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 『ファイナルファンタジーXIII』、その3つの異なる作品の内容に迫る!
【E3 2006】

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●発表された『ファイナルファンタジーXIII』3タイトルを一挙公開!

 

 スクウェア・エニックスのプレスカンファレンスで明らかにされた『ファイナルファンタジーXIII』、そしてラテン語で"新しいクリスタルの物語"を意味する新プロジェクト"FABULA NOVA CRYSTALLIS (ファブラ ノヴァ クリスタリス)" 。プレイステーション3向けに2作品、ケータイ電話向けに1作品、計3作品の『ファイナルファンタジーXIII』を制作するという驚きの内容だったが、ここで各タイトルを詳しく紹介しよう。

 

『ファイナルファンタジーXIII』
(プレイステーション3)


 公開された映像は約2分。主人公らしき女性キャラクターが登場し、ホワイトを基調にした服に赤いマントという出で立ちで鮮烈な印象を与えた。その女性キャラクターが刃が着いた銃を使って列車内などで戦闘をするようすも見られた。映像が終わると、会場を埋めつくした報道関係者は拍手喝采。このタイトルへの期待の大きさを伺わせた。

 


 登壇したプロデューサーの北瀬佳範氏は「この映像にはプレイステーション3の実機映像も多数含まれています。1年まえの話になりますが、『ファイナルファンタジーX』のチームがプレイステーション2用の新作の制作を進めておりました。それを一時中断させて急遽作らせたのが、昨年のE3で公開した『ファイナルファンタジーVII』テクニカルデモでした。じつは、その中断させたプロジェクトというのが、プレイステーション2用の『ファイナルファンタジーXIII』。これを大きく方向転換させて、新生『ファイナルファンタジーXIII』をスタートさせました。先ほどお見せした映像がその成果です。描画エンジン、物理計算、モーション制御、エフェクト、サウンドなど、多岐にわたる基本ライブラリーをゼロから作り上げるために、専門のテクニカルチームを編成し、独自のエンジンを作りました。我々はそれをホワイトエンジンと呼んでいます。『ファイナルファンタジーXIII』は、このホワイトエンジンを積んで走り出しました。今回見ていただいた映像は、そのスタートラインにすぎません。『ファイナルファンタジー』の名を持つ以上、対応ハードの能力を極限まで使い切ることを命題に、今後さらなるクオリティーアップを進めていきます」(北瀬)とコメント。
 

▲『VII』や『VIII』、『X』、『X-2』など、『ファイナルファンタジー』シリーズ作品の多くを手がけてきた北瀬氏がプロデューサーに。

 

▲ディレクターの鳥山求氏から、未来の世界が舞台であること。そこではクリスタルが導く魔法とテクノロジーが進化していることが明らかにされた。

   

制作スタッフ
ディレクター:鳥山求
キャラクターデザイナー:野村哲也
アートディレクター:上国料勇
メインプログラマー:小林一美
ムービーディレクター:藤井栄治
テーマソング作曲:植松伸夫((有)スマイルプリーズ)
コンポーザー:浜渦正志
プロデューサー:北瀬佳範 

 

『ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII』
(プレイステーション3)



 『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』と『キングダム ハーツ』シリーズのスタッフが制作、野村哲也氏がディレクターを務める作品。

 公開された映像では、聖堂の内部のような空間に黒を基調にした服をまとった青年が椅子に座っている、荘重な雰囲気のシーンからスタート。青年が外に出ると、銀の防具で身を固めた集団が聖堂らしき建物を取り囲んでいた。集団は、手にしていた銃でつぎつぎと青年に発砲。銃弾は青年を包み込むが、青年のまわりに見えないシールドのようなものが発生し、銃弾を弾いていく。青年は何か不思議な能力を持っているようだ。

 

 ステージに立った野村哲也氏は以下のようにコメントした。

 「『アドベントチルドレン』と『キングダム ハーツ』のチームで取り組む作品です。アクション要素の高いものになりそうです。登場人物は痛みを感じるリアルなキャラクター。我々が追ってきた作品の完成形になりそうです」(野村氏)

▲野村哲也氏は"FABULA NOVA CRYSTALLIS(ファブラ ノヴァ クリスタリス)"の全作品のコンセプトデザインとキャラクターデザインも手がけているとのこと。

 

制作スタッフ
ディレクター&キャラクターデザイナー:野村哲也
ムービーディレクター:野末武志
コンポーザー:下村陽子
プロデューサー:橋本真司 

 

『ファイナルファンタジー アギトXIII』
(ケータイ電話)

 


 ケータイ携電話向けコンテンツ。『Agito(アギト)』とは、"行動をおこす"という意味。公開された映像では、舞台のひとつとなる"魔導院ペリシティリウム"のシーンが公開された。プレイヤーはこの魔導院ペリシティリウムの生徒のひとりとなって行動するのかもしれない。

 


 「『Agito XIII』はタイトルどおり"行動を起こす"ことがテーマであり、開発コンセプト。最先端の技術を駆使して、次世代のケータイ向けに開発しています。まったく新しいゲームデザインになりそうです。ロケーションフリーのような、その場その場でパーティーが組めるようなシステムを考えています。いつでも、どこからでもアクセスできる"もっとも身近な『ファイナルファンタジー』"です」(田畑氏)

▲田畑氏は『クライシス コア ファイナルファンタジーVII』の制作にも関わっている。スクウェア・エニックスのモバイル事業の中心人物のひとりだ。


 

制作スタッフ
ディレクター:田畑端
キャラクターデザイナー:野村哲也
アートディレクター:直良有祐
コンポーザー:石元丈晴
プロデューサー:伊藤幸正

 

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