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ニュース 『ラッシュアワー2』B・ラトナー監督インタビュー
2001年9月7日
 ジャッキー・チェンのスーパーアクションとクリス・タッカーのマシンガントークが絶妙に絡み合う人気シリーズ最新作『ラッシュアワー2』の監督、ブレット・ラトナーがこのたび来日し、ファミ通.comのインタビューに応じてくれた。音楽ビデオ界出身のラトナー監督は、前作『ラッシュアワー』('99年)の大ヒットを引き金に、いまやハリウッドの売れっ子監督街道をひた走る若干31歳の有料株だ。早々にチェックするべし!


●歌わせることでキャラの個性が見えてくる

ブレット・ラトナー(以下:ラトナー):何でも聞いてよ。ちなみに結婚はしてないよ(笑)。

−−−今回続編を撮ろうと思ったいきさつを教えてください。

ラトナー:スピルバーグだって『インディ・ジョーンズ』シリーズを作ってるだろ? だったらボクも、ってノリ。そもそも『ラッシュアワー』のアイディアはボクのものだから、ほかの監督に渡すくらいならボク自身が撮ろうと思ったんだ。けど、ヒットした映画の続編はプレッシャーを感じたね。ロケに行く先々で、子供たちがジャッキーとクリスの姿を見つけては、「黒人のラジオに触るな!」とか「オレの言葉がわからないのか!?」っていう前作のセリフを叫んでいくんだ。だから、今度はどんなセリフがウケるかな、って悩んだよ。

−−−『ランナウェイ』や『ラッシュアワー』など、監督の作品に登場するキャラクターって、いつも曲に合わせて大声で歌ってますよね。こういうギャグがお好きなんですか?

ラトナー:うん、大好き。『天使のくれた時間』でも、ニコラス・ケイジにオペラを歌わせたしね。キャラクターに歌を歌わせるっていうのは、その人物の性格や内面を表す手段としてわかりやすいんだ。たとえば、オペラを歌うニコラスの役は、金持ちでインテリで〜、っていうように、なんとなくその人物像がイメージできるだろ?

 で、今回はクリスがマイケル・ジャクソン(『今夜はドント・ストップ』)を熱唱するシーンがあるんだけど、これにはおもしろいエピソードがあるんだよ。以前みんなで香港へ行ったときに、クリス・タッカーがカラオケ・バーでマイケルのマネをしながらこの曲を歌ったんだ。そしたら、店にいた香港人の客が引いちゃってね。「ふざけながら歌うなんて信じられない!」って顔して、みーんな店から出てっちゃった(笑)。それがホントにおかしかったから、続編には絶対にこの場面を入れよう、って決めたんだ。

−−−本作のサウンドトラックに日本の宇多田ヒカルが参加してますが、曲の感想をお聞かせください。

ラトナー:ヒカル・ウタダとフォクシー・ブラウンの『ブロウ・マイ・ホイッスル』は、まさにこの映画を象徴する曲。なぜかというと『ラッシュアワー』の主人公は、アジア人のジャッキーとアメリカ人のクリスだからさ。ヒカルとフォクシーもそうだろ? まさに"イースト・ミーツ・ウェスト"ってワケさ。劇中では、ジャッキーとクリスが車に乗ってる女の子たちを軟派するシーンに使われてる。ホントはもっと流れるはずだったんだけど、時間の都合で、残念なことにカットされちゃったんだ。

●ブルース・リー大好き! でもジャッキーには内緒だよ

−−−ジャッキー&クリスとは、数回に渡ってお仕事されてますが、監督から見た彼らのパーソナリティ、および俳優としての魅力を教えてください。
▲叶姉妹、菊川怜ら美女たちの歓待を受けたラトナー監督。初来日でこんなにいい思いをしちゃったからには、続編はもう日本で作るしかない!?

