『スーパーロボット大戦OG オリジナルジェネレーションズ』の内容について寺田貴信プロデューサーがアツく語る!!
●寺田貴信プロデューサーインタビューの全貌を公開!!
プレイステーション2での発売が発表された『スーパーロボット大戦OG オリジナルジェネレーションズ』。人気シミュレーションRPG『スパロボ』シリーズに登場した、バンプレストオリジナルキャラクターたちが一堂に会し、アツい物語を、激しい戦いをくり広げる作品だ。この作品について、本誌5月5日号(2006年4月21日発売)では、プロデューサーの寺田貴信氏にインタビューを敢行。ファミ通.comと連動してインタビュー動画も配信した。しかし、それだけでは満足しない人も多いはず! そこで、ファミ通.comでは、このインタビューの全貌を公開していくぞ!! 本誌でも動画でも聴けない話題もあるので、じっくりと読んでほしい!!
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寺田貴信 |
――『スーパーロボット大戦OG オリジナルジェネレーションズ』(以下『スパロボOG』)は、端的に説明するとどんな作品ですか?
寺田貴信(以下、寺田) ゲームボーイアドバンスで発売した、『スーパーロボット大戦オリジナルジェネレーション』(2002年11月22日発売)と『スーパーロボット大戦オリジナルジェネレーション2』(2005年2月3日発売)の移植です。どちらも、過去の『スーパーロボット大戦』シリーズに登場した、バンプレストのオリジナルロボットが活躍する作品となっております。
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――今回、『オリジナルジェネレーション』シリーズの新作を出すことになったきっかけは何だったのでしょうか?
寺田 『オリジナルジェレネーション2』の開発が終わったときに、プレイステーション2の『第3次スーパーロボット大戦α 〜終焉の銀河へ』(2005年7月28日発売、以下『第3次α』)、ゲームボーイアドバンスの『スーパーロボット大戦J』(2005年9月15日発売)、プレイステーション・ポータブルの『スーパーロボット大戦MXポータブル』(2005年12月29日発売)などを開発していたので、『オリジナルジェネレーション』を落とし込むところがなかったんですよね。ただ、ユーザーさんからのアンケートハガキで移植を希望する声がかなり高かったんです。それに、以前から『オリジナルジェネレーション』を、音声とアニメーションをつけてやりたいと思っていました。それで、つぎは『オリジナルジェレネーション』の『1』と『2』の移植でいきましょうという形になったんです。
――移植ということは、シナリオはゲームボーイアドバンス版の2作品と同じになるんですか?
寺田 話の大筋は基本的に同じです。ちなみに今回は、『オリジナルジェネレーション』からでも、『オリジナルジェネレーション2』からでも、どちらからでも始められます。『オリジナルジェネレーション』は何度もプレイしたという方は『オリジナルジェネレーション2』からも始められるし、初めてやる人はもちろん、最初から遊んでいただければと思います。
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──新規のシナリオなどはありますか?
寺田 『オリジナルジェネレーション』と『オリジナルジェネレーション2』のあいだをつなぐ話や、『オリジナルジェネレーション2』以降のシナリオも用意しています。一から作り変えようかとも思ったんですが、さすがにボリュームがあまりに大きい。それよりは新しいシナリオを作ったほうが昔からのユーザーさんは喜ばれるかなと思いました。ただ、それだけではおもしろくないので新しい機体をいくつか用意して、それが既存の話の中に出てきます。バージョンアップ版と言いましょうか。初めてやる人にも『オリジナルジェネレーション』のシナリオがわかってもらえますし、何回もプレイされた方にも新しい部分を用意しているって形ですね。
――全部合わせるとすごいボリュームですよね。
寺田 そうですね。かなりのボリュームになるのですが、バランスはゲームボーイアドバンス版から変えます。さきほど言ったとおり、『オリジナルジェネレーション』と『オリジナルジェネレーション2』のどちらからでも始められますしね。最初からやるとかなり長いですが、もちろんそのへんを踏まえた調整をするつもりです。
──バンプレストのオリジナルロボットを知らないユーザーもいると思います。バンプレストのオリジナルキャラクターについて、簡単に説明していただけますか。
寺田 いつも出している『スパロボ』では、『機動戦士ガンダム』や『マジンガーZ』など、多くの原作が共演しています。それで、シナリオをまとめるときに、どうしてもくっつかない部分が出てしまうんですよね。そこをバンプレストのオリジナルロボットやキャラクターを作って補填するわけです。たとえば、『機動戦士ガンダム』の敵をみんなで倒すっていう話もあるのですが、最後の敵に特定の作品のキャラを出すよりは、ゲームオリジナルボスとして、バンプレストのオリジナルキャラクターを出そうと思ったのが誕生のきっかけです。そのあと、原作のある作品と同様に、バンプレストのオリジナル作品をプレイヤー側にも入れてみたらどうだろうかとなりました。そして数年まえには主人公キャラクターおよびプレイヤーの分身として、バンプレストのオリジナルキャラが入るようになったんです。そういう形で、今までの『スパロボ』に少しずつ、バンプレストのオリジナルキャラクターとロボットが出てたんですね。それを再構成して、ひとつの作品にまとめた"セルフスーパーロボット大戦"が、この『オリジナルジェネレーション』といわけです。
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──オリジナルということで、苦労した点はありますか?
