ROBODEX 2000 特集 
ASIMO 本田技研工業


 11月20日に発表されたホンダの新型ヒューマノイド、"ASIMO(アシモ)"が、会場に姿をあらわした! 一般公開されたのは今回がはじめて。そのなめらかな動きに、来場者は息をのんでいた。

  ASIMO
  ▲ついに姿をあらわした"ASIMO"。
 ASIMOは、前モデル"P3"より、はるかに小型化された人型ロボット。全高120センチ、重量43キロというコンパクトなサイズだ。これは、一般家庭など、人間社会での活動を前提にしているからだといえる。

 もちろん歩行機能も大幅に強化。未来の行動を予測し、なめらかに重心を移動させる"i-WALK"という新技術を導入し、スムーズな8の字歩行や、ダンスステップを踏んだりすることも可能にしている。

 

2本足で歩く難しさ
 
 人型ロボットの分野においては、他の追随を許さないレベルに達しつつあるホンダ。だが、ASIMOにいたるまでの道のりは、決して平坦ではなかった。

 2本足で歩くというのは、じつは非常に不安定な状態。人間は逆にそれを利用して、重心のバランスを崩して、前方に倒れ込みながら前に進んでいるのだ。だが、ロボットにとって、複雑な重心のコントロールは非常に困難なもの。また、地面はつねに平坦だとは限らない。段差や、小石ていどの凹凸でも、重心は大きく狂う。これらを総合的に処理し、即座に実行できるロボットが必要になるのだ。この技術を実用化するのに、ホンダは7年の歳月を費やし、E0からE6まで、7種類のロボットを開発している。

ASIMO  
▲両手をふってあいさつすることも可能。  
 さらに、人型ロボットである以上、上半身、とくに両腕も高性能のものが必要になる。ASIMOはP3よりも、肩関節の自由度を向上させ、さらに高い場所に手がとどくようにしている。また、両手の指も、人間とおなじ5本指に改良。物を持ったり、人間と握手したりする動作もなんなくこなすことができる。将来的には、プログラムなどを強化することによって、人間とおなじ道具を使いこなすことも可能になるはずだ。

 ASIMOの開発により、人型ロボットの実用化に1歩近づいたホンダ。これからどんなロボットを開発するか、目が離せない。



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