アカデミー賞をはじめ、文学的な映像美で世界中の批評家たちをとりこにした『眺めのいい部屋』のジェイムス・アイボリー監督待望の最新作。才色兼備のアメリカ人女性シャーロットは、かつての恋人でイタリア人貴族のアメリーゴ公爵から婚約したことを知らされる。その相手はアメリカ人の大富豪アダム・ヴァーヴァーの愛娘マギーで、彼女はシャーロットの親友でもあった。いっぽう、美術蒐集家としても知られるヴァーヴァー氏は、いつしかシャーロットの美貌に魅かれ、彼女にプロポーズする。こうしてシャーロットとアメリーゴは、図らずも義母と娘婿の関係になってしまった。果たして、彼ら4人の運命は……?
かつて恋人同士だったシャーロットとアメリーゴを引き裂いたのは、貧困。そしてふたりともヴァーヴァー家という富豪一家と縁を結ぶことになるのだが、新しい家族、生活を守るために互いにウソをつく。いっぽうのヴァーヴァー父娘も、それぞれの形を壊さないためにウソをつき続けるのだ。貧乏でも正直に生きるのと、裕福でウソの上に成り立つ人生のどちらが正しいのか。20世紀初頭という混沌とした時代背景があるにせよ、観終わったあとに深く考えさせられるテーマ。シャーロット役のユマ・サーマンも健気に好演。
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