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ニュース 現代の病理を描く『自殺サークル』舞台挨拶
2001年10月29日
▲現代社会の病理を描いた問題作に出演の面々。
 東京ファンタスティック映画祭参加作品『自殺サークル』の上映が10月29日、渋谷パンテオンで開催。上映前には監督やキャストによる舞台挨拶が行われた。

 新宿駅のプラットホームで54人の女子高生が一斉に飛び降り自殺を図った。それをきっかけに全国に広がる集団自殺。謎の事件の鍵が、インターネット上にあることがわかり……。事件なのか事故なのか? 『自殺サークル』は、現代の病める日本を見事に描いた衝撃作だ。

 上映前には、園子温監督をはじめ、キャストの石橋陵、宝生舞、迫英夫、嘉門洋子、新人の萩原明ら豪華メンバーが登場。まずはそれぞれ、「今の日本でいつこういうことが起こるかわからない。そういう思いで作りました」(園)、「私はもう別の機会に見ましたが、演じる側としてもう少し早く出会いたかった、そんな映画です」(石橋)、「私は1日のみの撮影でしたが、ものすごく印象がよかった。今日映画も初めてみるので楽しみです」(宝生)、「衝撃シーンが多々多々ありますが、みなさんにはこの映画を宣伝してもらわなければいけないので、よく見ていってください」(迫)ら監督をはじめベテラン俳優陣が一言ずつ挨拶。

▲「もう少し早く出会いたかった」と石橋。 ▲映画祭での上映で初めて鑑賞するという宝生。

 その後、映画初出演となる嘉門洋子が「初の映画がすごく楽しくて、苦しくて、大変でした。でも、この作品をやってみて将来女優として一番になろうと思いました」と、感想を語れば、同じくスクリーンデビューとなる萩も「処女作が一番好きな園監督で、この作品に出られたことを感謝します」と話した。

 続いて監督が、「世の中がダークになってきたときに、いかに生きることに踏みとどまれるか。そういう現代をエンターテイメントとして描きました」と同作品に対する思いを語った。

 タイトルからすると暗いイメージにとらわれがちだが、実は「非常にポジティブで温かい」(石橋)映画であるこの作品。どこか殺伐としたこの世の中で、生きる意義とはいったいどこにあるのか? そんなヒントがこの映画にはメッセージとしてこめられているようだ。

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