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『ラスト レムナント』開発スタッフに独占インタビュー

2008/6/20

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●3人のキーマンに直撃!

 
ファミ通.com編集部は、『ラスト レムナント』の開発を務める3人のクリエイターにインタビューを敢行。2008年6月10日に行われたプレス向けの発表会“Xbox 360 RPG Premiere 2008”で公開されたムービーやゲームシステム、そしてタイトルに込められた意味など、興味深いお話を伺うことができた。

プロデューサー
上田信之
Nobuyuki Ueda

アートプロデューサー
直良有祐
Yusuke Naora

ディレクター
高井 浩
Hiroshi Takai

 

――Xbox 360版『ラスト レムナント』を、日米欧同時発売にした理由、または意気込みは?

上田信之(以下、上田) まず最初に、次世代機の市場として、北米、欧州はすでに確立されたものと考えており、外せないだろうという考えがありました。さらに、RPGで世界同時発売ということが、いままであまり前例がありませんでしたので、今回チャレンジしてみようと考えました。

――ちなみに、アジア地域での発売は?

上田 考えていますが、まだ未定です。まずは日米欧を先行で発売いたします。

――スクウェア・エニックスと言えば、『FF』や『ドラクエ』といった名作RPGがありますが、『ラスト レムナント』もこれらに並ぶシリーズにしたいという思いは?

直良有祐(以下、直良) もちろん、シリーズ化できるくらいの内容や意気込みはありますが、それ以上に、まずはこの1本で勝負するというのが『ラスト レムナント』に課せられた使命だと思っています。全世界を見据えた開発を、最初から取り入れていますよ。

――キャラクターデザインは、世界を意識したものに?

直良 世界を意識したと言ったら大げさになっちゃいますけど(笑)。主人公はスクウェア・エニックスのRPGの名に恥じない、伝統的なデザインにしています。あとは、海外を意識したストイックな感じと、我々が得意なマンガ的なデザインをうまく融合して、ちょうどいい落としどころを模索した感じですね。

――難度は海外を意識した高めのものに?

高井浩(以下、高井) サクサクとまではいかないくらいの難度ですね。やり応えは感じられるものになっていると思います。内容としてはRPGファン向けになっていますから、戦略を練ったり成長させたりといった日本のユーザーにも好まれる部分はあると思います。

 

――映像にも出てきた覇王は、いったい何者でしょうか? 主人公の敵?

直良 謎の男ですね。単純に敵というわけではないです。当面の敵は、冒頭でイリーナをさらったヤツらとか、扇子を持った怪しげなヤツになります。

高井 公開されたイラストを見ていただければ、何となくキャラクターの相関関係がわかるかもしれませんね。

――扇子を持ったキャラクターは、まだ正式に紹介されていないと思いますが……。

直良 名前はまだ秘密ですが、黒幕的なキャラクターであることは間違いありません。

――映像では、右目が光っているように見えましたが……。

高井 あれは何でしょうね。目からビームは出ないと思いますよ(笑)。

――覇王とこのキャラクターの関係は?

高井 仲間というわけではありませんが……。そのへんはプレイしてみて確認していただけたらと思います。

――公開された映像は、ゲーム冒頭のシーンでしょうか?

直良 そういうわけではありませんね。いろいろなシーンを組み合わせたものです。

高井 実際ゲームに使われる映像ですから、プレイした人が見たら、どのシーンかわかると思います。

――覇王に付き従っている二刀流の女性や鎧の騎士がいましたが、彼らは覇王の部下でしょうか?

高井 そういう解釈で問題ないと思います。

――映像の中で"ブランクレムナント"という単語が聞こえましたが……。

高井 何らかの事情で契約者のいなくなったレムナントを、ブランクレムナントと呼んでいます。本来レムナントは、契約者がいい方向に導いて使用するのですが、ブランクレムナントは必ずしもそうはならないんです。

――金髪の男性もいましたが……。

直良 彼も重要なキャラクターのひとりということは間違いないです。

 

――改めてお聞きしますが、レムナントとはいったいどういうものでしょうか?

直良 具体的にこういったものだと説明はしにくいのですが、この世界に昔から存在しているということは間違いないです。ただし、昔から姿形が同じだったかというのはわからないですが……。

――種類はたくさんある?

直良 そうですね。数もたくさんあります。

――ひと言でレムナントを説明すると?

