ファミ通.com ENTERTAINMENT
CONTENTS
GAME ENTERTAINMENT
SHOPPING enterbrain
ニュース 『月のあかり』 椎名へきるインタビュー
2002年5月10日
 声優ブームの火付け役として絶大な人気を誇った後、ミュージシャンとして精力的に活動を続ける椎名へきる。そんな彼女が、生まれてはじめて"女優"として出演した映画『月のあかり』がまもなく公開される。へきるが初めて女優として挑んだ役は、好きな男を追って沖縄の「山羊屋」へやってきた"女"という名(?)の役。オファーから出演への決心、そして撮影と、へきるがこの映画を通して体験した「初めて話」に、しばし耳を傾けてみて。


「初めての映画出演」

−−主演という大役で初の映画出演となったわけですが、そのいきさつをお聞かせください。
椎名へきる(以下 へきる):倉持監督(『月のあかり』の監督)から直接お話しをいただきました。私のことはプロモーションビデオで知られたそうで、今回の"女"役にイメージがピッタリだったみたいで……。

 けどお芝居なんて経験ないし、一度お断わりしたんです。そうしたら、監督がわざわざこちらまで出向いてくださって、『月のあかり』に対する熱い思いのたけを語ってくれて。それで、この人の気持ちに精一杯答えたいなって気持ちになりました。あと、作品の舞台が大好きな沖縄だったということも、出演を決心した理由のひとつです。

「初めての撮影」

−−初撮影の感想は?
へきる:最初はとまどいましたね。どこにいたらみなさんのじゃまにならないかなあ、とか(笑)。演技に関しては、相手の役者さんとの間合いを取ったり、セリフの行間を読みとったりするのが難しかった。そこをうまくやらないと、自分のセリフのニュアンスも変わってしまうので。私がこれまで声優としてやってきたアフレコは、セリフの長さが秒数でカッキリしてて、しゃべるところが必然的に決まってるんですよ。けど、生身の演技となると、からむ相手のセリフから情感を感じとらなくてはならないので。本当にいい勉強になりました。

沖縄の青い海のすぐそばにある山羊屋"月子"にたどり着いた女(椎名へきる)。ここでは、さまざまな人生が交差していく。(『月のあかり』より)

−−勉強といえば、演技の勉強はどのようにされたのでしょう。
へきる:撮影に入る前に、日本映画をいろいろ見ました。とくに今回役柄が"女"なので、『男はつらいよ』シリーズで、いろんな女優さんのいろんなマドンナを見て"女"を研究してみました。けど、はじめっから役を作り込んで撮影に入ってしまうと、現場で融通が利かなくなるような気がしたので、とりあえず真っ白な状態で入って、監督さんの意に添えるようにしました。寅さんのマドンナたちからは、動きや造作など技術的な点を参考にできればと思いました。

−−沖縄でのロケはいかがでした? 舞台となる山羊屋の山羊汁ってどんな味?
へきる:さっきも言いましたけど、もともと沖縄が大好きなんですよ。1日12時間以上海の音を聞けてたのは最高でしたねー。でもロケで滞在した10日間は、ホテルとセットの往復だけで終わってしまったので、どこにも行けなくて残念。仕事で行っちゃいかんですよねー(笑)。

 山羊汁は……、スゴイですよー、ニオイが! だって3メートル離れててもわかるんですよ。牧場とかに羊の群れがいるでしょう、あの中に放り込まれた感じ。実際に山羊汁を食べるシーンでは、こっそりお酢を入れたりしてごまかそうとがんばったんですけど、スタッフにバレて結局はノーマルなものと取り替えられてしまいました。

「初めての役」

−−風来坊で自分勝手な"男"を追っかけて沖縄までやってくる"女"。拒否されつつも、彼の世話を焼く彼女を演じてみてどう感じましたか?
へきる:私が演じた"女"は、一歩間違うとストーカーチック(笑)。彼女が男を追っかけられるのは、じつは自信があるからなんですよ。劇中では描かれてないけど、背景としての設定では、ふたりには5年間の同棲期間がある。だから、彼女には彼をほっといても大丈夫な距離とか、ここはいっしょにいてあげなくちゃ、っていうタイミングなんかが自然にわかってる。

★最近のこと
「極度の機械オンチだった私が、このまえついにDVDデッキをテレビに接続することに成功したんです! 1時間半かかってやっと! もー、感動ですよ!! あと最近はデジカメにハマってます。これもすっごく楽しい! 音楽は、リンプヴィズキットとかリンキンパークなんかを最近好んで聞いてるかな。着メロは、バッハのインベンションとシンフォニア第4番を愛用中です」
 「しょうがないわね」って言いながら、自分が必要とされてるって自信があるんです。じゃなきゃ、わざわざ沖縄まで追っかけていかないですよ。そういう背景や設定から、自分なりに"女"という人のパーソナリティを推察しながら、だんだんと役に入り込んでいくことができましたね。

−−この映画を機に、今後は女優としても活動の幅を広げていかれるのでしょうか?
へきる:う〜ん。いま私がやりたいことは歌なので、まずはこっちを一生懸命やっていきたいです。表現者としてつねにオープンでいたいと思ってるので、今回の映画のお仕事からはずいぶんとさまざまなことを学びました。かといって、お芝居をちょっとかじっただけの私なんかが生半可な気持ちでやってしまっては、世の中にごまんといる役者志望の方々に申し訳ないと思う。チャンスがあったら、またやらせていただきたいという気持ちはあるんですけれどね。


■椎名へきる
'74年3月12日東京都出身。'93年声優としてデビュー後、あっという間に人気声優の地位を確立。'94年8月にSony Recordsよりファーストアルバム『Shiena』でCDデビューし、以降現在までシングル23枚、アルバム9枚をリリースしている。活動の中心は年2回のペースでこなすライブツアー。'97年には武道館2DAYSのチケットを5分で完売させる人気売れっ子に。'00年からはTFM系ラジオにて『椎名へきるのプレシャスガーデン』(毎週土曜日深夜4時〜5時放送中)のDJをつとめる。
【椎名へきる公式サイト】
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/Hekiru/
★info
・5月25日 『月のあかり』トークイベント/東京HMV池袋店
・5月22日 椎名へきるニューシングル『MOTTOスイーツ』発売



月のあかり
公開日 2002年6月8日
劇場 テアトル池袋
監督 倉持健一
出演 椎名へきる、笠原紳司、葛山信吾
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
公式サイト http://www.rex-creative.jp/yagijiru/

エンターテイメントTOPに戻る


enterbrain FAMITSU.com (C)1999-2002 ENTERBRAIN, INC. ファミ通.comに使用されている画像は全て著作権管理ソフトで保護されています。無断で転載、加工などを行った場合、処罰の対象となることもございます。