Xbox 360キーパーソンが語る! 「PS3の価格は高い」
【E3 2006】
●充実したコンテンツが日本市場成功のカギを握る!
E3の会期にあわせて、マイクロソフトゲームスタジオ(MGS)のジェネラルマネージャ、シェーン・キム氏が日本のプレス陣に対するインタビューに応えた。シェーン・キム氏はMGSのトップ。Xbox 360のタイトルがいかに充実していくかは、ひとえに同氏の手腕にかかっているのだ。
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▲マイクロソフトゲームスタジオのジェネラル マネージャとして、Xbox 360およびPCのソフトを取りまとめるシェーン・キム氏。 |
――先日のXbox E3 プレスブリーフィングでは、たくさんのタイトルが発表されましたが、日本では「発売時期は未定」とのアナウンスがほとんどです。日本における具体的な発売時期は?(※1)
キム これはあくまで希望になってしまうのですが、欧米で発売されるタイトルはできれば世界で同時に発売したいと思っています。ですので、欧米の発売予定時期は、基本的に日本でも同時期になると思っていただいていいと思います。
――『Halo(ヘイロー) 3』の発売時期は、2007年のいつくらい?
キム 1月から12月まで(笑)。もちろん冗談ですが、それ以上はお答えできません。ごめんなさい。
――『Fable 2』も先日発表されましたが、発売時期は? 前作は発表から発売まで、かなりの時間がかかりましたが……。
キム もっと長くなります(笑)。これももちろん冗談ですが、実際にライオンヘッドとはすでに長いこといっしょに仕事をしていて、社長のピーター・モリニューに対する理解度も深まっています。ですので、『Fable 2』はそんなに長くはかからないと思います(※2)。
――日本のXbox 360は苦戦しているのですが、その原因はどこにあると思いますか?
キム 日本の場合は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)や任天堂など日本のハードメーカーが強い。私たちにとっては、挑戦のしがいのある市場になっています。私たちは日本の市場に向けたタイトルを投入する努力をしていますが、まだそれが十分ではないということなのでしょう。ただ、坂口博信氏の『ブルードラゴン』のように、私たちは日本の市場を大切に思っていますし、日本のサードパーティーのサポートも徐々に得られてきています。充実したコンテンツが成功のカギを握ると考えています。
――プレイステーション3の価格などが発表されましたが、それについての第一印象は?
キム 正直なところ、何も革新的なものも、何もエキサイティングなものも発表されたとは思いませんでした。私たちのほうは、Xbox Liveのサービスでは先行していますし、コンテンツも充実してきました。また、価格ですが、非常に高いと感じました。日本でも62790円[税込]という価格は高いと思いませんか?
――Xbox Live アーケードのタイトルが充実してきたように思いますが、MGSのほうで、Xbox Live アーケードの予定は?
キム Xbox Live アーケードに関しては、サードパーティーがたくさん参入してくれていますし、インディーズの作品も多いので、MGSのほうであえて開発する必要性は感じておりません。そういう意味では、Xbox Live アーケードは優良なプラットフォームだと思っています。
――Xbox Live アーケードの価格は、ケータイのカジュアルゲームが月額300円でできてしまうことを考えると、少し割高に思うのですが……。(※3)
キム Xbox Live アーケードは、Xbox Liveとの連携によりマルチプレイもできる。ゲーム単体での価格というわけではありません。グラフィックもすぐれたものを提供していますし、結果としては、高いものではないと思っています。それは、すでにXbox Live アーケードのダウンロード数が400万を越えていることからも証明済みだと思います。
――Live AnywhereによってXbox 360とPCなどが連携し、これまでにないゲームができるようになると思いますが、今後の構想などは?
キム Live Anywhereというのは長期にわたるビジョンです。クロスプラットフォームにより、複数のデバイスが連携することを考えているのですが、まずは第一弾として『Shadowrun』を発表しました。これがクロスプラットフォームの最初の作品となります。先日のプレスブリーフィングでは、『フォルツァ モータースポーツ 2』を題材にして、ケータイでクルマの調整をして、PCでカラーリングを変更して、Xbox 360で実際に走らせる……という試案を披露しましたが、あれがいい例だと思っています。これはあくまで可能性の話ですが、ゲームで使用するキャラをケータイでカスタマイズする……ということも実現の可能性は大きいと思っています。私たちは、クロスプラットフォームをクリエーターに提案して、彼らにイマジネーション溢れる作品を作ってほしいと思っているのです。ちなみに、先日の『フォルツァ モータースポーツ 2』のケータイなどとの連携は、あくまで試作品であり、実際のゲームに組み込まれるわけではありません。
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▲先日のプレスブリーフィングで紹介された、PCでクルマのカラーリングなどをするという『フォルツァ モータースポーツ 2』での展開は、あくまでもプロトタイプ。 |
――モバイル端末でXbox Liveの機能を使うとのことですが、それはあくまでウインドウズモバイルのみの対応となるのですか? iモードなどへの対応の予定は?(※4)
キム ウインドウズモバイルに限定するものではありません。JavaやBREWなどにも対応します。
――現時点で開発されているタイトルで、Live Anywhere構想を取り込んだものはどれくらい?
シェーン いまのところは『Shadowrun』だけです。ただし、サードパーティーもLive
Anywhereには乗り気になっていますので、カジュアルゲームなどで話が進んでいます。近いうちに詳細を発表できると思いますよ。
というわけで、30分にわたる合同取材の模様をほぼ全文掲載した。そのためわかりづらいところがあるかもしれないので、補足説明をしておく。
(※1)先日のプレスブリーフィングでマイクロソフトはいくつかの新タイトルを発表した。そのなかで、欧米でのリリース時期は『フォルツァ モータースポーツ 2』が2006年末、『Shadowrun』がウインドウズVistaの発売時(おそらく2007年1月)、『あつまれ!ピニャータ』が2006年末、『Halo(ヘイロー) 3』が2007年となっている。それに対し、日本での発売時期はいずれも「未定」に。これに対して、シェーン・キム氏は、「できれば全世界で同時に発売したい」と答えたのだ。事実、以前の記者へのインタビューに答えて、キム氏は「主要タイトルは、できれば世界でほぼ同時期に発売したい」と発言している。それを実現したのが『Halo(ヘイロー)2』だったわけだが、キム氏の発言だけに、大いに期待してもいいだろう。
(※2)欧米ではゲームの神様といわれるピーター・モリニューは、一方で納得がいくまでゲームをリリースしない人として有名。それに対してキム氏が「理解度が深まった」というのは意味深だが、クリエーターの底なしの欲望を制御するのもトップの役目。前作のように待たされることはないと信じたい。ただし、今回発表されたタイトルで、『Fable 2』だけが、欧米での発売時期が未定となっている。
(※3)現時点におけるXbox Live アーケード1タイトルの価格は600円〜1200円といったところ。確かにケータイのコンテンツと比べると高いことは高いが……。
(※4)ウインドウズモバイルとは、マイクロソフトによるケータイや携帯情報端末向けのOSのこと。PCほどにはシェアを伸ばせずに苦戦しているが、今回のLive Anywhere構想では、iモードなどの端末にも対応するようだ。つまり、iモードでXbox Liveが楽しめるようになる!?
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