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ニュース ハーロックの原点『ガンフロンティア』アニメ化決定!
2002年3月13日
▲会見場に勢揃いした松本零士はじめ出演声優・関係者たち。
 '72年から'75年にかけて『プレイコミック』(秋田書店刊)で連載された、松本零士の傑作コミック『ガンフロンティア』。この名作がついにアニメ化され、3月28日からスカイパーフェクTVのアニメ専門チャンネルAT-Xで放送されることが決定! それを受けて、3月13日、都内ホテルにて松本零士をはじめ、竹本英史、山口勝平、松本梨香ら声優陣、善聡一郎監督以下関係者による製作発表記者会見が開かれた。


▲設定集より。キャラクターデザインは『コスモウォーリアー零』も手がけた増永計介だ。
 『ガンフロンティア』は、西部劇風の世界を舞台に、早撃ちの名手ハーロックと、日本刀の達人トチローが繰り広げる冒険を描いた物語。松本零士ファンにはおなじみのハーロックとトチローが、初めてコンビを組んで登場したことで名高い作品だ。


▲自身も思い入れがあるという『ガンフロンティア』を語る松本零士。
 会見に臨んだ松本零士は「まさかアニメ化するとは思っていませんでした。当時僕が36歳のときの作品で、ちょうど連載開始と同時に愛猫のミーくんが死んでしまったことをよく覚えています。単行本の第1巻に『遠く時の輪の接するところで再び我がもとへ来たれ』という献辞を書いたんですが、まさにいま、その時の輪のなかで再びハーロックとトチローの物語が描けることがうれしいです」と感慨深げにコメント。さらに「お互いのために死ねるほどの友情で結ばれたふたりの男の物語です。ほかの作品ともリンクしているところが多々あるので、ファンの方々にはそういう面でも楽しめると思います」と作品を解説した。


 本作が初監督作品となる善聡一郎監督は「松本作品を映像化できるというのは、このうえもなく光栄であると同時にプレッシャーです。ただ単純にかっこいい男たちの話ではなく、若いがゆえのかっこ悪さ、不器用さまで含めたかっこよさを描きたいですね」と、いささか緊張ぎみに語った。

 2001年に放映された松本零士監修のアニメ『コスモウォーリアー零』に引き続いてハーロックの声を演じることになった竹本英史は「『コスモウォーリアー零』では、うれしすぎて正直我を忘れて演じていました。今回は原作つきだし、ファンのみなさんのイメージもありますから、それを崩さないように気を引き締めていきたいです」と、新作に臨む意気込みを語った。

▲まさに喜色満面の竹本英史と、これまでの経歴からするとかなり異色の役に挑戦する山口勝平、現在完成している映像もお気に入りという松本梨香(左から)。

 ハーロックの相棒・トチロー役の山口勝平は、自身の役を「今では少なくなってきたタイプの男ですよね。自分の信念以外にはまったくむとんちゃくで、まったくこだわらない。子供のころから『銀河鉄道999』などで彼にあこがれていたので、今回トチローをやらせていただくのがすごくうれしいです」と喜びのコメント。謎の女性・シヌノラを演じる松本梨香は「みなさん男、男って言ってますが、ヒーローの裏には常に女がいるものです(笑)。そういう強さをもったキャラクターだと思うので、私自身の女としての部分をフルに発揮して演じたいです」と語った。

 松本零士みずから「ハーロックたちの先祖、原点であり、僕自身が自由奔放に描けた最初の作品」と評する『ガンフロンティア』。ファンならアニメ版は絶対に見逃せない!

(C)松本零士/ガンフロンティア製作委員会

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