19世紀末にイギリス・ロンドンを恐怖に陥れた連続殺人犯"切り裂きジャック"。今なお真相が謎に包まれたこの事件をテーマにしたアラン・ムーアのグラフィックノベル('99)を映画化した作品だ。1888年、ヴィクトリア王朝末期のロンドン。夜の街にひとりの女性の悲鳴が轟いた。そこには喉を無残に切り裂かれた女性の死体が。以来、夜ごと一人、また一人、女性が殺されていく。被害者はいずれも娼婦だった。謎が謎呼ぶ事件の真相にひとりの警部アバーラインが挑むが、やがてなぜか警察幹部による捜査妨害が入り……。
100年以上たった今も真相は闇の中となっているミステリアスな迷宮入り事件"切り裂きジャック"の数ある犯人説。そのなかで、70年代に唱えられた王室と秘密結社による陰謀説をベースにストーリーが進められていく。謎に挑むフレッド・アバーライン警部を演ずるのは、今やハリウッドきっての演技派に成長したジョニー・ディップ。特に最近、実在の人物の役作りに高い評価が集まるなか、今回も東ロンドンの労働社会階級出身の実在する一警部を演じ切っている。
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