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ニュース 出渕裕初監督アニメ『ラーゼフォン』発進間近!
2001年12月25日
▲キャスト陣とともに記念撮影にのぞむ出渕監督(前列右端)。
 『聖戦士ダンバイン』や『機動警察パトレイバー』といった作品にデザイナーとして参加し、アニメファンにその名を広く知られているクリエイター、出渕裕。その彼が初めて監督に挑戦するアニメ『ラーゼフォン』(2002年1月21日より毎週日曜日16時25分〜 フジテレビにて放映)の製作がいよいよ本格始動! 12月17日、第1回のアフレコが都内スタジオにて行われ、出渕監督と南雅彦プロデューサー、音楽を手がける橋本一子、そして声優陣による記者会見が開かれた。

 『ラーゼフォン』は、近未来の東京上空に突如出現した謎の侵入勢力"MU(ムウ)"と地球人類の戦いを軸に、人型超兵器"ラーゼフォン"とそれを操る高校生・神名綾人の活躍を描く本格SFロボットアニメ。ラーゼフォンは唄によって恐るべき威力を発揮するという設定で、作品中でも音楽が重要な意味を秘めているようだ。出渕監督のもとに集まったスタッフも、キャラクターデザインに『十二国記』で人気の山田章博、そのほかのデザインワークに佐藤道明、佐山善則、宮武一貴などなど超豪華な面々が名を連ねている。

▲山田章博による魅力的なキャラクターたちが物語をつむぐ。 ▲古代の神像を思わせるデザインが印象的なラーゼフォン。

 アフレコに先がけて行われた会見で、南プロデューサーは「5年くらい前から、メカデザイナーとしての仕事が多い出渕さんのセンスで何かおもしろいものを作りたい、という話があったんです。そういう流れのなかで『ドラマの中心にロボットがあるアニメを作ろう』ということが決定しました」と本作の企画意図を説明した。

 その発言を受けて出渕監督は「監督というポジションは必然的に責任を負うことになるので今までやりたくはなかったんです(笑)。南くんと話をした時も最初は冗談だと思ってたんですが、どうやら本気のようでしたので引き受けることにしました。個人的にもメカデザイナーとしてのひとつの決着をつけたいですし」とコメント。さらに「完全に新しい斬新な作品ができるかどうかはわかりませんが、これからのロボットアニメの新しいスタンダードとして定着してくれれば……。そのうえで色々な人たちに観てもらえる作品を目指したいです。アニメ好きはもちろんドラマ好きの女性や10代の人たちにも」と意気込みを語った。

 作品のキーワードのひとつでもある音楽を手がけ、声優にも初挑戦する橋本一子は「テレビアニメの音楽は初挑戦です。個人的にもこういうSF作品は大好きなのでこの作品に参加できたのはとてもうれしいですね。音楽は普通のアニメ音楽とは全く違ったものになったと思っています」とコメントした。

 謎の少女・美嶋玲香の声を演じ、さらにオープニング『ヘミソフィア』を歌う坂本真綾は、自身の役については「神秘的なキャラクターなので、まだ正確には把握できていないです」とコメント。オープニングテーマに関しては「疾走感があるパワフルな曲です。詩の内容も印象的で、自分の弱い部分を認めながらも前に進んでいく強さが出ているんじゃないでしょうか」と説明した。

 なお、放映開始後の2002年3月29日には、スタッフやキャストへのインタビューや本編の先行ダイジェスト映像、パイロットフィルムなどを収録したDVD『ラーゼフォン a prelude〜前奏曲〜』(メディアファクトリー 2500円・税別)が発売される。放映開始直後から作品の世界をより深く堪能することができるのだ。

 「21世紀にふさわしい新時代のロボットアニメを!」のスローガンのもと、超強力なスタッフ&声優陣が贈る『ラーゼフォン』。2002年は再びロボットアニメの時代か!?

(C)2001 BONES・出渕裕/Rahxephon project

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