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マイクロソフトのプレス向けセッションで、『Fable 2』や『Mass Efffect』などが披露!
【GDC 2007 リポート】

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●Xbox 360の最新タイトルをプレゼンテーション

 世界中のゲーム関係者が集まるGDC 2007は、各ゲームメーカーが自社の製品をプロモーションする格好の場でもある。GDC 2007開催2日目にあたる2007年3月6日(現地時間)には、マイクロソフトが世界中のプレスを招いてのセッションを開催。会場の近くにある高級ホテルの数部屋を借りて、各タイトルを個別に披露するという力の入れぶりだった。セッションでは、『Fable 2』や『Mass Effect』など、Xbox 360の期待作を中心に、クリエーターによるプレゼンテーションが行われた。 

●テーマは"愛"。『Fable 2』では犬を育てられることに! 

 まず紹介するのがXbox 360期待のRPG『Fable 2』。ゲームの紹介をしてくれたのは、開発会社であるライオンヘッドスタジオのピーター・モリニュー氏だ。プレイヤーが正義の味方にもなれれば、悪の道を走ることもできるという自由度の高さが魅力だった前作の『Fable』。その続編にあたる『Fable 2』では、世界中の国をリサーチして『Fable』に対する感想を集めたという。そのなかにはかなり厳しい意見もあったらしいが、大事なのは前作を楽しんでくれたユーザーに、『2』を失望させないようにすること。そのため当初『2』では、ユーザーの要望に応える形で、世界を広くしたり、武器の種類を増やしたりとグレードアップを心がけたらしい。ところがその過程で、それだけでは十分ではないことに気づいたという。

「さまざまま人気RPGを研究したところ、『Fable』に欠けているのはドラマ性だと気がつきました。そこで、ドラマ性をライオンヘッドスタジオなりに消化した結果出てきたキーワードが、"愛"でした。"愛"こそが、我々が画期的な大型RPGを作るにふさわしいテーマだという結論に至ったのです」(モリニュー) 

 『Fable 2』には、"愛"に関する3つの要素が盛り込まれているという。ひとつ目が、"家族愛"。プレイヤーが自分で成長させたキャラに子どもを産ませ、さらにその子どもを育てていくことになる。その過程で、プレイヤーは家族愛を実感する。そしてふたつめが"社会的な愛"。ヒーローとなったプレイヤーは、民衆に感謝されたり尊敬されたりといった形で、社会的な愛を受けていく。そして3つめが、『2』から新たに導入される要素。"無条件の愛"を捧げるものとしての"犬"の採用だ。 

 「『Fable 2』では犬が登場します。プレイのはじめに子犬が登場して、プレイヤーといっしょに成長していくことになります。本当の犬をシミュレートしていて、大事に育てればプレイヤーを無条件な愛で包み込んでくれます。犬は直接プレイヤーがコントロールするわけではなくて、プレイヤーの動きに合わせて、いっしょに動くようにしました。プレイヤーが危機的な状態になれば、プレイヤーに協力して敵を倒してくれるのです。犬はサーチや狩り、警告を出す、といったことをしてくれます」(モリニュー) 

 ゲームに心を寄せてくれることが大事だが、犬によってそういったドラマが生まれることを期待しているという、ピーター・モリニュー氏。『Fable 2』の日本国内における発売は現時点では未定となっているが、自由度の高さにドラマ性が加わった同作に、期待しないわけにはいかない。

▲欧米では"ゲームの神様"とも評されるライオンヘッドスタジオのピーター・モリニュー氏。『Fable 2』は、氏の独特の哲学が息づいた作品だ。

▲『Fable 2』では犬を育てることができる。"無条件な愛"を与えてくれる存在だという。

▲犬はサーチや狩り、警告を出すといったことをしてくれるとモリニュー氏が説明。



●期待のSF大作『Mass Effect』の全貌が明らかに! 

 カナダの老舗ディベロッパーであるバイオウェアがXbox 360専用に開発中のSF RPG大作『Mass Effect』。バイオウエアのCEOであるレイモンド・ムジカ氏みずからのプレゼンにより、ゲームの情報が久しぶりに公開。最新の実機デモにより、シングルモードの一部が明らかになった。 

 本作は3人称視点シューティングのスタイルをベースとして、シネマティックな物語性や主人公キャラクターの奥深いカスタマイズ性など、単なるシューティングゲームには止まらないシステムを多数実装。本作がゲームジャンルを"RPG"としているゆえんだ。遠い未来、滅亡の危機に瀕した人類が滅び行く宇宙の謎に迫っていくという壮大なストーリーが、自由度の高いゲーム性のもとで紡がれていく。 

