
『ファイナルファンタジーXI』プレイ日記
第112回 半年経っても
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Text:永田泰大
はるか以前ここに書いたように、『FFXI』に精通する経験者たちがゲームについてさまざまに話していても、彼らとは旅する次元があまりに違うために、言っていることが僕にはよくわからない。なんだか自分に馴染みのないスポーツの話を聞くようである。知ってる名詞が出てきたなと思うと続く動詞がわからず、そこに固有名詞の略語がつながって、さらにスラングめいた言葉で相づちを打たれるとなると、もうお手挙げである。
先日、けっこうな人数が集まって長々とそういった話をしている場に居合わせたのだけれど、けっきょく「鬼の言葉はよくわからんわい」というのが僕の感想であった。しかしながら、席を立ちかけて僕はふと気づいた。
半年経ってもまだこうなのか。
はるか以前、僕が鬼の言葉にちんぷんかんぷんしていたのは僕が初心者であったからだった。ところが曲がりなりにも僕のレベルは30である。まあ、まだまだヒヨッコであるというのもたしかだし、僕が成長したぶん彼らも高みへ昇っているというのも間違いのないところではあるが、もうちょっとなんか、距離が縮まってもいいのではないかという気がしないでもない。
自分の性分は痛いほどわかっているので劣等感はべつに感じない。知識を蓄えるという行為の優先順位が彼らより低いだけなのだ。ただ、半年経ってもそうなのかと思うとちょっと不思議な感じがした。そのうち詳しくなるさと思っていたけれど、そのうち詳しくなったりはしないのだなあとしみじみ思った。
わからないことは山ほどある。荒野で飛空挺を初めて見てクラクラした半年まえのように、眼前の世界は謎と不明に満ちている。気になっていることを始終いくつか抱えている。どうしてそうなるかわからないけど結果だけをなんとなく覚えているような半端な知識も多い。武器の説明にある「間隔」の意味をこないだ初めて知った。片手剣と格闘の連繋は把握してきたけど斧や鎌が入ってくると曖昧になる。踏み入れてない土地がいくつもある。偶然入手したアイテムの値段をオークションで調べようとしてもそれがどのジャンルに属するのかわからないことが多い。他人にプロテスがかかっているかどうかを調べる方法があるのかしらと疑問に思っている。曜日や月齢が及ぼす影響を知らない。画面の右上に表示される数字は通信状況を示すらしいが、SとRの数字の具体的な意味はわからない。なんかのクエストに関係するんだろうな、と適当に決めつけていることがいくつもある。
むろん調べればすべてわかるのだろうけど、必要に迫られないかぎり僕はそういったことを抱えながら旅する。それで気持ち悪いと感じないのは性分だろう。
長くいれば、自然とものすごいエキスパートになれるのかと思っていたが、じつはそうではない。同じ意味で、長くいるレベルの高い人はなんでも知っているように感じていたが、じつはすべての人がそうであるわけではなさそうである。
小学生から見た高校生はスーパーマンのように見えるけれど、実際になってみるとそうでもない。十代から見た三十代はクソオヤジのように見えるけれど、実際になってみると、まあ、多少はそうかなと思うところもあるけれども、「クソ」がつくほどひどくもない。レベルが上がろうと、プレイ時間を重ねようと、それだけで誰もが同じように上級者になるわけではないのだ。
鬼どものわけのわからん話を聞きながら、そんなようなことをぼんやり思う、万年未熟冒険者でした。スタジオにお返しします。
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ファイナルファンタジーXI
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発売日
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5月16日発売
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価格
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7800円
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メーカー
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スクウェア
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機種
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プレイステーション2
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テイスト
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冒険・ファンタジー
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ジャンル
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RPG
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備考
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オンラインプレイ専用、要BBUnit、有料コンテンツ利用料 月額1280円
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