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ニュース ついに完成! 映画『陰陽師』完成披露記者会見
2001年8月30日
▲映画完成を記念してカンパーイ! 左から夢枕獏、今井絵理子、野村萬斎、伊藤英明、滝田洋二郎監督。
 夢枕獏の小説から火がつき、コミックやテレビドラマ化など近年ブームを巻き起こしている『陰陽師(おんみょうじ)』。その集大成ともいえる映画版が、このたびついに完成。8月29日に、本作のキャスト&スタッフによる完成披露記者会見および完成披露試写会が行われた。

 この日の出席者は、本作の主人公である陰陽師・安倍晴明を演じた狂言師・野村萬斎を筆頭に、晴明の相棒の殿上人・源博正役の伊藤英明、晴明に仕える式神(精霊)・蜜虫役の今井絵理子らキャスト陣と、監督の滝田洋二郎、そして原作の夢枕獏という豪華な顔ぶれ。会見では、長期に渡る撮影後の感想や苦労話などが、各人より語られたのだ。

 映画『陰陽師』は、平安時代に実在した陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた物語。晴明は、加持祈祷やさまざまな学問を用いて当時の政治を司っていた陰陽師のなかでも、とくに優れ、また謎の多い人物として後世に伝えられている魅力的なキャラクターだ。今回、映画用にオリジナルストーリーを書き下ろしたという夢枕獏は、「この小説を書き始めた10年前から、もしも映像化することがあれば晴明役は野村萬斎さんと決めていました」と打ち明け、「今日というこの日を迎えられたことが何より感慨深いです」と、長年の夢が叶った喜びを語った。

 また、当の晴明役を演じた萬斎は、本作が映画初主演作品となる。萬斎は、晴明を演じた感想について「原作のファンにとっては、それぞれ晴明のイメージがあると思いますが、私は自分なりに演じてみました。撮影が進むにつれて、だんだんと晴明像ができていくのが楽しかったですね」と話したあと、具体的な役作りについてつぎのように述べた。

▲天野嘉孝がデザインした衣装を、ウッカリ焦がしてしまったことを暴露した今井絵理子。「ずっと黙ってました。ごめんなさい」 ▲まさに平安時代からタイムスリップしてきたかのように、晴明役がピッタリとハマった野村萬斎。その優雅な見かけとは正反対にかなりの詭弁家だ。 ▲「撮影時はとにかく監督が怖くて。夢にまで出てきちゃって、朝は自分の泣き声で起きることもありました」と、なんとも正直な伊藤英明。

 「晴明は主人公ではありますが、この映画は彼自身のお話ではありません。むしろ、彼の周りにいる人々がそれぞれドラマを持っており、晴明はそんな人たちを術をもって癒すという存在です。かといって『私神秘です』みたいな難しい顔をしてしまうと、二日酔いで具合の悪い人みたいに見えてしまうので、常にリラックスして余裕のある演技を心がけました。リキんでしまうと晴明ではなくなりますから。また、私の呪文を唱える声の演技に、ぜひとも注目していただきたい。これは覚えるのに大変苦労しましたしね(笑)」。(野村萬斎)

▲かねてからの念願だった萬斎の晴明に大感激の夢枕獏。
 また、会見後に日劇東宝で行われた完成披露試写会では、以上のメンバーによる舞台挨拶が行われた。挨拶のなかで滝田監督は、「鬼や物の怪を見せるのに、たくさんのCGや特撮カットを使ってます。また、クライマックスの晴明と道尊(真田広之演じる晴明の敵役)の対決シーンにはワイヤーアクションもあります。とにかく撮影は大変でしたが、楽しい作品に仕上がりました」と、本作の見どころをアピール。メインキャストのなかで最年少の今井は、「じつは私、もともと時代劇には興味がなかったんです。でも、この映画の完成品を観たらすっごくおもしろくてビックリしました。これなら絶対10代の人も楽しめます」と率直な意見を述べ、超満員の観客たちに訴えた。

 「癒し、アクション、そしてロマンスと、時代劇とは割り切れない、近年まれに見る欲張りな映画です。公開日には、ぜひ父ちゃん、母ちゃん、じっちゃん、ばっちゃん、そして隣のお子様もお誘いあわせのうえ、劇場へいらしてください」と、流麗な詭弁をもってバッチリと本作の宣伝をした安倍晴明こと野村萬斎。現代に蘇った晴明をスクリーンで観られる日は、10月6日に迫っている。

陰陽師 10月6日より日劇東宝ほか全国東宝系にて公開/東宝配給 
監督:滝田洋二郎/出演:野村萬斎、伊藤英明、真田広之
 西暦794年、平安京。右近衛府中将、源博正(伊藤英明)は、怨霊にとりつかれた上官を救うべく、当代きっての陰陽師、安倍晴明を訪ねる。これを機に、かれらのあいだに奇妙な友情が生まれた。いっぽうそのころ、内裏では左大臣の藤原師輔(矢島健一)と右大臣の藤原元方(柄本明)のあいだで世継ぎ問題が勃発。そこへ、陰陽師最高の位を持つ道尊(真田広之)が介入し、事態は収束に向かうかに見えた。が、しかし、それは道尊の野望を達成するための陰謀だったのだ。そのことを知った晴明と博正は、都を救うべく立ち上がるのだが……。
(C)2001 「陰陽師」製作委員会

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