演奏曲紹介

※曲の並び順は、実際の演奏順とは異なります。

『El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON(エルシャダイ アセンション オブ ザ メタトロン)
(イグニッション・エンターテイメント・リミテッド)

人間でありながら天界に召し上げられた書記官イーノックが、神に背き地上界に異常な進化をもたらした堕天使達を捕縛するため、悠久なる時を旅するアクションゲーム。スケールの大きな世界が、壮大な音の連鎖で彩られている。公式サイトで流れる『悠遠なる大地〜イーノックのテーマ』など、女性コーラスの楽曲も多い。

『エルシャダイ』について text by 桜井政博

美麗で不可思議なグラフィック、いじりがいのあるプロモムービーなどで話題をさらった『エルシャダイ』。
PRESS STARTで演奏することを発表したのは、なんと本作発売日!
今年の選曲の中では、もっとも新しい作品です。
作曲者は『モンスターハンター』などでおなじみ甲田雅人氏。
"エルシャダイのテーマ"など、楽器構成も含めておもしろい曲が多いので、それに負けないよう、単にそっくり再現する以上になにか考えたいところです。
おっと。あの決めゼリフはあえて言いませんぜ。
言わなくて大丈……あーっとっと。

『グラディウス』(KONAMI)

自機のパワーアップシステムが特徴的な、横スクロールシューティング。2007年の公演では、全17タイトルからなる"シューティングメドレー"の一端として演奏されたが、今年は満を持して単独で登場。宇宙を感じさせる名曲をじっくり堪能できるはず!

『グラディウス』について text by 野島一成

本作が発表されたのは1985年。26年前です。
「まだ生まれてない」という人も多いですよね。
しかし、その後、四半世紀の時を経て、いまでもさまざまなハードで遊ぶことができるというシューティングゲームの必須科目。
その『グラディウス』がついにPRESS STARTに!
なんとか、火山(1面)を超えたかったけど果たせなかった、ぼくと同じレベルのあなた。
モアイ像(3面)に会いたかったけど辿り着けなかったあなた。
もちろん1コインクリアーのあなたも。
ゲームの各場面で流れるBGMを、いいとこ取りでアレンジした演奏を聴きながら、あの、心強いオプションたちを思い浮かべて燃えましょう!

『スーパーマリオギャラクシー2』(任天堂)

さまざまな惑星を舞台に、マリオがヨッシーたちと冒険をくり広げるアクションゲーム。2008年には前作『スーパーマリオギャラクシー』が、全4曲による特別編成で演奏され好評を博した。オーケストラの楽曲は、PRESS STARTではどうアレンジされる?

『スーパーマリオギャラクシー2』について text by 竹本泰蔵

この曲との出逢いは、2010年2月、都内某所でのレコーディングの時でした。簡単なリハーサルを終えて、いざ本番!
初めての曲なのに、すんなりとみんな楽しい気分に。
緑の草原を駆け抜ける心地よさ、ふわりと空を飛ぶ気持ちよさなどが、楽譜を通して、自然にプレーヤーに伝わってきます。
きっとみんなの"ワクワク感"が自然な"一体感"になっていくからなんでしょうね。
今回の演奏でも、ぜひ会場の皆さんと、この"ワクワク感"、"一体感"を味わいたいと思います。
どうぞお楽しみに!

『ゼノブレイド』(任天堂)

バトルシステムや広大な世界など、ネットワークRPGのような作りが好評だった本作。情緒たっぷりに世界を表現したフィールド曲や、エレキギターが吠えるハードロック調の戦闘曲など、毛色の違う楽曲が多数用意されている。どう編曲されるかにも注目だ。

『ゼノブレイド』について text by 野島一成

発売前の第一報を聞いて「おお!」と思った方々、かなり多いのではないでしょうか。ぼくもそのひとりです。
『ゼノ』と聞いたら黙っちゃいられませんよね。
「ほほう」と唸ってしまう世界観、緻密な設定、その上で生きるキャラクターたち。
これはもう、いい音楽が約束されたようなものです。
そして、ほら、やっぱり来た。
PRESS STARTで演奏しないわけにはいきませんよね。
本作には個性豊かな作曲家の方々が楽曲を提供しており、それがどのような形で演奏されるのか、ぼくも興味津々です。
いっしょに「おお!」、「ほほう」と楽しみましょうね。

『NieR Replicant(ニーア レプリカント)』/『NieR Gestalt(ニーア ゲシュタルト)』
(スクウェア・エニックス)

主人公ニーアが、妹(『ゲシュタルト』では娘)を蝕む不治の病の治療法を求めて旅するアクションRPG。同じゲームシステムや世界観を共有しつつ、それぞれ兄と妹、父と娘の物語が描かれる。作品の独特な雰囲気を、ピアノや女性ボーカルで表現した楽曲が印象的だ。

