ファミ通.com FINAL FANTASY
DVDビデオとなってお茶の間に降臨する『ファイナルファンタジー(FF MOVIE)』の魅力を、4回にわたって紐解いていくメイン企画。第1回目は、ゲームでその地位を築き、やがて映画、アニメなどゲーム以外のジャンルに新たな世界観を求めていったファイナルファンタジーを、改めてトータルで探ってみる。



 リアルなCD映像で全米の注目を集めた映画『ファイナルファンタジー』の原点は、みなさんもご存じの通り、日本だけで2000万本以上、全世界では3000万本以上という驚異的なシリーズ累計販売本数をたたき出している超人気ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズだ。映画版の魅力を探る上で、ゲームシリーズの実績、ヒストリーは避けて通ることはできないだろう。

 その誕生は今をさかのぼること14年前の1987年12月18日。ファミコン用ゲームソフトとして記念すべきFFの第1作『ファイナルファンタジー』が登場したところから、歴史が始まる。90年4月に登場した『III』でFFではおなじみの"召還"が登場し、初めてミリオンセラーに。その後スーパーファミコンで、『IV(91年7月)』『V(92年12月)』『VI(94年4月)』が発売され、さらに97年1月発売の『VII』以降はプレイステーション用ソフトとしてリリース。確実にダブルミリオン、いいときにはトリプルミリオンを狙える怪物ソフトとして定着していった。プレイステーション版では、ゲームのハード性能を生かした3DポリゴンやCGムービーが採用され、シリーズにとってのターニングポイントに。これ以降蓄積された技術がフルCG映画制作のベースにもなった。

 もともと『ファイナルファンタジー』というシリーズ名を冠しながらも、リリースごとに毎回新たに創造された世界観をプレイヤーに提供してくれるのがFFの魅力。最新の技術を積極的に取り入れ、斬新なシステムを生み出すことによって、独自のFFワールドを形成しファンを拡大していったのだが、その領域はさらにゲームの枠を超えていくことになる。

 『VII』以降のCG技術を駆使したオープニングムービー、エンディングムービーはゲームとは別の観点で語られるようになり、また99年2月の『VIII』においては、アジアの歌姫フェイ・ウォンが歌う主題歌『Eyes on me』が、ゲームの主題歌としては異例のロングヒット。新たな側面で脚光を浴びることになる。それと前後してフルCG映画の製作がスタートし、2001年夏に全米、秋に日本で公開された。また2001年10月からは、テレビ東京系でアニメ版FF『FF:U〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜』が放映開始。FFワールドはさらに拡大していきそうな気配を見せている。

 なおゲームシリーズの最新版は、プレイステーション2用として初めてのリリースとなった『X(01年7月)』。そのインターナショナル版が1月31日発売。さらに2002年春に控える最新作『XI』では、いよいよFFシリーズがネットワークゲームに進化する。




 さて、話は本題に戻って映画『ファイナルファンタジー』の話だ。

 ゲーム版FFシリーズのプロデュースを手がけてきたスクウェアの坂口博信氏が、母親の死を経験した10数年前以来、胸に抱いてきた"死はすべての終わりなのか?"というテーマに対して出したひとつの答えがこの映画だという。

 企画は、ちょうど『FFVII』の開発が進んでいた96年に立ち上がった。坂口氏の構想を映画『アポロ13』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたアル・ライナー氏がまとめ上げ、97年5月、ハワイにオープンしたスクウェアUSAのホノルルスタジオで、CG作成のプロジェクトがスタートする。ハワイに集結したスタッフは、日本、米国、オーストラリアなど22ヵ国で活躍していた160人以上。CGアーティスト、プログラマー、VFXマン、アニメーターなど、多くのクリエーターがこの一大多国籍プロジェクトに携わることになったのだ。

 全編フルCGの映画はこのところ珍しくなくなってきていたが、登場人物の人間をCG技術を使って写真のようにリアルに描いた映画はこれまでなかった。肌の質感、髪の一本一本の精密さ、衣服のしわの微妙な動きを再現する作業は想像以上の困難さで、月日にして3年半、費用にして157億円が投入され作品が完成したのだ。

 こうしたハードルを越えた後、米国時間2001年7月11日に満を持して『ファイナルファンタジー』が全米公開される。その規模は日本人製作映画としては最大規模の2600館におよび、これを皮切りに全世界55ヵ国で上映されることに。日本でも9月に日本劇場ほか全国260館でロードショー公開された。




 こうして全世界に衝撃を与えた珠玉のCG映像が、いよいよDVDビデオとなって、みんなの家に降臨することになった。映画公開と同様、世界に先駆けて発売された全米ではすでにミリオンセラーになり、日本での発売にも否が応でも注目が集まる。

 日本での発売日は2001年2月22日。今回のDVDビデオリリースでは、通常版の"スタンダード・エディション"(3800円)のほか、コレクター垂涎の豪華な特典がついた特別版の"スピリチュアル・エディション"(9800円)が用意されているのだ。

 一般的にDVDビデオソフトでは、本編はもちろん、それに付随する特典コンテンツの魅力がその価値を左右することになるが、このDVD版『ファイナルファンタジー』も例外ではない。CGのスゴさを家庭で体感できるだけでなく、それに付随した特典コンテンツはマニアならずともうなる内容になっている。特典というと"おまけ"というイメージを持つ人も多いだろうが、ここまで来るともはや"おまけ"とは言えないだろう。

 "スタンダード・エディション"、"スピリチュアル・エディション"ともに"予告編集"や"テレビスポット集"、"メイキング映像"など、"お約束"の特典はもちろん網羅。またFFを多角的に楽しみたいシリーズのファンのために、シリーズ最新作に関する映像も。さらに"スピリチュアル・エディション"の方は、本編のディスクとは別に特典ディスクが付属し、約240分におよぶコンテンツが収められている。

 こうしたDVDビデオ版『ファイナルファンタジー』の魅力……特に"スピリチュアル・エディション"の底知れぬ魅力については、次回の『隔週刊FF MOVIE PRESS』にて、その全貌を詳しく紹介していく予定だ。次の更新は1月25日の予定なので、ぜひまたアクセスしてみて欲しい。


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