| 出演者インタビュー <"もうひとりの富江"遠藤久美子に聞く> |
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スクリーンでも不死身ぶりを遺憾なく発揮してきた富江。でも今回の『富江
re-birth』ではひと味違う。なんと他人に寄生し、体を乗っ取ってしまうのだ! その被害者、ひとみを演じているのは、あの遠藤久美子。彼女の意外な一面がうかがえる注目のインタビューを、ここに一挙掲載! |
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●台本を読んだときには怖さを感じなかった
−−まず、完成した作品をご覧になった感想を。
遠藤久美子(以下 遠藤):怖い部分もあったんですけど、楽しいところもあって、純粋に楽しかったですね。
−−伊藤潤二先生の原作や前2作、ほかの俳優さんや映画は役作りの参考にされました?
遠藤:いえ、じつは全然観たことないんです。自分の中だけで役を作っていきました。「こういう風に演技しよう」っていうのは意識しませんでしたね。自分なりにひとみをこうやろう、っていうのだけがあって。でもやっぱり難しかったですね。
−−普段はマンガ読まれますよね。
遠藤:ええ、もちろん読みますよ。あ、でもホラーマンガじゃないです。『ろくでなしブルース』とか。『湘南爆走族』や『H2』も好きですよ。
−−ええっ!? かなり意外ですねぇ。
遠藤:そうですか?
−−そういえば、ホラー映画は今回が初めてですよね?
遠藤:ええ、初めてです。最初は自分の中で「怖い、怖い」って思ってたんですよ。撮影に入るまでのあいだは。ただ実際に台本を読んだときにそんなに怖さを感じなかったんですね。もちろん怖くないってわけじゃないんですけど。自分で撮っているところはそんなに怖いシーンはなかったし、「ああ、大丈夫だー」って。
−−でも、富江を解体しちゃうシーンとかあるじゃないですか。血がドバーッと出て。怖かったんじゃないですか?
遠藤:あのシーンは、恐怖はそんなに感じなかったです。ブラックなコメディーって感じで。かえって楽しかった。
●震えてみました
−−遠藤さんが演じていた"ひとみ"というのは、かなり難しい役ですよね。ご自分の中で、ひとみという女性はどんな人だと思います?
遠藤:えーと……。とても一途な、真面目な子だと思います。演技するときに気をつけたのは、映画の中では富江に乗っ取られて、段々と本来のひとみの人格と富江の人格が入れ替わったりするんですが、それをどういう風に表現しようか、っていうところですね。
−−まずは夢の形で影響が出てくるわけですよね。
遠藤:そう、白い夢。それは、ちょうど風邪で言うならばまず「あーちょっと熱っぽいなー」っていう段階。風邪だったらまず徴候があるわけじゃないですか。でも富江になっていくっていう場合はどうするのか。それで、とりあえず震えてみました。
−−まずは夢の形で出てくるわけですよね。
遠藤:そう、白い夢。それから記憶がなくなっていって。それは、ちょうど風邪で言うならばまず「あーちょっと熱っぽいなー」っていうのがあって、つぎに「ゾクゾクする」っていうのがありますよね。それで「あ、しんどくなってきた」ときて、熱を計ったら高熱だ、って。そういう風に「風邪だ」っていう大きな要因が判明する前に徴候があるわけじゃないですか。それで、富江になっていくっていう場合を考えたときに、表現するのが動作しかなかったから、震えてみました。
−−……え、震えて?(笑)
遠藤:うん。何か合わない、何かちがうものが入ってきた、っていうのを表現するときに。わかりやすいかな、って。
−−なるほど。
(C)伊藤潤二/朝日ソノラマ/大映/東映ビデオ
2001
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