『ニーア』について text by 植松伸夫

ある日「『ニーア』、知ってます? スクエニさんの。
あれ音楽いいですよ。植松さん、きっと好きですよ」と知人が教えてくれました。
そのときは「へぇ……」くらいにしか思ってなかったんだけど、なんとその翌日、海外からの取材を受けるときに同席してくれた通訳の人が「わたしEmi Evansといいます。『ニーア』で歌いました」と言う。
不思議な縁だなぁと思い、さっそくサントラを聴いてみると、恋しさと切なさと心強さが透明感のあるサウンドをまとって鳴っておる。
ふむふむ、これは評判になるわなぁと思った次第。
「わたし、『ニーア』の曲、宇宙語で歌ってるんです」
「Emiさん、宇宙語話せるんですか?!」
「はい」
なぁんてことをサラリと話しちゃうEmi Evans嬢。
果たして彼女は地球人なのか? 宇宙人なのか?
はたまたウォークインなのか?
その答えは会場にて、きみ自身の目と耳で確かめたまえ!

『ファイナルファンタジーIV』(スクウェア・エニックス)

国民的RPG『ファイナルファンタジー』シリーズの第4作で、2011年は、スーパーファミコン版の発売20周年にあたる。ゲーム冒頭で流れる勇ましい楽曲『赤い翼』や、小学校の音楽の教科書に掲載されたこともある『愛のテーマ』といった名曲の数々は、いまも色褪せない魅力を放っている。

『ファイナルファンタジーIV』について text by 桜井政博

今年、あえての『IV』でございます。『IV』!
セシルとカインとゴルベーザ!
あえて植松さんを差し置いて解説するわたしをお許しください。
毎回『ファイナルファンタジー』のメドレーなどをできないかと目論むのですが、どうもうまく実現できていません。
『ファイナルファンタジーX』の"ザナルカンドにて"など、単体で取り上げることは可能だけど、もっと作品を俯瞰したものがあればと思っていました。
しかし、今年はチャンス到来。
『ファイナルファンタジーIV』は20周年。1991年作品です。
それを記念してPSPなどでも登場したし、『ディシディア デュオデシム』のカインの位置付けもおもしろかった。
スーパーファミコンのサンプリング音源でシリーズ転機ともなった『IV』。
楽しみにして、いいですとも!!

『ポケットモンスター』シリーズ(任天堂/ポケモン)

アニメも大人気のRPGシリーズ。今回の公演では、最新作の『ポケットモンスターブラック・ホワイト』を中心に、シリーズの名曲をお届け。『メインテーマ』に代表される、おなじみの楽曲は演奏されるのだろうか?

『ポケットモンスター』シリーズについて text by 酒井省吾

ついに来ました!
世界的メジャータイトル、『ポケットモンスター』がPRESS START初登場です。
初代『ポケットモンスター』が発売されて今年で15周年。『赤・緑』から最新の『ブラック・ホワイト』まで、じつにたくさんの人がプレイしたことでしょう。
人それぞれに思い入れのある曲もまたさまざま。
そのたくさんの曲の中からPRESS STARTで演奏する曲を選ぶのは、本当に頭を悩ませました。
この曲のオーケストラ編曲を手掛けるのは、ゲームフリークの景山さん。
さて、どんな『ポケットモンスター』の曲たちが流れるか楽しみです!

THE LAST STORY(ラストストーリー)(任天堂)

『ファイナルファンタジー』シリーズや『ブルードラゴン』シリーズの生みの親、坂口博信氏が手掛けたRPG。物語中で重要な役割を果たすヒロイン、カナンのハミングのみを使用したCMも記憶に新しい。今回のPRESS STARTでは、主題歌『翔べるもの』を、オリジナル版の歌い手であるカノン氏自身が歌うことがすでに決定している。

『ラストストーリー』について text by 植松伸夫

久々に坂口博信さんとごいっしょしたこのお仕事、難産といえば難産でした。
坂口さんとやりとりするメールの言葉ひとつひとつから"これまでと違う何か"を作ろうとする熱い気持ちが感じられましたし、実際にきびしいリテイクもいくつかありました。
『翔べるもの』もそんなリテイクを受けて作り直した曲のひとつ。
でもそのおかげで、自分にとっても大切な曲がまたひとつできました。
カノンさんの透き通った、すばらしい歌声に注目です。

大神(OKAMI)(カプコン)

狼の姿をした主人公のアマテラスが、世界の平和を取り戻すために冒険するネイチャーアドベンチャーゲーム。画面に筆で模様を描いてさまざまな能力を発動する、"筆しらべ"が特徴だ。世界観に合わせて音楽も和風になっており、2009年の公演では、オーケストラに尺八や三味線を交えて演奏された。壮大さを感じさせる楽曲を、ぜひ会場で堪能しよう!

