山内氏を元気にさせる『グランツーリスモ HD』のオンライン要素について本人に体当たり!
●『グランツーリスモ HD』はユーザーと築き上げる作品
東京ゲームショウ2006に出展されているソニー・コンピュータエンタテイメントジャパンのプレイステーション3用ソフト。各タイトルを手がけるクリエーターたちのマスコミ向けインタビューが会場で実施された。
2006年12月発売予定のレーシングシミュレーターゲーム『グランツーリスモ HD』のインタビューには、シリーズの開発を一手に担うポリフォニー・デジタルの代表取締役プレジデント、山内一典氏が出席。まず、『グランツーリスモ HD』の特徴を、「プレイステーション3のハード性能のすごさを味わってもらう"GTHDプレミアム"と、オンラインゲームの奥深さや広がりを味わってもらう"GTHDクラシック"のふたつのモードが搭載されていることです」と説明。シリーズ初の試みとなるオンラインについてつぎのようにコメントした。
「オンライン要素は、今後発売されるタイトルには、ごくごく自然にサポートされていくと思います。この春から夏にかけて、『グランツーリスモ4』のオンライン実験バージョンをユーザーにテストプレイしてもらいました。そこでオンラインは走らせないと進化しないことに気づいたんです。会社にこもってあれこれ作っていてもユーザーの気持ちはわからないし、サービス中に起きる出来事に遭遇できない。これまでのように、ためてためて出すということがオンラインでは難しく、小さいものでもいいからサービスを始めて、ユーザーといっしょに鍛えられながら成長させていこうと思ったんです。いままでの作りかたからすると違和感がありますが、実際にオンラインでサービスをやって、そのダイナミズムに接してみると、刺激を受けることが多いですよ。……信じられないくらいたいへんですけど(笑)。"今後どうやって『グランツーリスモ』を作り続ければいいんだろう?"という問いが自分のなかにあったわけですが、オンラインの可能性を肌で感じて元気が出てきました。このままスタンドアローンで、もっとすごい『グランツーリスモ』を追求していたら、きっとどこかで嫌になっちゃっているかもしてません。『グランツーリスモ』にオンラインがついたというオマケ的なものではなく、『グランツーリスモ』そのものがオンラインになると言えるくらい大事なものです」(山内氏)
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▲「通信対戦、タイムアタック、ロビーチャットはもちろん、オンラインでしかできない複雑な楽しみを提供していきたい。ユーザーがレース大会を開催したり、海外のユーザーと世界大会で競ったり、ライセンスモードの内容をユーザーが作成して、ほかのユーザーにチャレンジさせたり……」と、オンラインの可能性を語った山内氏。 |
本作は、クルマやコースをコンテンツとして追加ダウンロードできる。そのことについて山内氏は、「ソフトの価格はディスク代とマニュアル代くらいで、ブルーレイディスクとしては安い値段になると思います。その分、ユーザーの好みに応じてクルマやコースをダウンロードしていただく形になりますね。だからiチューンならぬGTチューンみたいな景色が広がるのではないでしょうか(笑)。将来的にはタイヤなどのパーツを始め、さまざまなアイテムも手に入るようにしたいし、ほかにもおもしろいことを考えてはいます。ユーザーのクルマがそれぞれの個性を持つという、『グランツーリスモ』が昔からやりたかったことが実現できるんです」と語った。加えて、『グランツーリスモ HD』でダウンロードしたコンテンツは、次回作に引き継げるようにしたいという考えも明かした。
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▲「人間はグラフィック的にリアルにする余地はありますが、クルマに関しては、ヘッドライトのバルブの中からミラー、リフレクター、レンズまで作りこんであり、これ以上リアルなものはないと思っています。だからこそダウンロードしたクルマは一生ものの愛車として、コレクターズになってほしい」と、コンテンツの引き継ぎについて山内氏はコメント。ミニカーやラジコンなど、実車以外のホビーアイテムではいちばんのリアルさであるとの自信も覗かせた。 |
子供向けの『グランツーリスモ』という位置づけの『グランツーリスモ for Boys』。発表から、続報が待たれているが、「子供のころからクルマを好きになってもらうためにも重要な作品ですので、もちろん作っています」と開発はしっかり行われていると山内氏。また、PSPで『グランツーリスモ』が発売される可能性についても、「パソコンと携帯電話が連動するように、プレイステーション3とPSPの連動はもちろん考えています。いまはまだお話できませんが」とコメント。
最後に、今後の『グランツーリスモ』が向かう方向性について、山内氏はつぎのような考えを示した。
「『グランツーリスモ HD』の登場で、ユーザーに対して『グランツーリスモ』というものが開かれる。ユーザーの意見や声が僕らに届き、ユーザー自身がゲームを築き上げることとなり、シリーズの未来を、ユーザーが半分担うのです。これで僕ひとりだけが"つぎの『グランツーリスモ』はどうなるんですか?"と聞かれなくて済みますね(笑)」(山内)
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