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ニュース 『千と千尋の神隠し』公開10週目で国内動員記録更新!
2001年9月27日
 公開後50日にして日本映画の観客動員記録を塗り替えた、宮崎駿監督の最新作『千と千尋の神隠し』。この超大作が、『タイタニック』が62週間をかけて達成した1680万人の国内観客動員記録を、公開10週(69日)目にあたる9月26日に早くも突破! 1687万8955人という前人未踏の記録を樹立した。9月27日、都内ホテルにてその報告記者発表が行われた。


▲「歴史的瞬間に立ち会えたことが光栄」と興奮を隠せない高井専務取締役。
 会見の席で東宝の高井英幸専務取締役は、現在までの記録を発表したのち「『パールハーバー』や『A.I.』、『ハムナプトラ2』など、強力な作品と並んだにも関わらず、素晴らしい成績を残せました。あらゆる年代、客層、地域から支持されている、ほかには類を見ない作品であることが要因だと考えます。尋常ではない底力を感じますね」とコメント。そして「これだけの数字を達成しましたが、日本の総人口は1億3000万人。まだまだ観ていない方もいらっしゃいますので(笑)これからもよろしくお願いいたします」と鼻息荒く期待を語った。


▲「記録は破られるためのものだから謙虚に受け止めたい」という鈴木プロデューサー。
 スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「数字を聞くと段々怖くなってきますね。亡き徳間前社長が後押ししてくれたような気がします。そうじゃないととても考えられない」と、まだ実感がわかない様子。宮崎監督は「10月1日オープンの"三鷹の森ジブリ美術館"(→関連記事)に飾る絵を、今になってもまだ描いてたりするとんでもない状況(笑)」(鈴木)のため、残念ながら欠席となったが、「伝えてみたところ『今回成功したんだからあと2、3本は失敗してもいいよね?』ということでした(笑)」(鈴木)と、宮崎監督らしい喜びようだったようだ。

 なお、今後の展開については「現在提携契約を結んでいるディズニーと相談している段階ですが、順次海外でも展開していく予定です」(鈴木)とのこと。さらに、ファンがいちばん気になる次回作以降について鈴木プロデューサーは「現在ふたりの若手監督を起用して、2本の作品を制作中です。次回作はとりあえず『千と千尋〜』からうって変わってアクションものをやろうか、なんて話をしているくらいですかね」と語った。

 今のところ、興業収入では『タイタニック』の260億円に一歩及ばず217億2884万円に留まっているが、「計算上は11月3日〜9日あたりには突破するはず」(東宝・千田諭映画営業部長)という『千と千尋の神隠し』。今後も未曾有の大記録に向かって挑戦は続く!

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