフィニッシュ。今年唯一の日本代表である活忍犬選手が2度目の金メダルを獲得するという夢は潰えてしまった。

 

▲Offbeat_Ninja選手との試合は予選ブロックにも関わらず、注目度の高さからメインステージで行われた。ほかの国の『デッド オア アライブ 4』代表選手が固唾を飲んで見守る。


▲メインステージでの個人戦は、特設ボックスの中に入りプレイを行う。これは、相手選手の状態を仲間のプレイヤーや実況などから聞き取れないようにするためのものなのだ。


 大会終了後、活忍犬選手に話を聞くと「3試合目のblack_mamba選手に負けたとき、自分では気持ちを切り替えたつもりだったが、wugga選手との試合で予想外の苦戦を強いられてしまった。その結果を引きずってしまったところに、自分の精神的な弱さが出ました」とコメント。Offbeat_Ninja選手との最終戦については「メイン会場のモニターの画面比率がほかの会場のものと違い、投げの距離がつかめずに空振りしたところを突かれたのが痛かった。それとモニターのレスポンスの影響で打撃後にホールドを出していたつもりになっていて、ホールドが出ないことに固執してしまったのも敗因だと思います」と語った。

 

 また、Offbeat_Ninja選手に対しては「グランドファイナル開催の3日まえから現地入りし、大会で使用されるものに近いタイプのモニターを持ち込んで最終調整をしていたそうです。それに、彼らはほかのプロリーグプレイヤーとしてWorld Cyber Gamesへ殴りこみをかけてきた。当然black_mamba選手とのワンツーフィニッシュを狙っていたはずですし、それを阻止して優勝したかったのですが……練習環境の作りかたやプロとして場数を多く踏んでいるので、勝利への意識は高かったです。いい勉強になりました」と反省点も見えたそうだ。そして最後に、「応援してくださった皆さんの期待に応えられず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。じつは、Offbeat_Ninja選手から彼らが所属するゲーム競技イベントに出てみないか? と誘われたので、ぜひ参加して場数を踏みたいと思います。来年のWorld Cyber Gamesまでは負けた事実がつきまといますし、つぎは必ずリベンジを果たすつもりです」と言い、会場をあとにした。

 

▲試合後のインタビューにて。疲れた表情からもわかるとおり、唯一の日本代表選手とい

うプレッシャーは相当なものだったようだ。次回以降の大会参加に期待したい。

 

 活忍犬選手とともにグランドファイナルに参加した、World Cyber Games2007日本予選プロデューサーである松井氏は「今回、さまざまな事情から日本代表選手が1名のみとなり、活忍犬選手はチームメイトがいない状態で海外に渡航することになりました。時差や言語、モニターのレスポンスをはじめ、ふだんとは異なる環境下で、ふだんどおりの実力をどのくらい発揮できるかが試合の勝敗を分けることになります。活忍犬選手を破ったカナダのOffbeat_Ninja選手、アメリカのBlack_mamba選手はさまざまな大会に出場しているベテランプレイヤーですから、そういった部分での慣れもあったのではないでしょうか。結果は非常に残念なものになってしまいましたが、世界における『デッド オア アライブ 4』の人気を改めて感じることができました。日本のプレイヤーの皆さんには結果を見ていろいろと思うところがあるとは思いますが、まずは活忍犬選手の健闘をたたえてほしい」とコメントした。

 

 決勝トーナメントは、Dブロックで活忍犬選手を破ったカナダ代表Offbeat_Ninja選手が、1回戦でスウェーデン代表のSkatanMilla選手に敗れるなど波乱の展開に。一方、同じく活忍犬選手を破ったblack_mamba選手は順当に決勝戦へ進出。スウェーデン代表でこころ使いのSkatanMilla選手と対戦。決勝戦は2試合を先取したプレイヤーが勝利するというルールで行われたが、地力に勝るblack_mamba選手が1試合目、2試合目ともにセットカウントを3-1とし、見事金メダルの栄冠を勝ち取った。

 

 最終日のクロージングセレモニーでは表彰式が行われ、優勝、準優勝、3位の選手へメダルと花束、そして賞金(『デッド オア アライブ 4』優勝者には12000ドル!!)が送られた。最多メダル獲得国の表彰も併せて行われ、採用タイトル計12種目のなか金3個、銀2個、銅1個を獲得したアメリカが総合優勝に輝いた。自国開催なだけに、選手たちの喜びもひとしおといった感じだった。ちなみに2位はブラジルと韓国の2ヵ国で、金2、銅1という成績を残している。

 

▲これはサッカーゲーム『FIFA07』で見事優勝したドイツ代表のSK_HERO選手(写真上)。優勝した瞬間、本人だけでなく観客席にいたドイツ代表のチームメイトが喜びを爆発させ、仲間の勝利を祝福していた。


▲総合優勝国アメリカの代表選手たちには記念キャップ、賞金40000ドル、トロフィーが授与された。会場からは惜しみない拍手や歓声が飛び交い、選手たちは歓喜の表情を浮かべていた。


 次回、World Cyber Games 2008のグランドファイナルはドイツで開催されることが決定している。今回は残念な結果となったが、来年さらにパワーアップして帰ってくるであろう活忍犬選手の活躍に期待しよう。

 

(text by マグナマ吟)

 

■試合結果 ブロックD 活忍犬選手 3勝2敗 予選敗退

katuninken(日本)
エリオット 

×

Draiden(イタリア)
ハヤブサ 

katuninken(日本)
ザック 

×

GamefreakF(スイス)
あやね 

×

katuninken(日本)
ザック 

black_mamba(アメリカ)
エレナ 

katuninken(日本)
ザック 

×

wugga(ニュージーランド)
ティナ 

×

katuninken(日本)
ザック 

Offbeat_Ninja(カナダ)
アイン 

 

※World Cyber Games 2007日本予選公式サイトはこちら

※World Cyber Games 2007日本予選の模様はこちら

※e-Sports関連記事はこちら

 

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