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プレイステーション3にプレイステーション2、プレイステーション、メガドライブのゲームも配信する!?

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●「どこでもドアが作れるかもしれない」

 

 東京ゲームショウ2006のTGSフォーラムで、SCEの久夛良木健社長が"PS3が創る次世代のエンタテインメント"と題した基調講演を実施。速報で、プレイステーション3の価格変更などビッグサプライズが飛び出したことはお伝えしたが、このほかにもプレイステーション3を含むコンピュータエンタテインメントの壮大な構想が語られた。

 

 久夛良木社長は、コンピューターの性能が高まり、ネットワークのバンド幅も広がったことを踏まえ、今後の注目すべき点は"ネットワークの向こう側だ"と強調。検索エンジン、地図情報などのサービスはその好例で、ネットワークを介してサーバー上にある膨大なデータを自由自在に操れることが当たり前の時代になった、と語る。

 

 「各国が管理している世界中の主要道路、主要建物のデータに気軽にアクセスできるようになったら、それをリアルタイムにゲームに取り込み、レースゲームなどのコースに使えるような世界がくるかもしれない」(久夛良木)
 
 これまでレースゲームでコースを作りあげる際、何度もロケハンをし、コツコツと作り上げるという膨大な作業とコストが必要だったが、もし地図データを自由に使えるようになったら、これが軽減されるという大きなメリットがある。もちろん、現状では実現は難しいが、『グランツーリスモ』シリーズでは実際、収録カーを作成するときにクルマメーカーと実車のデータを共有することで、ゲーム開発の作業、コストの軽減され、そのぶん、実車のデザインまでも手がけるなど、アーティスティックな部分に注力できたという。

 

 久夛良木社長の描く青写真はこれだけにとどまらない。ユーザーからも自宅周辺の地図情報をアップロードしてもらい、リアルタイムにゲームの世界を構築していくという通称"グローバルマップシステム"という構想も打ち出された。「これにより、リアルタイムに各地を飛び回るような、つまり我々の夢である"どこでもドア"に近いものが実現できるかもしれない」。

 

 医療分野も視野に入れていて、「Cellをつなげて、アルツハイマー病を早期発見するようなプロジェクトに参加している。世界のプレイステーション3をつなげて、ビックサイエンスを加速できたら、社会や人類に貢献できる」と、エンジニア久夛良木氏ならではの壮大な展望を語った。

 

 それらの構想を実現する第1歩として、プレイステーション3でさまざまなネットワークサービスを展開する予定だ。ユーザーが自分で撮影した映像、作成したゲーム用のコースなどをプレイステーション3にアップロードし、皆が共有できたり、クリエーターとユーザーがつながり、意見交換ができたり、さらには、開発メーカーのサーバーにアクセスし、開発途中の作品を少しだけ覗けるなどのイメージを持っているという。
 
 ゲームショップに設置されるプレイステーション3では、すべてをネットワークに繋げて、ゲームをダウンロードして遊べたり、「ケータイで課金して、アーケードゲームのような遊びかたも考えられる」という仕組みも取り入れていきたい考え。

 

 その一環として、プレイステーション3にプレイステーション、プレイステーション2、そしてメガドライブのゲームを配信する構想があることも明らかになった。「新作ソフトをペイパープレイして好みの作品を探すのでもいい」、そんな新しいスタイルを提案する。

 

 久夛良木社長が描くのはユーザー参加型のネットワーク、Web2.0。プレイステーション3では、ただゲームを提供するだけでなく、ユーザーもゲーム開発に携われるようなネットワークサービスを展開していく。「これまでの10年間よりも、これから10年間に起こることのほうがダイナミックで興味深い」と基調講演を締めくくった。 

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