イスラエル出身のアモス・ギタイ監督が、'73年に起きたヨム・キプール戦争(第4次中東戦争)の実体験をもとに描いた、ドキュメントタッチの戦争映画。シリア軍のイスラエルへの攻撃で幕を開けたヨム・キプール戦争。爆撃の最中、イスラエルの救急部隊班のヘリコプターは、負傷者を救出するために戦場と病院をひっきりなしに往復していた。日を追うごとに戦局は激しさを増し、それにつれて救急部隊班の7人も憔悴の様相を示していった。彼らは、夜な夜な互いに恐怖や不安を打ち明け合うことで、精神の均衡を保っていたのだ。そして運命の日、彼らの乗ったヘリコプターが撃墜されるという事件が起きた。
"オイルショック"という言葉を生み、日本でもスーパーマーケットにトイレットペーパーを求める人が殺到するなど、社会現象を巻き起こした第4次中東戦争。そんな社会的背景を持つヨム・キプール戦争だが、中東地域では70万人もの命を奪った大規模なものだった。本作では、救急部隊の働きを描くことで、犠牲者の悲惨な状態を浮き彫りにし、命の大切さをダイレクトに表現。実体験に基づいているからこそ、残酷で生々しい。
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