寺田 『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神』(’96年3月22日発売、以下『魔装機神』)という作品を、昔スーパーファミコンでやったときに、バンプレストのオリジナルの作品を見たいという要望が多く出たんです。それで、いずれ『スパロボ』でもやりたいなとは思いました。ただ、やはり名立たる原作のものに比べると知名度が低いので、『α』シリーズで本来出会うはずのないオリジナルキャラクターたちをひとつにまとめて、"プチオリジナルジェネレーション"みたいなことをしてみたわけです。そうしたらかなり好評だったので、それを踏まえて『オリジナルジェネレーション』を作りました。ただ、ニーズはあれども「これが本当に売れるのか?」と開発中はずっと思っていました。とは言っても、『スパロボ』のように原作を使ったゲーム以外のゲームは当然、オリジナルのキャラクターしかいないわけですよね。なので、『スパロボ』のオリジナルキャラクターというよりも、『オリジナルジェネレーション』というひとつの作品を作れば、1本の新作ゲームとしても成立するのではないかと思ったんです。結果、最初の『オリジナルジェネレーション』が好評を博しまして、『オリジナルジェネレーション2』も作ろうという話になりました。
──『オリジナルジェネレーション2』も好評だったので、本作もできたというわけですね。
寺田 おかげさまで、アンケートなどで「移植してほしい」という声を大量にいただきました。「もっと激しく動くオリジナルロボットが見たい」というような要望が多かったですね。原作のファンが非常に多い通常の『スパロボ』と違って、『オリジナルジェネレーション』は本当に『スパロボ』が好きなファンに支えられている作品なんです。最近の若いユーザーさんの中には、原作ありきの『スパロボ』以上に『オリジナルジェネレーション』に興味を持ってくれている人もいるみたいですしね。それと、『α』シリーズのころからユーザー層が新しくなってきていることもあって、今回思い切って通常のメインの『スパロボ』のところに『オリジナルジェネレーション』を入れ込んでみたんです。もちろん、通常の『スパロボ』を作らないわけじゃないんですよ。現に、ニンテンドーDSでは『スーパーロボット大戦DS(仮題)』、Xbox 360でも『スーパーロボット大戦(仮題)』を作っていますしね。
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──『オリジナルジェネレーションズ』には、具体的にどういったキャラクターが登場するのですか?
寺田 古いものだと10年以上の歴史を持つゲシュペンストやサイバスターですね。また、最近発売された『スパロボ』からも、多数のオリジナルキャラクターが登場します。
――その中でも、主人公クラスになるユニットやキャラクターがいますよね。『オリジナルジェネレーション』、『オリジナルジェネレーション2』のそれぞれでメインになるのはどのキャラクターですか?
寺田 『オリジナルジェネレーション』だと、ふたりいます。ひとりはリュウセイ・ダテという、R-1に乗っているキャラクターです。彼は『新スーパーロボット大戦』(’96年12月27日発売)と、『スーパーロボット大戦α』(2000年5月25日発売)などに登場していたキャラクターです。もうひとりが『スーパーロボット大戦COMPACT2』(2000年3月30日発売)と『スーパーロボット大戦IMPACT』(2002年3月28日発売)に登場したキョウスケ・ナンブとその乗機アルトアイゼンです。ゲームボーイアドバンス版ではリュウセイルートとキョウスケルートを最初に選ぶことになったのですが、これは移植版にもあります。
──『オリジナルジェレネーション2』ではいかがでしょうか?
