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【イベントリポート】ゲーム業界からは名越稔洋が登壇 ”コフェスタフォーラム in TGS 2007”が開催
【東京ゲームショウ2007】

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●ゲーム業界に蔓延する閉鎖的状況とは?

 

 東京ゲームショウ2007は以前お伝えしたとおり、世界最大級のコンテンツフェスティバル”JAPAN国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)”に組み込まれたオフィシャルイベントのひとつとして開催されている。このコ・フェスタが主催する国際カンファレンス”コフェスタフォーラム in TGS 2007”が東京ゲームショウ2007の開催2日目に実施された。
 

▲国内外を問わず、各コンテンツ業界のキーマンたちが登壇。コンテンツビジネスの最新動向と将来の展望を語った。


 ゲーム業界からはセガのR&Dクリエイティブオフィサー国内CS事業部CS開発統合部副統括部長兼NEソフト研究開発部長の名越稔洋氏が登壇し、ゲーム業界が抱える問題について講演を行った。
 

 誕生からわずかな20年で急速な成長を遂げ、いまや映画業界と肩を並べるほどの一大産業へと成長を遂げたゲーム業界。しかし、名越氏は倫理観がその成長速度に追いついていないと語る。「倫理観の問題をブレイクスルーしないと、ゲームの未来はないと思います」(名越)。下着姿のキャラクターでも「これは水着ですよ」と説明すれば、なんのお咎めもなしに審査を通過してしまう。こういったゲーム業界の倫理観は、名越に言わせれば「言葉次第でどうにでもなってしまうナンセンスもの」だと一蹴する。

 このような倫理感が確立されていない中で、同氏は『龍が如く』という日本の裏社会を描いたバイオレンス作品をリリースし、大ヒットを記録した。メリットよりもデメリットのほうが大きいかもしれないテーマをあえて選んだ理由についてはつぎのように語った。

 「業界への不満をぶつけたわけではありません。新規性が高いことに加え、認知度も高いテーマなので宣伝をするうえで説明がしやすい。むしろ、個人的にはこいういうゲームがあって然るべきだと思って作りました。また、現在ゲームで描かれるテーマというのはスポーツ、SF、ファンタジー、歴史もの、ゾンビものだけでまかなうことができます。こんなバカらしい話があるかと、もっといろいろなテーマを描きたいという思いもありましたね」(名越)
 

▲『龍が如く』のテーマはあって然るべきものだと名越氏は語る。


 物語に介入できるという感覚的な部分で、ゲームは映画やマンガよりも遥かに優れている。しかし、その長所がまったく活かされず型にはまったゲームばかりが作られている状況を名越氏は痛烈に批判する。この閉鎖的な状況と先に挙げた倫理観を打破するための答えのひとつが『龍が如く』シリーズにあることは間違いないだろう。

 

▲同じくバイオレンスを題材にした『GTA』シリーズに関しては、「個人的に好きではない」とのこと。しかし、一方で「”暴力を全肯定して言い訳をしない”点は評価している」と語った。

 

 名越氏は講演の最後を「いまもっとも関わってみたいメディアはテレビ。ゲームはテレビがあってこそのものですから。その状況を省みたうえで、僕らの産業はもっとテレビについて考えていかなければいけないと思います」という言葉で締めくくった。
 

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