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ニュース 故・相米慎二ゆかりの人たちがトークショー開催
2001年11月2日
▲「人におごってもらうが、お礼を言たことがなかった。けど、憎めない人なんだよね。」(寺田)という話など監督のプライベートも語った5人。左から榎戸、熊谷、寺田、篠田、長沼。
 11月2日、故・相米慎二監督の『魚影の群れ』('83年)が、東京国際映画祭で特別上映された。さらに上映後、"相米慎二監督はどんな人だったのか"をテーマにしたトークショーを開催。相米ゆかりの俳優、スタッフ5人がステージに登場し、その思い出を語った。

 トークショーに現れたのは、映画監督の榎戸耕史、照明監督の熊谷秀夫、俳優の寺田農、撮影監督の篠田昇と長沼六男。それぞれの相米監督との出会いから、撮影現場での雰囲気、さらにはプライベートまで話はおよんだ。

▲相米監督作品13本中11本に出演している寺田。「でも、カットされてるものが多いんですよ」と漏らした。
 「あの人は妥協をしない人だったよね」とは長沼。「いいシーンが撮れるまでじっと待った。あと、台本を渡して役者それぞれにどう演じるか考えさせたりしていたね」(寺田)。「お金の勘定ができない人だったからフィルムをいっぱい使っても関係ないって感じで(笑)」(榎戸)。「照明や撮影はみんなスタッフに任せていましたね。だから、こちらも監督が欲しいものを常に考えて撮っていましたよ」(熊谷)とその独特の撮影方法、演出方法を語った。

 女優にはとても厳しかったといわれている相米監督。これについては、「現場で怒鳴ったりすることはなかったですね」と篠田が言うと、寺田が「男優にはほとんど何も言わなかったけど、女優にはいろいろと言っていましたね。それはなぜかというと、女は強い生き物だから厳しくしても大丈夫だと。男は弱いから、なにか言ったり怒たりするとダメになっちゃうんだよって教えてくれましたけどね」とその所以を明かした。

 トークショーの最後に長沼が「カメラマンからすると『魚影の群れ』もそうだけど、腕力が勝負みたいな撮影が相米監督は多かったんですよ。それがこの前『あ、春』('98年)のときには腕力だけじゃない大人の撮影をする人に変わったなと。だからもっとこれから一緒に仕事をしたいと思っていたのに……」と感慨深げに語ると、5人は下を向いたり、遠くを見つめ相米監督を思い出していた様子。観客も撮影秘話や監督の人となりに少しでもふれることができたようで感慨にふけっていた。

 なお11月3日からは東京・銀座シネパトスにて相米監督作品の特別上映も行われる予定だ(12月21日まで)。

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