直良 それはなかなか難しいですね。

高井 こちらとしても正解はこう、というように提示する予定はありません。

――プレイしてみないと、わかりにくい存在なのですね。

高井 たとえばイースター島のモアイは、本当の意味を説明できる人がいないじゃないですか? レムナントは、そういった位置づけにあるものと考えていただいてもいいかもしれないですね。きっと、昔の時代の人がいたら、説明はできるとは思います。

――レムナントは、意思を持っているのでしょうか?

高井 そこは、プレイしていただければわかると思います。

 

――タイトルにある"ラスト"に込められた意味は?

高井 最後まで遊んでいただいた方が、このゲームをどう受け取ってもらえたかによって、意味合いは変わってくると思います。どう解釈してもらえるのか、逆に楽しみです。

――『ファイナルファンタジー』の"ファイナル"と近いものが?

高井 その"ファイナル"という意味合いの"ラスト"ではないですね。

――どなたがタイトルを命名されたのですか?

直良 いろいろ話し合って、候補がたくさん出ましたね。

高井 まだ"レムナント"という名称が決まっていないころに、社内のローカライズスタッフやアメリカのスクウェア・エニックスのスタッフから、おもしろい単語があるよって、アイディアをいろいろもらったんです。"レムナント"って、日本人にはあまりなじみがない単語じゃないですか。外国の方にとっても、あまり使わない単語らしいんですよ。それで"レムナント"をベースに置くことに決めまして、『○○レムナント』とか、いろいろタイトル候補をあげていったんです。

上田 タイトルはかなりもめましたね。1、2ヵ月は決まらなかったですから。

高井 ゲームの開発は進んでいるのに、タイトルが決まらなくて発表できないって言ってたんです。最終的に直良が、シンプルでいこうよと提案しまして『ラスト レムナント』に落ち着きました。

――直良さんのひと言がタイトルを決めたんですね。

直良 きっとみんな疲れてたんでしょうね(笑)。レムナントという言葉自体が難しい単語なので、さらに難しい単語を並べると、難しくなりすぎちゃいますからね。

高井 あと、最初から全世界で発売されることが決まっていましたので、タイトルは英語圏の人が聞いても違和感のないものにしたかったんです。日本人的に語感がかっこいいものでも、外国の人からすると、そんな英語の使いかたはないって言われたりもしましたから。『ラスト レムナント』というタイトルは、アメリカのスタッフにも納得していただいたものです。

 

――ゲーム冒頭で主人公の妹が誘拐されますが、いったい誰が誘拐を?

上田 誰でしょうね(笑)。まだ詳しくはお話しできませんが、つぎの情報でご紹介できると思います。

――その後、ラッシュは島を出るわけですが、もともと主人公とレムナントとは何か関係があるのでしょうか?

直良 主人公が住んでいたユラム島は、レムナントが存在していません。完全な田舎ですね。

――広い世界に出て、主人公は初めてレムナントを見ることに?

直良 そうですね。ほかにもさまざまな種族とか、いろいろなものを見ることになります。

――この世界には4つの種族が存在していますが、これらの種族はうまく共存しているのでしょうか?

上田 うまくやっていますね。ひとつの街に混在していたりもします。

――違う種族どうしで結婚して、ハーフが生まれたりすることは?

高井 そういう設定はないですね。種族をデザインする際、ミトラ族以外、人間と同じ形状にはしないようにしたんです。たとえば、人間の体で顔だけ動物というのはあまりおもしろくないので。

――世界の人口は、ミトラがいちばん多いのでしょうか?

高井 目にすることは多いと思いますが、それほど差はないですね。4本腕の種族であるソバニ族だけは少ないのですが、ほかの3種族は同じくらいの比率だと思います。

――種族ごとの特性を活かして共存しているような関係でしょうか?

直良 そうですね。アスラム四将軍の関係が、その手本のような感じですね。お互いに長所を活かしたり、短所を補ったりしています。

――妹のイリーナやダヴィッドはパーティーキャラクターに?

高井 イリーナはさらわれてしまいますので……。

直良 ダヴィッドは、四将軍と同様に仲間になりますよ。
 

 

――本作は大人数でのバトルがウリとなっていますが、1パーティーは最大何人まで仲間にできるのでしょうか?

高井 当然制限はしますが、現在調整中です。理論上は何十人でも仲間にできますが、闇雲に増やすのもどうかと思いますので……。20や30くらいは仲間にできると思いますよ。

――いままでのRPGにはない大人数ですね。となると、仲間になるキャラクターの中には、いわゆる汎用キャラもいるのでしょうか?

