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オンライン版『ブルードラゴン』も!? 坂口博信氏も参加してのパネルディスカッションが実施!
【GDC 2007 リポート】

2007/3/7

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●稀代のクリエーター3人が、RPGのいまを語った!

▲"The Evolution of RPG Deveropment(RPG開発の進化)"と題するパネルディスカッションが行われた。


 マイクロソフトのプレス向けカンファレンスでは、最後に"The Evolution of RPG Development(RPG開発の進化)"と題するパネルディスカッションが行われた。マイクロソフトのRPGタイトルの充実ぶりを示すこのパネルディスカッションに、サプライズゲストとして日本を代表するRPGの作り手、ミストウォーカーの坂口博信氏が参加! 『Fable 2』のピーター・モリニュー氏と、『Mass Effect』のレイモンド・ムジカ氏の3人により、RPGをアツく語りあった。ここではその模様を余さずお届けする。

▲驚くべきスリーショットがマイクロソフトのプレス向けセッションで実現。これもクリエーターの集いGDC 2007ならではの光景。


Q.RPGの制作はどのように変わってきたか?

坂口「昔は2Dのドット絵だったが、いまは3Dに変わってきている。いまのほうがイマジネーションを喚起してくれるので、ストーリーを語りたくてゲームを作っている自分にはやりやすい」

モリニュー「グラフィックが変わったことは確かだし重要だが、ゲームにおけるRPGの構造そのものはそれほど変わっていないと思う」

ムジカ「RPGの要素は昔から変わらないが、RPGがほかのジャンルとブレンドされてきている。RPGの要素は、ほかのすべてのジャンルに取り入れられていると思う」

Q.いまのRPGに必要なことは?

ムジカ「間口が広くなっている。私がRPGの要素としていちばん大事に考えているのはストーリーとキャラクター。2番目が冒険。3番目がカスタマイゼーションによってゲームプレイが拡大すること。そして4番目が戦闘。戦闘を経験してもらうことで、プレイヤーにスリルを味わってもらえる。まあ、こうした要素はほかのジャンルのゲームにも活かされている」

モリニュー「いまの意見に同意するが、プレイヤーがある役割を演じることがRPG(ロールプレイング)なので、私はプレイヤーが"自分がヒーローだ"と感じられるようなことをしたい。それにより感動できることがRPGだ。感情豊かな旅をすること、感動してゲームの世界に入り込むこと、それがRPGだと思う」

坂口「システムとか映像とか大事なものはいろいろあるが、自分はストーリーで感動してほしいと思っている。電源を切ったあとにエネルギーを貰えるような感覚があるような……。これはほかのジャンルでもいっしょだと思うけれど」

Q.RPGの戦闘は、ターン制からリアルタイム制へと移行していく?

坂口「自分が作っている『ブルードラゴン』はターン制で、『ロストオデッセイ』はターン制とリアルタイムの両方、『クライオン』はリアルタイム制の戦闘といくつか作っているが、それぞれにいいところがあるので、長所を活かせばいいと思う。大切なのは、いいコンセプトがあっても、丁寧に作らないとダメだということ」

モリニュー「ユーザーには両方とも受け入れられる。ゲームを作る前にどちらのシステムが適しているかを考えるへき」

ムジカ「大事なのはエモーションを感じてほしいということ。プレイヤーにはいろいろな好みがあるので、その人にあったシステムを提供したほうがいい」

Q.いまカスタマイズが盛んだが、キャラクターだけでなく、ストーリーもプレイヤーがカスタマイズするようになる?

坂口「いいストーリーはいっぱいある。カスタマイズはこれからも増えていくと思うが、自分はストーリーにこだわっていきたい。ゲームならではのストーリーが増えてくると思う」

モリニュー「カスタマイズについては、長いこといろいろと考えてきて少し飽きている(笑)。同じような設定画面が出て"あれをこうしよう"という形ではなくて、カスタマイズをゲームプレイに取り入れていきたい。カスタマイズを進化した形で提供したい」

ムジカ「進化は大事。意味のある選択をプレイヤーができるようにしたい。そのためには作り手が、プレイヤーが何を考えているかをしっかりと判断してから提供すべきだと思う」

Q.今後MMORPGは増えていくか?

坂口「『ファイナルファンタジーXI』はMMORPGで僕も大好きです。今夜はこのあとシェーン・キムさん(マイクロソフトゲームスタジオの統括者)と食事をするので、『ブルードラゴン』や『ロストオデッセイ』のオンラインゲームが出せるといいなあと、話したいと思っています(笑)」

モリニュー「オンラインゲームはとてもエキサイティング。コンシューマー機が本当にコネクトされた。こういう機会はRPGにピッタリ。自分がヒーローになっている姿を人に見せるのはエキサイティング。テクノロジーを重ねてゲームプレイを充実させていかないといけない」

ムジカ「RPGは非常にすばらしいストーリーの経験がオンラインでできるいい機会。シングルプレイも大事だが、それぞれに違ったよさがある」

Q.リアルな人間関係を使ったRPGは作らないのか?

ムジカ「RPGはファンタジーの要素が大事。なれない人になりたいというのがゲームで、ふつうの人にはなりたくないでしょう?」

モリニュー「RPGには"ふつうの生活"的な要素も入ってくる。いま作っている『デミトリア』というゲームでは(詳しくは言えませんが)、ジェームズ・ボンドもジャック・バウアーもスーパーヒーローだけど、ふつうの人間だよね……というところから入っています。たとえば、いまここで爆弾が爆発したらみなさんどうします? そこからゲームが生まれたりするわけです」

坂口「リアルなRPGというのは、10年まえから話をしています。少年が学校に行って、昔のガールフレンドと再会して……ということを"いつかはやりたいね"という話をしています。14歳の娘と和解する父親とか(笑)。マーケティング面など、いろいろとハードルはあるかもしれませんが、いつかは実現したいと思っています」


 三者三様の考えがうかがえて、非常に興味深かったパネルディスカッション。会場では、本気か冗談か、坂口氏の口から『ブルードラゴン』と『ロストオデッセイ』のオンライン化をシェーン・キム氏と相談したいというコメントが飛び出したが……。慌てて、会場の後ろに控えていたシェーン・キム氏に質問したところ、「坂口さんの言っていたことがよく聞き取れなかったのでコメントのしようがない(笑)」と冗談めかしたあとで、以下のように答えてくれた。

 「坂口さんをはじめ、ピーター(モリニュー氏)も、レイモンド(ムジカ氏)も、マイクロソフトにとっては誇るべきパートナー。坂口さんとは末永いお付き合いをしていきたいと思っているし、リクエストがあれば最大限応えていきたいと思っています」(キム)

 実力派クリエーターとの良好な関係を築くことで、充実したRPGをリリースし続けるマイクロソフト。この蜜月関係はしばらく続きそうだ。

▲本気か、冗談か、『ブルードラゴン』と『ロストオデッセイ』のオンライン計画始動!? いずれにせよ、坂口氏の手がけるオンラインRPGはぜひとも見てみたい!

 

 

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