 本作のキーワードのひとつが"エモーショナル・エクスペリエンス"。たとえば、会話シーンひとつとっても、会話している人物と背景の被写体深度を変えることで、プレイヤーを対象に集中させ、より深い感情移入を促すような演出が施されている。会話の受け答えは、プレイヤーがリアルタイムに返答を選択していくことで、自然な流れの会話シーンを実現。今回、実機公開されたのはほんの数シーンだけだったが、返答の選択肢しだいでストーリーが分岐し、プレイヤーは善人としても悪人としても立ち振る舞えるようだ。もちろん、戦闘シーンでもすべての操作が直感的に行えるように配慮されている。プレイヤーは3人小隊を指揮するリーダーとなり、仲間たちに突撃や援護の支持を出しながら戦っていくのだが、シンプルな操作で、ドラマチックな戦闘が楽しめるとのこと。

「本作が3人称視点シューティングのスタイルなのは、(自分と仲間の姿が見えることで)"チーム"としての臨場感や、キャラクターどうしの係わりを強く描きたかったからなんです。プレイヤーは、時にみずから行動する俳優として、時には物語を演出する監督のような視点で、本作を楽しむことができると思いますよ」(ムジカ)。

▲「主人公は、性別から外見までこまかくカスタマイズ可能。自分だけの主人公で無限の宇宙を駆け巡り、自分だけの物語を紡いでほしい」とバイオウェアのチーフエグゼクティブオフィサー(CEO)のレイモンド・ムジカ氏(左)と、ゲームのデモプレイを披露してくれたグレゴリー・ゼスチュク氏(右)。


 プレイヤーはまず、自分の分身となるプレイキャラクターを細かくカスタマイズ可能。6つのクラスをベースに、性別から外見、そのキャラクターの背景まで、自分好みに設定してゲームを始めることができる。当然、その成長のさせかたも自由自在。武器ごとの熟練度や各種能スキルなど、自分好みの主人公にアレンジしていくことができる。また、仲間にできるキャラクターも多種多様で、人類はもちろん異種族の戦士まで、豊富に用意されるとのことだ。

 これまでにも、Xbox用ソフトの『スター・ウォーズ:ナイツ オブ ジ リパブリック』や『ジェイドエンパイア〜翡翠の帝国〜』といった、"高い自由度"へのこだわりに満ちた作品を開発してきたバイオウェア社。同社初の次世代機用ゲームとなる本作によって、そのこだわりはまた一段と進化していることは間違いないだろう。

▲圧倒的な映像が、すべてリアルタイムに描画される。そのうえで、随所にプレイヤーのゲーム世界への没入を促し、感情移入できるようなこだわりが施されているとのこと。


●リアルさを極めろ!『フォルツァモータースポーツ2』

 国内では、2007年5月24日に発売日が決定した『フォルツァモータースポーツ2』は、マイクロソフトゲームススタジオのダン・グリーンウォルト氏がプレゼンを行った。『フォルツァモータースポーツ2』でゲームディレクターを務めるグリーンウォルト氏は、これまでのマイクロソフトがリリースしたほとんどのクルマゲームの開発に関わってきたという。そんなレースゲームのエキスパートである氏によると、『フォルツァモータースポーツ2』が前作からもっとも進化したのは、オンラインの部分。

 「オンラインでは最大8人までの同時対戦が可能で、観戦モードなども収録されています。自分のクルマは自由にペインティングでき、もちろんオンラインプレイにも反映されます。"自分だけのオリジナルカー"を、オンラインデビューさせることもできるわけです」(グリーンウォルト)

 もちろん、前作から定評があった"ドライブシミュレーター"としての部分もさらに磨きがかけられており、物理計算は360分の1秒の単位で測定。クルマの挙動やタイヤの空気圧など、クルマに関するありとあらゆる要素をシミュレートしているという。さらには、クルマの破損ぶりもリアルに再現されている。『フォルツァモータースポーツ2』には300種類を超えるクルマが登場するが、通常自社の製品の破損描写には抵抗を示す自動車メーカーも、最終的にはオーケーを出したという。「我々が本当にクルマを愛しており、究極の"シミュレーター"を作りたいという熱意が自動車メーカーに伝わったのだと思います」とグリーンウォルト氏も胸を張る。 カンファレンスでは、60分の1フレームで動く『フォルツァモータースポーツ2』が世界で初お披露目され、その滑らかな動きに、居合わせたプレス陣も感動していたようだった。

▲自身はアウディに乗っているというマイクロソフトゲームスタジオのダン・グリーンウォルト氏。

▲タイヤにかかる負荷まで数字で表示される。「ゲームマニアからクルマ好きまで遊んでくれるようにしたい」とグリーンウォルト氏。

▲壊れっぷりもしっかりと再現。


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