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ニュース "文化庁メディア芸術祭"開幕 最新アニメも一挙上映!
2002年2月28日
▲河合隼雄文化庁長官から賞を授与される受賞者たち。
 アニメ、ゲーム、マンガ、CGなど幅広い分野から、優秀な作品を評価して日本の芸術振興をはかるため、文化庁の主催で3月1日〜3月10日に開催される"第5回文化庁メディア芸術祭"。その開幕に先がけ、2月28日に優秀作品を作り上げたクリエイターへの授賞式が行われた。


▲授賞式後の懇談会で心境を語る今敏監督(上)と福山庸治氏。
 まずアニメーション部門の大賞は、'98年公開の『パーフェクト ブルー』で海外でも高く評価された今敏監督の最新作『千年女優』と、ベルリン国際映画祭でみごと金熊賞を獲得した宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が同時受賞。ふたつの作品が大賞に選ばれるのは今回が初めてとのこと。今監督は「こんな成果はまったく思いもよりませんでした。かたや日本中誰もが知っている名監督(宮崎駿)、かたや誰も知らない監督という感じで恐縮です(笑)」と謙遜しながら喜びをあらわにした。

 マンガ部門の大賞は、福山庸治氏の『F氏的日常』が受賞。同作は現代社会を1コママンガや短編で風刺した作品集で、審査員からは「現代のマンガに欠落している部分を満たすもの」と高く評価された。福山氏は「細々とでもいい作品を作ろうと心がけてきた甲斐がありました。人生に万馬券ってあるもんですねぇ。変な意味ですが、若い人たちの希望の星になれたのでは」と笑顔でコメントした。


▲審査員、主催者らが、優秀賞受賞作品『コンタクトウォーター』を体験。自分の手の上にイルカや魚が見える感覚が味わえるのだ。
 デジタルアート[インタラクティブ]部門で大賞に輝いたのは、コンピューターに制御された磁性流体が、周囲の音声に反応してさまざまな形態を見せる『突き出す、流れる』。展示会場でも、その不思議な動きに誰もが魅了されていた。制作グループを代表して出席した児玉幸子氏は「現在スペインのマドリッドで、姉妹作『脈動する』を展示する準備をしています。この『突き出す、流れる』も、このあとアメリカの会場に出品される予定です」と今後の活動を説明した。

 なお、今回から新設された特別賞には、宮崎駿監督本人と、ゲームソフト『ファンタシースターオンライン Ver.2』、そして人気ゲームから生まれたフルCGムービー『ファイナルファンタジー』が選ばれた。そのほかにも、デジタルアート部門では『ピクミン』や『ICO』が優秀賞や審査員特別賞をそれぞれ受賞するなど、おなじみのゲームソフトが高い評価を受けた。

▲デジタルアート部門の展示では実際にゲームをプレイすることができ、マンガ部門のブースでは貴重な原画を展示している。

 開催期間中、会場となる都内・恵比須の東京都写真美術館では、各賞を受賞した作品をはじめ70作品近くを一挙展示。『千年女優』などの作品もスクリーンで鑑賞することができる。入場料は無料となっているので、気軽に足を運んでみては?

関連記事(受賞ゲームソフト情報)はこちら

各部門受賞作品
デジタルアート[インタラクティブ]部門 【大賞】『突き出す、流れる』
【優秀賞】『ピクミン』、『J-PHONE Sky Pavilion』、『コンタクトウォーター』、『浮遊する視線』
デジタルアート[ノンインタラクティブ部門] 【大賞】『安重(Anjyu)』
【優秀賞】『Insanity』、『After Image』、『フェード イントゥ ホワイト 3番』、『Beauty Kit』
アニメーション部門 【大賞】『千と千尋の神隠し』、『千年女優』
【優秀賞】『ねごぢる草』、『睡蓮の人』
マンガ部門 【大賞】『F氏的日常』
【優秀賞】『リアル』、『ビバ,シェフ!』、『神々の山嶺』、『クロサワ/炎の映画監督・黒澤明伝』
特別賞 宮崎駿、『ファンタシースターオンラインVer.2』、『ファイナルファンタジー』

文化庁メディア芸術祭
開催期間 2002年3月1日〜3月10日
会場 東京都写真美術館(恵比須ガーデンプレイス内)
入場料 無料

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