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"コネクテッド・エクスペリエンス"をキーワードに、ビル・ゲイツ氏がXbox 360の好調ぶりをアピール
2007 International CES

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●IPTVやWindows Vistaとの連繋など、ますますXbox 360は多機能に!

 世界最大の家電見本市、2007 International CESが、2007年1月8日から11日(現地時間)のあいだ、アメリカ・ラスベガスで開催。イベントの前日にあたる1月7日には、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長によるキーノートスピーチ(基調講演)が行われた。CESではすっかり恒例となっているビル・ゲイツ会長のキーノートスピーチは、IT業界の巨人・マイクロソフトのその年の方針を知ることができる機会として、関係者からの関心もとても高い。会場となったラスベガスの最高級ホテル、ベネティアンのイベントスペースには、3500人以上が聴講に訪れた。

▲2008年7月にマイクロソフトの非常勤の会長となり、事実上一線を退くことが決まっているビル・ゲイツ氏。こうしてマイクロソフトの会長として登場するのも、今年を含めてあと2回? 「慈善活動に取り組むようになったら、その話だけになってしまうので、もうCESには呼んでもらえなくなってしまうんじゃないかな」と冗談めかして語った。

 

 「ここ数年のテクノロジーの進化には驚くべきものがあります。いまはまさにデジタルの時代で、若者がPCの前で過ごす時間は、テレビを見る時間よりも多くなっています。メモリーの増加やグラフィックの解像度のアップ、容量の増大などにより、驚くべきハードが登場しようとしています。そんな中で不足しているのが"コネクション"です。消費者は、いろいろなデバイスをクロスして、周囲と情報をシェアしたり、シンプルに使いたいと思っています。今後は"コネクテッド・エクスペリエンス"こそキーワードとなるのです」(ゲイツ)


 というビル・ゲイツ会長がまず触れたのは、やはりというべきか、マイクロソフトの新しいOSであるWindows Vista。2007年初頭にもリリースを控えたWindows Vistaだが、ゲイツ氏は「進化したハードをいかに快適に使いこなせるかが今後の課題となっているのですが、まさにその点に注力しているのが、長いこと開発に努力してきたWindows Vistaなのです」(ゲイツ)と説明。実機によるデモンストレーションを交えながら、ウインドウズVistaの機能の一端を紹介した。そこで披露されたのは、動く壁紙や(自分で撮影したビデオを壁紙にできたりする)、撮影した別々の集合写真のよく撮れた部分を組み合わせてベストショットを作る機能など。キーノートスピーチという性格を意識してか、見た目にわかりやすい機能の紹介が多かったが、なかでも来場者からいちばんの関心を浴びていたのは、ワード文書に書かれた地名をクリックすると、その場所の地図が立体的に表示される"Microsoft Virtual Earth"。"Google Earth"をさらに発展させたようなこの機能は、目的地に至るまでの渋滞状況をリアルタイムで知ることができる。キーノートスピーチでは、PCにも対応しているXbox 360のコントローラーを操作して、いろんな角度から地図を立体的に見ることができる様子をデモンストレーションしていた。

▲Windows Vistaの新しい機能として、"Microsoft Virtual Earth"が紹介。立体マップはいろんな角度からぐりぐりとして見ることができる。

