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−−『アナザヘヴン』をDVD化するにあたっては、飯田監督自らいろいろ手を加えたり、おもしろい仕掛けをしたとうかがっていますが、特にこだわった部分はどのあたりでしょうか。
飯田 DVDというと、もう音が5.1チャンネルじゃないですか。僕も家で5.1チャンネルにして見てるんですけど、やっぱり音がすごくいいから、音に対するこだわりは当初からありましたね。後ろからの音がすごくクリアで効果的に使えるんで、そのへんを生かしたいなと。音が分散しているのがわかるとおもしろいですよね。今回、映画版の方は、一流の音響スタッフに5.1チャンネルサラウンドに加工してもらってます。
−−もともとはステレオ収録ですよね?
飯田 ええ。劇場版はドルビーのステレオです。DVDでは、セリフとかは、センタースピーカーで、効果音がサラウンドという感じ。結構派手なシーンが多いんで、5.1チャンネルで見るとさらに迫力が出る。
−−裏MIXということで、"ドラッグサラウンド"なる試みもやられてるとか?
飯田 15分ぐらい見ると気持ち悪くなるとかいう……(笑)。5.1チャンネルで音をぐるぐる回してます。
−−それは要所要所のシーンで?
飯田 ずっとやってます、全編。音響スタッフからのアイディアで実験的にやってみたんですけどね。でも間違えて最初からドラッグサウンドにしてもらったりすると、またなんか『アナザヘヴン』見たら気持ち悪くなったとか、噂たてられるとと困るんで(笑)。あくまでも遊びです。
| テンションの映画版メイキング、なごやかさのテレビ版メイキング |
−−今回、特典映像用のメイキングを監督自らが手がけられたとか?
飯田 映画版もテレビ版も、もともとメディアミックスという形で、テレビ関連とか映画配給関連とか、いろいろな媒体さんが絡んで映像をいろいろ流用したいということがあったんで、撮影の時にメイキング班が入って、素材自体はたくさん撮ってあったんですよ。DVD化にあたっては、ディレクターが立ってメイキングを作るっていう状態ではなかったんで、じゃ自分でやるよって(笑)。もちろん、編集は客観視できる人についてもらって、意見を聞きつつ作業したんですけどね。
−−映画版のメイキング、テレビ版のメイキング、それぞれの見どころは?
飯田 映画版の方は、撮影中のテンションでしょうかね。映画の撮影は2ヵ月程度とテレビに比べると短いんですけど、やっぱり瞬発力というか、役者もスタッフも構え方が違うんですね。もちろん撮影中も笑顔はあるんですけど、緊張感というか、テンションが全然違うんです。後で素材を見たら、すごくピリピリした緊張感がわりと画面に映ってたんで、それを伝えられたらなって。それを基本につないだんですけど。
−−テレビドラマ版のメイキングの方は49分とボリュームたっぷりですね。
飯田 こちらは僕自らが撮った映像を盛り込んでます。ドラマは、監督したのが1、2話だけであとは全部脚本だけだったんで、特に後半、脚本書き上げた後は、結構余裕がありましてね。で、僕がビデオカメラ持ってスタジオに顔だして、最後の2話ぐらいカメラをまわしたんです。役者もふつう何も見たことがない人がきて回してたら、露骨にいやがるんだけど、僕だったらあまりいやがらないじゃない。
−−何も言えないですよね。
飯田 そうそう、複雑な顔しているのが、おもしろかったんですけどね。ドラマの方は映画より撮影期間が長くて、4ヵカ月以上やってるから、やっぱチームワークみたいなものもできて、そこらへんを出せたらと思って。撮影は楽ではなかったんですけど、わりとなごやかな雰囲気というか。僕が役者に直接インタビューしたりして、それも全部使ってます。大沢たかおのファンとか加藤晴彦のファン、それから本上まなみのファンや、ほかのキャストの方のファンも、見てくれたら、すごく楽しめるようなものになっていると思います。
−−映画版とテレビ版のメーキングはそれぞれ違った見どころがあるというわけですね。
飯田 ちょっと趣向が変わってておもしろいと思います。 |

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