『ディーバ』で幻想的な世界を、『ベティ・ブルー』では究極の愛を描いて世界を驚愕させた、フランスのジャン=ジャック・ベネックス監督による8年ぶりの新作。精神分析医のデュランは、金持ちで魅力的な患者オルガに心奪われていた。オルガは診察にくると、必ず夫との倒錯した愛の営みについて話しだす。だが、デュランはその話になると、いつも決まって熟睡してしまうというクセがあったのだ。その日も、オルガはいつものように診察中に話し出し、デュランは深い眠りに。ところが、デュランが目覚めるとオルガは死んでいたのだ。果たして、自分が彼女を殺したのか? こうして、デュランの悩める長い時間が始まったのだ。
独特の色彩感覚と映像で、いつもビックリさせてくれるベネックス監督。今回も、ブルーを基調に悩める主人公デュランの世界が構築されていく。デュラン役のジャン=ユーグ・アングラードは、『ベティ・ブルー』に続いてベネックス作品2回目の登板。彼が、謎の死を遂げたオルガの死体隠蔽工作に、血相変えて取り組む姿はとにかく笑える。知る人ぞ知る、ユーゴのエミール・クストリッツァ監督作品の常連ミキ・マノイロヴィッチも好演! 構えるより、リラックスして観た方が楽しめるかも。
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