寺田 『オリジナルジェレネーション2』になると明確な主人公キャラクターはというのはいません。もちろんリュウセイやキョウスケは出てきますが、メインというわけではないです。ほかには、『スーパーロボット大戦A』(2001年9月21日発売)の主人公のラミア、『第2次スーパーロボット大戦α』(2003年3月27日発売)のアイビスとアラドなど、多くのキャラクターが入り乱れてシナリオが構築されています。僕が本来やりたかった形は『オリジナルジェレネーション2』ですね。『スパロボ』では、皆さんの中でたぶん主人公キャラクターがそれぞれ存在していると思うんですよ。それで、作り手で決めちゃうのもどうかなっていうのがありました。そこで、いつもの『スパロボ』のように、群雄並び立つという形で作りました。
――新規で参戦するオリジナルロボットはどんなものがあるんですか?
寺田 目玉となるのは、ロアですね。これはサイバスターよりも古い、バンプレストのほぼ元祖ともいえるオリジナルキャラクターです。10年以上まえにスーパーファミコンで『グレイトバトル』シリーズという、ガンダムや仮面ライダー、ウルトラマンのSDキャラクターが共演するゲームを作っていまして、ロアはそこにバンプレストのオリジナルキャラクターとして登場していたんです。昔はサイバスターやゲシュペンストよりロアの方が有名だったような記憶がありますね。
──いつごろから登場させようと思っていたのですか?
寺田 じつは『オリジナルジェネレーション』のときにも出そうと思ったのですが、「誰も覚えてないだろう」みたいな話が出たんですよね。でも、個人的に思い入れがありましたし、『グレイトバトル』シリーズ以外にも顔を出していたキャラクターだったので、いつかは出そうと思っていました。あと「ロアは出ないんですか?」という質問もけっこうあったため、今回出すことにしました。
──昔のままの設定で出るのですか?
寺田 ロアは登場する作品によって設定がまちまちなので、基本は『ザ・グレイトバトルIV』をベースにしていますが、オリジナルの要素が多いですね。また、『ザ・グレイトバトルIV』にはコンパチカイザーというバンプレストオリジナルロボットが出ていて、ロアもそれに搭乗していたので、今回出すことにしました。基本のデザインは、今回のロアを担当されたMがんぢーさん(※1)なんですが、大張正己さん(※2)にリファインしてもらいました。ちなみに、ゲームでの戦闘時の絵コンテも大張さんにやってもらっています。
※1:『ザ・グレイトバトル』シリーズに登場したロアやコンパチカイザーのデザインを担当。そのほかにも、絶賛放映中の特撮番組『魔弾戦記リュウケンドー』のモンスターデザインなど、その活動は多岐にわたる。 ※2:『超獣機神ダンクーガ』や『破邪大星ダンガイオー』ではメカニックデザインを手掛け、多くの視聴者を魅了した。『超重神グラヴィオンツヴァイ』では監督を務めた。 |
──シナリオにはどのように絡んでくるのでしょうか?
寺田 メインのシナリオには絡まない、スポット参戦のような形になります。ただ、見た目はインパクトのあるロボットなので、楽しみにしてください。ほかの新しいオリジナルキャラクターについては、あまり入れすぎると話を作りかえることになるので、『スーパーロボット大戦R』(2002年8月2日発売)に登場したオリジナルロボット、エクサランスやそのパイロットであるラウル以外は出てこないです。
――あくまで『オリジナルジェネレーション』と『オリジナルジェネレーション2』がベースだと。
寺田 ええ、そうです。
――既存のキャラクターやロボットのイラストも何点か新たに描き下ろされていますね。
寺田 そうですね。新しく発表した機体もあるのですが、『スーパーロボット大戦A』で主人公機だったアシュセイヴァー、ラーズアングリフ、ソウルゲイン、アンジュルグは今回新たに起こしました。
――当然、戦闘シーンなども新規で作り直しているんですよね。
寺田 戦闘シーンは完全に新規で作っていますよ。今回は『第3次α』の動きと『スーパーロボット大戦MX』(2004年5月27日発売)のカットインを合わせたような感じですね。とくにカットインは、いままでの『スパロボ』にはなかったアングルや動きのものが多数あります。カットインの枚数は間違いなくシリーズ最高ですね。アニメーションもかなり細かくなっていますよ。あと今回、『オリジナルジェネレーション』独特の汎用武器というのがありまして、武器の持ち替えがきくんですよ。ゲームボーイアドバンスのときはそんなにアニメパターンはいらなかったのですが、今回はそうもいかない。全部が全部激しいアニメーションをするわけではないんですが、作業量がたいへんなことになっています。
――ゲームボーイアドバンスでしか見られなかったキャラクターたちが、初めてプレイステーション2で動くということで、苦労された点はどんなところですか?