▲自分で撮影した映像なども壁紙として使えるようになる。家族の映像を壁紙として使用すれば愛着もひときわというものだ。

▲家族で撮ったスナップ写真で、写真写りがよいところを合わせてベストショットに。集合写真で目をつむってしまったときなどに最適。


 Windows Vistaと並んで、"コネクテッド・エクスペリエンス"の重要な役割を果たすのが、Xbox 360で、キーノートスピーチではWindows Vistaに負けず劣らず大きな時間が割かれていた。ここでは、Xboxファンにもおなじみのロビー・バック氏(エンターテインメント・アンド・ディバイス ディビジョンのプレジデント)が登壇し、北米では絶好調のXbox 360が、2006年末までの段階で、世界中の37ヵ国で1040万台を販売し、この数字は当初の見込みより50万台上回っていることを明らかにした。また、アメリカでは2006年11月に発売された『ギアーズ オブ ウォー』は、発売2ヵ月ですでに全世界で270万本をセールス。「その勢いを見ても、『Halo (ヘイロー)』シリーズと並ぶフランチャイズになりました」(バック)と説明した。そんな好調ぶりがアピールされたXbox 360が、2007年のイチオシタイトルとして期待しているのが『Halo 3(ヘイロー3)』で、会場ではデモ映像が流された。その内容はXbox Live マーケットプレースで提供されているものと同じ内容のものだったのだが、大きなスクリーンで見る映像はさすがの迫力だった。なお、現時点で160タイトルリリースされている北米におけるXbox 360タイトルだが、ロビー・バック氏によると、2007年中には全部で300タイトル程度になるとのことだ。

 「ユーザーに驚くべきゲーム体験を提供している」(バック)というXbox Liveも、会員がワールドワイドで500万人を超えており、極めて好調。会場では、Windows VistaとXbox 360を繋いでXbox Live アーケードの『UNO』をプレイする模様がデモンストレーションされた。Windows VistaにXbox Liveが対応することはすでに明らかにされているが、マイクロソフトの提唱する"コネクティッド エンターテインメント"の具体例を示されると、やはりその可能性に注目しないわけにはいかない。Windows VistaのXbox Liveへの対応は、この夏にも予定されている。

 さらには、こちらもXbox 360やWindows Vistaに対応した、マイクロソフト版インターネットテレビともいうべき、マイクロソフトTVも紹介された。2006年11月からは、アメリカのテレビ局CBSやMTVなどの一部のテレビ番組がXbox Live マーケットプレースでダウンロード可能となっているが(北米のみ)、このマイクロソフトTVの配信と合わせて、映像コンテンツの配信にマイクロソフトがかなり力を入れていることが浮き彫りにされた。残念ながら、Xbox Live マーケットプレースによるテレビ番組も、マイクロソフトTVも、日本国内での配信は予定されていないが、ぜひ日本でも提供してもらいたいサービスではある。また、2006年11月に発売されたHD DVD プレーヤーも好調なようで、ゲームのみならず、写真や音楽、映像やテレビも見ることができる、Xbox 360の多機能ぶりがアピールされた。総合エンターテインメントマシンとして花開きつつあるXbox 360は、Windows Vistaと並んで、2007年のマイクロソフトの中核を担う商品であることを、改めて実感させてくれた。

 「"コネクテッド・エクスペリエンス"は、進化するハード、新しいタイプのコンテンツ、パワフルなソフトウェアの力を合わせれば、まだまだ高いレベルに到達できます。そのためには、ユーザーからのフィードバックとリサーチが必要になりますが、まだまだハードとソフトの将来には、楽しいチャレンジが待っているということでもあるのです」(ゲイツ)

 と、最後にキーノートスピーチをしめくくったビル・ゲイツ氏。Windows VistaもXbox 360も、今後も楽しいチャレンジを続けてくれそうだ。

▲Xbox Live マーケットプレースではすでに配信済みながら、さすがの迫力で来場者を圧倒した『Halo 3(ヘイロー3)』のデモムービー。『Halo』シリーズには珍しいプリレンダリングの映像だ。

▲Xbox 360とWindows Vistaで『UNO』をプレイ。Xbox Live アーケードタイトルもWindows Vistaでダウンロードして遊べるようだ。

▲マイクロソフトTVで、インターネットでテレビ番組を配信するサービスを開始。日本でのサービスインに期待したい。

▲ゲームのみならず、さまざまなエンターテインメントを楽しめるマシンとして成熟していくXbox 360。マイクロソフトのプランがひとつまたひとつと実現に近づく。

▲最後に"コネクテッド・ホーム・オブ・フューチャー"として、未来のビジョンを見せてくれたビル・ゲイツ氏。台所の机にレシピを表示したり、寝室の壁に映像を表示したりといったデモを披露した。

 

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