『大神(OKAMI)』について text by 竹本泰蔵

今年もこの曲を演奏できることになりました。
邦楽器とオーケストラの共演や、独特なサウンドが魅力的ですよね。
この"東西楽器のコラボレーション"の歴史は意外と古く、
世界的にも有名な『ノヴェンバー・ステップス』(武満徹作曲)が
初演されたのは、1967年のことでした。
映画『ラストサムライ』や『SAYURI』などにも見られる通り、
東西の楽器はとっても相性がよく、いまではごく自然に、
世界中で受け入れられています。
この"心地よい"サウンドを、ぜひ会場でたっぷりとお楽しみ下さい!

ゲームで使われたクラシック名曲メドレー

ゲームの中には、モーツァルトやショパン、シューベルトといった作曲家たちが生み出した、クラシックの名曲が使われているものも多い。今回の公演では、ゲームで使用されたクラシック楽曲をピックアップし、メドレー形式でお届けする。どの作品で使われた楽曲なのかを当てるというお楽しみ要素も企画しているので、ご期待ください!

『ゲームで使われたクラシック名曲メドレー』について text by 酒井省吾

ゲームの黎明期から今日まで、クラシックの名曲をゲーム中に流すことがありました。
それらの曲は"クラシック"と呼ばれるぐらいですから、古いものは300年前の曲もあります。
出会いの順序としてはクラシックの曲が先で、ゲーム内で使われた曲が後……のハズなのです。
しかし、近ごろの若い世代の方だと、ゲームで先にクラシックの曲を聴いた後に、
偶然その曲を耳にして「あぁ! ○○のゲームの曲だ!」と気付く方も多いのではないでしょうか。
「ちょいと、ちゃいますがなぁ〜、これはもともとはベートーヴェンつう偉いお方が
作りはった曲ですがな!」と突っ込みたくなります。
さぁ、今年はこんな勘違いをしているキミにも、していないアナタにもおすすめの、
珠玉の名曲あの曲この曲を、めくるめく勢いでつぎつぎとくり出します。
演奏は、ふだんからクラシックを演奏してはる、神奈川フィルハーモニーさんと
名古屋フィルハーモニーさん。筋金入りでっせ(なぜかエセ関西弁でごめんなさい)。

428 〜封鎖された渋谷で〜(チュンソフト)

小説のように読み進めるテキストと、物語を盛り上げる音楽が融合した"サウンドノベル"の傑作。渋谷の街を舞台に、複数の主人公の運命が絡み合いながら物語が進行していく。選択肢によって、結末がさまざまに変化するのが特徴だ。なお、セガからWii版が、スパイクからプレイステーション3版とプレイステーション・ポータブル版がそれぞれ発売されている。

『428 〜封鎖された渋谷で〜』について text by 野島一成

サウンドノベルというスタイルのゲームが登場したころ、
つまり90年代の始めの『弟切草』や『かまいたちの夜』に
衝撃を受けた人は多いのではないかと思います。
その後、サウンドノベルは進化し続け、2008年『428 〜封鎖された渋谷で〜』が世に登場しました。
実写を使ったゲームは少なくありませんが、
あの抜きん出て洗練された映像には感心するしかありませんでした。
今回、PRESS STARTでその『428 〜封鎖された渋谷で〜』のオープニングを演奏できることになりました。
この曲、不思議ですよね。じつに、ゲームのオープニングらしい曲であるのと同時に
いくつもの顔を持っているとでも言いましょうか。
尖った感じ? ゲームの舞台の渋谷の感じ?
皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか。
あ。この曲を聴くとリズムに合わせて肩が動いてしまうという人、いませんか?
そうですか、やっぱりいますか。
じつはぼくもなんです。

スペランカー(アイレムソフトウェアエンジニアリング)

"スペランカー(洞窟探険者)"である主人公を操り、地下深くにある財宝を獲得するアクションゲーム。ちょっとした段差から落ちただけでもやられてしまう主人公の軟弱さは、いまでも語り草となっている。2008年の公演でも演奏され、その際は"ゲームスタート→主人公がやられる→再びスタート……"という本作でありがちな流れが忠実に再現された。

『スペランカー』について text by 桜井政博

ゲーム業界きっての虚弱体質と言われているスペランカー。
ちょっとの落下でも、消えゆくようにお亡くなりになってしまう。
しかし、彼が命を落とす落下距離は、見たところだいたい13ドット。
初代『ドンキーコング』に登場したマリオが落下に耐えられる
長さは16ドットほどで、ほぼ同じです。
ということは、敵に触れると1ミスになるところも含めて
耐久性は世界のマリオと同じだ。
落下による死亡が確定すると、空中においてもその場で
消えてしまうから顕著に弱いと感じられるという。
朝三暮四という言葉を若かりしわたしに切に教えてくれた『スペランカー』。
それとこれとはまったく関係ナシに再演が決まりました。
オーケストラ編曲者みずからが30分ほどプレイして、本作の特徴を
身に受けて編曲されたものだと思うと、より楽しめることと思います。

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