ついつい先回りしちゃってダメである。いろんなお約束がどうにもこびりついてしまっているようなのである。具体的には、「そろそろキアリーを覚えていただかないと」とか、「もうそろそろカジノでしょう」とか、「どこで何やってんだよメダル王!」(東京都:是枝良昌さん)とか、そういうことを、無意識のうちに勝手に予測してしまって困るのである。
考えてみるとこれは変な話で、たとえばキアリーなんて魔法は存在しないかもしれないのだ。小さなメダルは、ただの小さなメダルにすぎないかもしれないのだ。だから、あるがままにプレイしてさえいれば、先回りして肩すかしされることはないのである。
しかし、やっぱりいろんなお約束がこびりついてしまっているのである。それは展開を読んでしまうというだけではなくて、たとえば僕は行く先々の町や村で、すべての犬や猫に話しかけて奇妙な鳴きかたをするやつがいないかチェックしたりしてしまうのである。これは『ドラクエIII』での体験がこびりついているのである。ダンジョンで落とし穴を見つけるとついつい全部に入りたくなったりして、これは『ドラクエII』の影響である。パーティーにNPCがくっついてきてときどき回復してくれたりすると、「これはレベルアップのチャンスではないか?」とか考えてしまうのは『ドラクエV』の影響である。酒場のステージで姉妹が踊っていると「ひょっとして仲間に?」と短絡的に期待してしまうのは『ドラクエIV』の影響だと思って間違いない。この勢いで行くと、お姫様を抱えて城へ帰るような場面が来たら絶対に宿屋に泊まって宿屋のオヤジに話しかけてしまうに違いない。いや、ないとは思うけどさ。
とはいえ、逆にいうと、死体を調べて「返事がない。ただのしかばねのようだ」とかメッセージが出ると妙にうれしくなるし、道行く吟遊詩人が「ぼくの歌を聞いてください。金ぴかの〜お星さま〜」とかって歌い出すと、相変わらずだなあと愉快な気分になったりする。まえにも書いたけれど、続編を作るのっていろいろ難しいのだろうなあと思う。
さて、進行状況をシュールレアリスティックに描写すると、大量のH2Oに囲まれた石造りの建物に入ろうと試みたりしたのですが。 |