高井 軍勢を組んでのバトルとなりますので、兵力として用意しています。汎用キャラは、ギルドで雇ったりすることができます。あと、メインストーリーから外れた"クエスト"が用意されているのですが、クエストで出会う専用デザインのキャラクターを仲間にすることもできます。彼らを仲間にするかしないかは、プレイヤーの自由です。

――クエストで仲間にできるキャラクターはどれくらいいるのでしょうか?

高井 全部で20から30人くらいはいると思いますよ。

直良 ユニオンの組みかたは、プレイヤーによってだいぶ変わってくると思いますね。

――ユニオンは最大いくつまでパーティーに作れるのでしょうか?

上田 あまり多すぎてもテンポが悪くなってしまいますので、いまのところ最大5つにしています。

――敵のユニオンも最大5つまででしょうか?

高井 敵側にも制限は設けますが、もう少し多くなると思いますね。

――1ユニオンは1から5人のキャラクターを組み込めると思いますが、戦闘には最大25人が参加できる?

高井 そこも現在調整中ですが、25人にすると、当然全ユニオンを5人に編成してしまいますので……。25人よりも少なくしたほうが、ゲームとしてはおもしろいのではないかと考えています。たとえば、このユニオンは5人にしたり、このキャラクターは強いからひとりでも大丈夫だとか、そういった編成の楽しさを味わってもらえればと思います。

――ユニオンを編成すると、ユニオン内のキャラクターのHPや攻撃力が合計されることになるのでしょうか?

高井 そうですね。ですから、HPは少ないけど攻撃力が高いキャラクターを、HPが高いキャラクターと組ませるといった戦略が必要になってくるのです。

 

――レムナントは、どのように戦闘で活躍する? 召喚獣のような感じ?

高井 レムナントの種類によりますね。

直良 もともと武器として強力なレムナントがあったり、戦闘以外の役割を果たすレムナントもあったりと、いろいろなレムナントが存在しています。なので、必ずしもレムナントは、集めて召喚するといったものではないんです。

上田 現状発表している、ダヴィッドの"ゲイ・ボルグ"という戦闘用レムナントは、召喚獣的な扱いになっています。そういった召喚できるレムナントは、ほかにもいくつか用意していますよ。

――戦闘中、敵ユニオンが援軍にやって来ることは?

高井 イベントでの戦闘で、敵側に援軍が来ることはあります。フィールドで敵シンボルとぶつかると戦闘になるのですが、そのときのシチュエーションなどによって、通常の戦闘でも援軍が来ることはありますよ。

 

――ユニオンの側面を攻撃するといったコマンドがありますが、本作では位置関係が重要になる?

高井 プレイヤーが敵の側面を狙ってユニオンを動かす、といった操作はないですね。ただ、側面を狙うというコマンドが出るのには、当然理由があるんです。

――やはり、側面や背後から攻撃したほうが、与えるダメージが大きくなる?

高井 そうですね。そういった状況に持ち込むには、それなりの行動をする必要がありますので、威力は高くなりますよ。

――ロックアップ中、そこにほかのユニオンは参戦可能?

高井 ロックアップしたからといって、必ず1対1の対決になるということではないですね。そこの戦いに、ほかのユニオンをどう絡ませていくかが重要になってきます。

――1回ロックアップしたら、どちらかがやられるまでその戦いは続く?

高井 基本的にはそうですが、リスクを負ってもいいのなら、ロックアップから離れることもできます。また、ロックアップを利用して、敵の側面や背後を取る、といった行動ができますね。

 

――キャラクターの成長システムは?

高井 自分たちよりも強い敵と戦うことで成長していく、というのが本作の成長システムの根底にあります。一般的なRPGのような、経験値を溜めて成長させる、といった感じのシステムにはなっていません。

――オンラインへの対応は?

上田 もちろんXbox Liveでのコンテンツ配信を考えています。

 

――最後にファンにメッセージを。

上田 本当にお待たせしていて申し訳ありません。現在、まさに最後の作り込みという段階に入っていますので、あと少しだけお時間をください。きっとご期待に添えるようなゲームに仕上げます。

 

 

ラスト レムナント

スクウェア・エニックス
対応機種 プレイステーション3 / Xbox 360
発売日 プレイステーション3版:発売日未定 / Xbox 360版:2008年今冬発売予定
価格 価格未定
ジャンル 価格未定 / 冒険・ファンタジー
備考 ディレクター:高井浩、プロデューサー:上田信之、エグゼクティブプロデューサー:河津秋敏

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