'79年に公開され、カンヌ国際映画祭パルムドール、アカデミー賞2部門、ゴールデングローブ賞3部門など主要国際映画祭の賞を独占した巨匠コッポラの名作が、53分の新たな映像を加えて、新たな作品として生まれ変わった。ベトナム戦争真っ只中のある夏のサイゴン。陸軍情報相所属のウィザード大尉(マーティン・シーン)は、カンボジアの特殊任務から逸脱してジャングル奥地で自らの私兵集団を率いて王のように君臨しているカーツ大佐を抹殺せよとの命を受ける。カーツ大佐は、4人の仲間を率いて河川巡視艇でナン川をさかのぼりカーツ大佐(マーロン・ブランド)がいるというモンタゴナードを目指すが、その途中で彼らが目にしたものは、狂気の世界の数々であった……。
当時フィリピンでの15ヵ月におよぶ撮影で、40年来最大の台風、キャストの急病など数々のトラブルに見舞われた本作。製作費は当初の倍という3200万ドルに膨れ上がり、コッポラ監督自らが私財を抵当に入れて超過分を補ったといういわくつきの作品だ。こうした状況下で、編集作業に2年の歳月を費やし、マスコミのつきあげをくらいながら完成した作品は、代表的な国際映画祭を総ナメにしたとはいえ、監督自身にとっては、不完全燃焼のまま終わった部分も多かったようだ。そんな積年の思いをとりかえすべく取り組んだのがこの特別完全版。新たなシーンの挿入により、難解だったストーリーが完結したとの声も。そのあたりは自らの目で確かめるべし。
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