寺田 ゲームボーイアドバンス版の戦闘シーンのイメージを崩さずに作るのに苦労していますね。下手するとゲームボーイアドバンス版のほうががいいと言われる可能性もありますから。コンテを見ていても、「それはちょっとひねりすぎ」とか、逆に「なるほどそういうアレンジをしたか」みたいなのがあります。すべてがオリジナルロボットなので、名立たる原作もののインパクトにはやはりかなわないですから、スタッフも気合を入れて作ってくれています。
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――細かいところもいくつかお伺いさせてください。マップはどういう風に表示されるんでしょうか。
寺田 基本的に『第3次α』と同じです。拡大縮小や回転はもちろん、真上俯瞰にもできますよ。
――"マジンパワー"などのようなマップ上の演出はあるんですか?
寺田 ありますよ。おもしろい演出も用意してます。
――SRXの合体シーンなどのムービーが用意されていたりは……?
寺田 う〜ん……難しいところですね、時間的にも作業的にも。
──ゲームシステムは基本的にゲームボーイアドバンス版と同じなんですよね。ということは熟練度もあるんですか?
寺田 ええ、あります。
――『第3次α』にあった用語辞典はあるんですか?
寺田 ついていますよ。用語がわからない人も安心してください。
――先日行われたファン感謝イベント"スパロボ15周年記念「鋼のOG祭り」"で発表されたアニメ化の話も聞かせてください。
寺田 オリジナルビデオアニメで『オリジナルジェネレーション2』のあとの話をやったんですが、今回の『スーパーロボット大戦OG オリジナルジェンネレーションズ』に合わせて、第1作目である『オリジナルジェネレーション』の話が展開していきます。現在はゲームに合わせて制作進行中です。話の大筋はゲームと同じですが、細かいところやゲームにはなかった要素や新ネタを入れていくつもりです。今回、私がシリーズ構成を担当させてもらっていますので、ゲームを踏まえたうえでアレンジをいろいろ加えていきたいですね。初めて『オリジナルジェネレーション』に触れる人も、ゲームをやった人も楽しめるような内容になればと思っています。
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――『オリジナルジェネレーション』をやったことないユーザーも多いと思います。『スーパーロボット大戦OG オリジナルジェネレーションズ』の、どういったところを楽しんでもらいたいですか?
寺田 ロボットアニメってたくさんあるんですが、『スパロボOG』は、いろんなロボットアニメの要素を持っていると思うんです。なので、ロボットアニメには興味あるんだけど、『スパロボ』はやったことないという方は、これを機に『スパロボ』をやってもらえれば非常にありがたいです。それと最近のシリーズをプレイされていない方や、これからプレイしてみようと思われている方にもオススメしたいです。ゲームでしかできない、何でもありのロボットのシミュレーションゲームとして遊べますので、いままでのスパロボをまったくやったことなくても楽します。それと、ロボットアニメをまったく見たことない、知らない方も『スパロボOG』は初ものばっかりなので、これを機に『スパロボ』を体験していただけたらうれしいですね。
――原作を知らずとも、『スパロボ』を知らずとも楽しめるのが、『スパロボOG』というわけですね。
寺田 そうですね。『スーパーロボット大戦』という名前がついた、バンプレストオリジナルのゲームだと思ってください。システムやキャラクターはシリーズを継承していますが、作っている僕らとしてはひと味違った独立した作品として作っています。シリーズのファンがニヤリとするような要素が入っているのはもちろんですが、初めての方もすんなり入り込めるような作りにしております。シリーズファンの方、初めての方ともに、新しい息吹の『スパロボ』に期待してください!
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スーパーロボット大戦OG オリジナルジェネレーションズ
| バンプレスト | |
| 対応機種 | プレイステーション2 |
| 発売日 | 2006年発売予定 |
| 価格 | 価格未定 |
| ジャンル | シミュレーション・RPG / アニメ・ロボット |
| 備考 | プロデューサー:寺田貴信、キャラクターデザイン:河野さち子、Mがんぢー、白川紋子、糸井美帆 |
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