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テレビドラマ放映と同時期に映画が公開され、メディアミックス作品として話題となった『アナザヘヴン』が、12月にDVDとなって発売される(DVDレンタルはすでに開始。11月にはビデオレンタルがスタート)。ファミ通ドットコムエンターテイメントでは、このDVD発売にあたって、作品の原作者であり、映画・ドラマの脚本および監督を手がけた映像作家、飯田譲治氏に直撃インタビュー。かつて深夜ドラマ・映画の『NIGHT
HEAD』の監督・脚本で表舞台に登場し、テレビドラマの『沙粧妙子 最後の事件』『Gift-ギフト-』でその世界を広げていった飯田氏が、『アナザヘヴン』で挑んだ世界とは? そして、今回DVD化にあたっての氏のこだわりは? さらに、"映像作家・飯田譲治"の次なる一手は? 今だから話せる制作時の裏話などを交えながらお届けする。 |
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−−いよいよ、12月6日に、映画版の『アナザヘヴン』とテレビ版『アナザヘヴン〜eclipse〜』がDVDで同時リリースされます。まず、改めてそれぞれのストーリー的なことからお聞きしますが、テレビ版と映画版は、確か時間軸でいうと、同時進行の別ストーリーでしたよね。
飯田(以下敬称略) もともとテレビ版を映画公開と同時期にオンエアするにあたって、ストーリーを(映画版のストーリーの軸になっている)事件の前の話にするか後の話にするか、あるいは事件と同じ時間軸で別キャストにするかとか、いろいろなアイディアが出て、検討したんですが、最終的に同時進行が一番面白いんじゃないかということになったんです。僕の中では、映画は映画ですごくやりたかったことだし、テレビの話はどっかゴールデン(タイムで)でやりたいと思ってた話なんですが、そのふたつをうまく絡めるのであれば、同時進行が一番、面白いかなと思いまして。
−−もともとの原作は映画のストーリーに流れたんですよね。
飯田 ええ、映画版の原作が小説です。テレビ版の方はね、SF感覚のある探偵ものみたいなのを連続ドラマでやりたいと思ってたのが始まりなんです。テレビの方も、根底にある世界観はアナザヘヴンそのものの話をベースに考えていましたんで、映画のストーリーと絡めるのは、ぜんぜん難しさはなかったんですけどね。ただオンエアの11本、脚本を書くのは結構ツラかったです(笑)。
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−−テレビ版では、画面の質感がすごくフィルムっぽかったですね。
飯田 あれはVE(ビデオエンジニア)の方と相談して新しい技術を導入し、それっぽく見えるようフィルムエフェクトをかけたんです。ただ、どうも視聴者の反応がよくなくて、オンエアの後半はやめちゃいましたけど。今回のDVD版、ビデオ版のリリースにあたっては、当初のねらい通り、再び絵を加工した(フィルムエフェクトをかけた)形で収録しています。
−−フィルムエフェクトは、そもそもどういった意図で?
飯田 『アナザヘヴン』のテレビ版は、結構わがままが言わせてもらえましてね。やりたいようにやらせてもらったというのが実のところです。アメリカなんかだと、テレビドラマでも高級感を出すために35mm(フィルム)で撮るのが常識だし、その雰囲気が欲しかった。
−−日本ではテレビはビデオで撮るのが当たり前ですよね。
飯田 日本の場合、すごいお金かけていても、撮影はフィルムでなくビデオ。見ると、なんか間抜けに感じちゃう。時代劇なんかも最近はビデオ撮りだから、志村けんのバラエティかなと思ったら水戸黄門だったり、区別がつかない(笑)。それがいやで、今回はスタッフやキャストともに"とんがって"みようと思って、フィルムエフェクトにチャレンジしたんですが……。
−−評判が今ひとつだったと。
飯田 そう。フィルムの映像って、テレビモニターの調整によって暗く見えたりするし、むしろ映画館のように部屋を暗くしないとよく見えなかったりする。だから日本のテレビ視聴者のように、"ながら見"がほとんどの人たちにとってはつらかったようですね。ただ、当初の評判がふるわなかったおかげで、最初から最後までいろいろな意味で開き直れました。テレビの連続ものの場合、中途半端に視聴率があったりすると、それを落とさないようにとか、さらに上げようとか、そんな発想が出てきて内容に干渉される場合もあるんですが、今回はそれがない分、結果的にDVDに残すものとしては、いい形で残せたんじゃないかなと。後半10話、11話なんかは、ちょっとテレビドラマ的ではない終わらせ方ができましたしね。 |
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