ラトナー:あのふたりはよく気が合ってるって言われてるけど、それはお互いに言ってることがよくわかってないからさ(笑)! 彼らは俳優としても、アプローチの仕方が全然違う。ジャッキーは、チャップリンみたいに肉体を使ったフィジカルな笑い。逆にクリスは、エディ・マーフィのようなしゃべりを使った笑いなんだ。彼らに共通してることは、ファンを大事にするいい奴ってことだね。とくにジャッキーは、サインを断ってるのを見たことがないよ。

−−−本作は香港を舞台としてますが、撮影にのぞむ際に、参考にした香港映画などはありますか? また、好きな香港映画があったら教えてください。

ラトナー:ボクのイッチバン好きな香港映画は……、ジャッキーには言うなよ、ブルース・リーの『燃えよ、ドラゴン』! 子供のときに見て以来ずーっとイチバンなんだ。しかも嬉しいことに今作の舞台は香港。だから、シーンはもちろん、『ドラゴン』からいろんな部分を引っ張ってきちゃった。音楽も同じ作曲家に、「『ドラゴン』に似た感じのスコア書いて!」ってお願いしたんだ。全体に流れる曲の雰囲気が似てないかい? そのほかにも、『ドラゴン』で見たことあるようなシーンを、随所に入れているよ。あ、もちろんジャッキー映画も大好きさ!

●つぎの舞台は日本になるかも!?

−−−初めての日本はいかがですか? また、今後日本を舞台にした映画を製作することなど考えてます?

ラトナー:日本は大好き。とくに女の子がすっごくかわいいところが(笑)。ボクの次回作は、『レッド・ドラゴン』という映画。これは、知ってる人も多いかもしれないけど、トマス・ハリスの小説が原作で、『羊たちの沈黙』より以前の物語を描いた話なんだ。キャストは、レクター博士役にアンソニー・ホプキンス、グラハム刑事をエドワート・ノートン、謎の盲目少女にエミリー・ワトソンってとこまで決まってるよ。これは、11月にクランクインする予定。

 で、『ラッシュアワー3』の舞台なんだけど、今度はニューヨークからスタートさせるつもり。でも、そのあとすぐ、ジャッキーとクリスはすぐに異邦人的な場所へ飛んでいくことになる。それが日本になるかもしれないよ。もしも、日本で撮影することになったら、ナインティナインのオカムラに出演してもらおうと思ってるんだ。

■ブレット・ラトナー

'70年マイアミ生まれ。映画人を夢見る人々の多くが進学するニューヨーク大学のTish School Of Artsに、史上最年少のわずか16歳で入学。卒業後は、ミュージック・ビデオ界で活躍し、マライア・キャリーなど100本以上もの大物アーティストのPVを手掛ける。『オースティン・パワーズ・デラックス』('99年)のテーマ曲にもなったマドンナの『ビューティフル・ストレンジャー』は、MTVビデオアワードでグランプリを獲得。映画デビューは、クリス・タッカーも出演する『ランナウェイ』('97年)。以降『ラッシュアワー』('98年)、『天使のくれた時間』('01年)とヒットを飛ばし、本作が3本目の長編作品となる。独身。



ラッシュアワー2
2001年9月22日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にて公開/配給 ギャガ=ヒューマックス+松竹 
監督:ブレット・ラトナー/出演:ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、チャン・ツィイー
 香港警察のリー警部(ジャッキー・チェン)とロサンゼルス市警の刑事ジェームズ・カーター(クリス・タッカー)がバケーションのために香港に到着する。久しぶりに羽を伸ばしたいふたりだったが、アメリカ大使館で爆発が起き、米国関税官2人が犠牲になるという事件が発生。この事件がもとで、ふたりは捜査に駆り出されるハメに。爆発事件の主犯格と思われる香港マフィアの指導者リッキー・タン(ジョン・ローン)を追って、凸凹コンビがアメリカへ飛ぶ!
■公式HP: http://www.rushhour2.net/intro.html

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