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平井社長の基調講演では”デュアルショック3”が発表に
【東京ゲームショウ2007】

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●Homeのサービススタートは来春へズレ込み

 

 東京ゲームショウ2007の開幕を告げるように、”広がるプレイステーション・ワールド”と題してソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役社長兼グループCEO、平井一夫氏の基調講演が行われた。昨年、同じく東京ゲームショウ初日に当時社長の久多良木健氏(現ソニー・コンピュータエンタテインメント名誉会長)が基調講演を行い、その場でプレイステーション3の値下げが電撃発表されている。今回も何か大きな発表があるのでは……ということで、会場には国内外から立錐の余地もないほどに報道関係者が詰め掛けた。
 


 平井社長はまず、これまでのプレイステーションフォーマットの歩みを振り返ることから講演をスタートさせた。現在、プレイステーションビジネスは2兆円に及ぶ莫大な規模になっており、「今後も原点を見つめなおし、楽しいソフトを提供」(平井)することで、さらにビジネスを拡大していくことを宣言した。

 

 続いて平井社長は、プレイステーション2、PSP(プレイステーション・ポータブル)、プレイステーション3、そしてネットワークビジネスに分けて、各セクションごとの戦略に触れていった。この中で特筆したいのがPSPのリモートプレイについての展望とプレイステーション3の戦略だ。リモートプレイについては別の記事で詳しく解説するので、ここでは注目のプレイステーション3ビジネスについて説明したい。

 

 まずこれまでのプレイステーション3の出荷台数について、平井社長は「一気呵成に、というわけにはいかなかった」と語り、「”ゲーム”ということに立ち返り、ソフトや周辺機器を充実させることを直近の戦略にしたい」とし、ユーザーに直接つながるソフトウェアビジネスにこれまで以上に注力していくことを約束した。その具体的な施策については、

 

1 パートナーとの関係構築をこれまで以上に深める

2 タイトルの内部制作の一層の強化

3 コストダウンの実現

4 VOC

 

 という4つのパートに分けて説明。1は、先に発売された新型PSPとスクウェア・エニックスの『クライシスコア-ファイナルファンタジーVII-』の同梱版を例に挙げ、今後、こういった密接なパートナーシップを各ライセンシーと結ぶことで、よりニュース性の高い、ユーザーが喜ぶ商品の提供を目指していくことを示唆した。

 

 2については読んで字の如くなのだが、平井社長はここで、プレイステーション3用ソフト『モーターストーム』を開発したエヴォリューションスタジオと、開発力に定評のあるbigBIGスタジオというふたつのデベロッパーの買収を実現したことを発表した。優秀な開発会社をソニー・コンピュータエンタテインメント、もしくはワールドワイドスタジオに取り込むことによって、内制ソフトの充実を図ることが目的だ。

 

 3は、いわゆる”値下げ”に関わるキーワードだ。プレイステーション3の内部部品の小型化、効率化、大量生産によるコストダウンを推進し、「将来的な値下げ」を実現する見通しを語った。ただ、昨年のような電撃的な値下げ発表は行われず、今年はあくまでも”可能性”が語られるにとどまったことを明記しておきたい。

 

 4のVOCとはボイスオブカスタマー、つまりファン、消費者の声のことで、これをビジネススキームに取り入れて商品開発などに活かしていくという考えだ。平井社長はさっそくこの具体例として、日本市場では今年の11月に、「ファンから非常に要望が多かった商品」(平井)ということで、振動機能を搭載したプレイステーション3用コントローラー、”デュアルショック3”を発売することを発表! これまでプレイステーション3のコントローラーに搭載されていた6軸検出機能と振動機能の併載は技術的に難しいとされていたが、ファンからの強い要望に応える形で技術的な壁を突破し、今回の発表になったという。価格の発表はなかったが、近いうちに明らかになるのは間違いない。ちなみに東京ゲームショウ会場のSCEブースでは、早くもデュアルショック3に対応したゲームを遊ぶことができるので、会場にきたらぜひ、体験してみよう。

 

 

 続いてネットワークについて。最初に平井社長が触れたのは今冬に発売が予定されていたレースゲーム『グランツーリスモ5 プロローグ』の発売日。販売形態はブルーレイディスク版、ネットワーク配信版とがあり、ともに2007年12月13日に発売になるとのこと。またプレイステーション3用ネットワーク仮想空間”Home”については、年内のサービス開始予定が来春にズレ込むことが発表。

 

 こんな感じでまとめられた平井社長の基調講演。”ゲーム色”を強く打ち出した講演となった。

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