19世紀末、スペインの植民地下にあったフィリピンで独立運動思想を説き、国家反逆の罪で35歳の若さで処刑されたホセ・リサールの短くも劇的な生涯を描いた作品。フィリピン独立100周年記念作品。ホセ・リサールは、幼少のころからさまざまな才能を発揮し、16歳で文学の学士号を、23歳で医学の学士号を取得。その後、ヨーロッパ各地を旅行し、22ヵ国語を習得した彼は、圧政下にある祖国への思いを『我に触れるな』、『反逆』という2冊の小説に託し、ヨーロッパで出版した。スペイン当局の横暴や、不正義に対する暴露が綴られたこれらの本は、国家権力の怒りをまともに買い、結果リサールは流刑にかけられることになってしまったのだ。
21世紀となった現代においても、いまだなお政局が不安定なフィリピン。長い植民地歴を持つこの国は、7100あまりの島々から成り立っている。カトリックとイスラムというふたつの宗教、主要言語は7つというさまざまな要素を含む複雑な国だ。リサールの革命思想は、のちのフィリピン独立運動に多大な影響を与えたという。革命をペンで行ったリサールの激しすぎる生涯は、観る者の胸を熱くするに違いない。
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