ファミ通.comゲームニュース>【TGS】岩田氏が新構想を明らかに!
■NEWS 2003/9/26


任天堂の新ネットワーク事業が発表! 岩田社長の基調講演

●『ポケモン』最新作で展開!

 東京ゲームショウと併催で"TGSフォーラム2003"が実施されている。これは、ゲーム業界関係者による講演や討論が行われるというもので、その第1弾として"ファミコンから20年:ゲーム産業の今とこれから"をテーマに任天堂の岩田聡社長が基調講演を行った。そしてここで、驚きの発表が連発されたのだ!

 岩田社長はまず、ファミコン発売からの20年間のゲーム業界の動きを分析しながら、今後どのような展開がゲーム業界にとって望ましいか、ということについて考えを述べた。「派手なグラフィックのゲームや複雑なものなど、遊ぶために多くのエネルギーを使うものが増えてきた。この中で多くのユーザーに遊んでもらうためには間口が広くて奥深いものが必要になってきます。そういうソフトの一例が弊社の『ポケットモンスター』です」としたあと、ネットワークについて「ブロードバンドがいくら普及したとはいえ、まだまだユーザーが限定される。また、月額で課金するのもユーザーに負担がかかります」と考えを明らかにした。

 

 そして岩田社長は、つぎのような驚きの発表を行った。

 

 「そこで任天堂は考え、無線通信が可能なワイヤレスアダプタを開発しました。来年発売する『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』に、ソフトそのままの価格で同梱します」(岩田)

▲ワイヤレスアダプタは『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』に対応。「たとえば電車の中でまったくしらない人と交換もできる」と岩田氏。

 

 

▲9月25日に発表されたばかりの中国市場での展開についても触れた。新ハード"新遊機"は、コントローラー型の本体になるとのこと。

 

 岩田氏によると、ワイヤレスアダプタはモトローラ社の技術を使ったもので、数メートル間での通信が可能とのこと。これまで有線で行ってきた通信対戦や交換が、同じ場所を共有していれば簡単に行えるようになるのだ。また、駅や店舗などに無線基地局を設置。イベントによるデータ配信などができるほか、基地局がインターネットにつながっていれば、遠方のユーザーともデータの交換が可能になるという。まさに、新しいタイプのネットワークサービスなのだ。この構想がどうなるのか、今後の発表にも注目したいところだ。

 



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